バレンタインの起源って？
イタリア、ヨーロッパのバレンタインは日本と大きく異なります。
２月１４日のバレンタインデーは、キリスト教の愛の守護聖人サン・ヴァレンティーノを祭る日。「恋人たちの日（フェスタ・デリ・インナモラーティ）」として、カップルが贈り物を交換
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する日。女性から意中の男性へ愛を告白する日ではなく、すでに両想いのカップルや夫婦のための特別な1日です。
バレンタインデーの歴史は、ローマ帝国の時代にさかのぼるとされる。
当時、ローマでは、2月14日は女神・ユノの祝日だった。ユノはすべての神の女王であり、家庭と結婚の神でもある。翌2月15日は、豊年を祈願する（清めの祭りでもある）ルペルカリア祭の始まる日であった。当時若い男たちと娘たちは生活が別だった。祭りの前日、娘たちは紙に名前を書いた札を桶の中に入れることになっていた。翌日、男たちは桶から札を1枚ひいた。ひいた男と札の名の娘は、祭りの間パートナーとして一緒にいることと定められていた。そして多くのパートナーたちはそのまま恋に落ち、そして結婚した。
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ローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、ローマでの兵士の婚姻を禁止したといわれている。キリスト教司祭だったウァレンティヌス（バレンタイン）は秘密に兵士を結婚させたが、捕らえられ、処刑されたとされる。処刑の日は、ユノの祭日であり、ルペルカリア祭の前日である2月14日があえて選ばれた。ウァレンティヌスはルペルカリア祭に捧げる生贄とされたという。このためキリスト教徒にとっても、この日は祭日となり、恋人たちの日となった
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というのが通説です。ラテン語のウァレンティヌスはイタリア語ではヴァレンティーノ、英語ではバレンタインですね。これがその聖人です。
とはいえ、当初はまだまだ殉教した聖人を悼む日であった2月14日。それが14世紀になり、
イングランドの詩人で代表作「カンタベリー物語」の著者ジェフリー・チョーサーが「Parliament of Foules」（１３８２年）という著作で恋愛とヴァレンタインを結び付けた
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ことなどから、徐々に西洋で一般大衆化され、愛の日として広く祝われるようになりました。
ちなみに史実を証明する文書がないこと、没年や語られる生涯の細部が異なっていることなどから、聖ヴァレンティーノは第２バチカン公会議（１９６２〜６５）後、聖人から外されてしまい、この日は祭日ではありません。
イタリア人のバレンタインは…
カップルのための日、なので男女どちらも贈り物をし合い、一緒にステキな日を送るイベントではあるのですが、そこはやっぱりラテンラバーの血が騒ぐ。レディーファーストなお国柄、女性を幸せにすることこそが生きがい的な伊達男たちは、この日に女性へのプレゼントを欠かしません。
2013年のとある調査では、イタリア人男性で、バレンタインに女性にプレゼントを贈る人のうち3人に1人が花束を贈ると回答。中でも真っ赤なバラは定番中の定番です。
このほか、ジュエリー、時計、香水、コスメ、下着などの高級品から、映画鑑賞&ディナー、ぬいぐるみなどが女性への人気プレゼント。とにかく彼女が喜ぶものを日ごろからリサーチ＆察知しておくことが重要です。
男性に尽くしてもらうのを堂々と待っているイタリア人女性。手玉に取っているようで、実はちゃんと彼へのプレゼントを用意しています。
高級品でなくても、ユニークでユーモアあふれる（しかも実用的な）プレゼントをペアで贈るのもステキ。
バレンタインデーだからこそ、2人だけの特別な時間を
ということで、子どもたちのいるパパママだって、いつまでも恋に落ちた頃の気持ちを忘れないでいたいもの。おじいちゃん、おばあちゃん、はたまたベビーシッターに協力してもらい、2人だけの時間をゆっくり過ごすのは、バレンタインデーの特権です！ホテルに宿泊・・・とまではいかずとも、2時間くらいのカップル リラクゼーション スパなら実現しやすい！
二人だけでディナーに行けたら、もう言うことなしです♡
今年のバレンタインは、お互いへの感謝も込めて、素敵なプレゼントを2人で贈り合ってみては !?
オマケ☆バレンタインに行ってみたいイタリアの街
シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』の舞台として知られる北イタリアの街。2000年には世界文化遺産に登録された、中世の街並みが残る美しい都市です。ジュリエットの家には有名なバルコニーもあり、中庭に置かれたジュリエットの銅像の右胸を触ると恋の願いごとが叶うというジンクスがあるほどで、観光客の中でも恋人たちに人気が高いことで知られています。また、ジュリエット宛てに、恋の悩み相談の手紙を送ることもでき、ジュリエットの秘書たち（ジュリエット協会のボランティアの人々）が、真摯に恋愛相談にのって回答してくれることでも有名！
そんなヴェローナですが、バレンタインシーズンには町中あげてのLoveイベントを開催します。
「愛する人を誘ってヴェローナへ！」これは、世界一ロマンチックな街ベローナのバレンタインデーのスローガンです。１４日当日までの一週間、街の中心の街灯はハート型に飾られ、街路地がやわらかく優しいロマンチックな光で染められます。また、街で配られるハート型の風船を手にした人々が行きかい、街中にハートが溢れます。
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このほか、「愛」をテーマにしたグッズや食材、お菓子などを販売する露店が立ち並び、屋外コンサートや演劇が開催されたり、レストランやワインバーでカップル専用特別メニューが設けられたり。カップルで愛のメッセージを貼り付けるコーナー、１分以上ロマンティックなキスをするためのライトアップ ポイントなども用意されます。ともかく恋人たちのための企画が盛りだくさん！ヴェローナ最古の広場、エルベ広場では、ハート型の風船をみんなで打ち上げたり、ランベルティの塔からハート型の紙吹雪が落とされたりとクライマックスのイベントが行われます。
ロマンチックな町が数多くあるイタリアですが、バレンタインにはぜひヴェローナを訪れてみてください。
