【コラム】タイのお手伝いさん「アヤさん」事情(その2:雇用形態・給与・求人について)
前回は「アヤさんとは何か?(その仕事内容や、語源など)」ということについてご紹介してきました。今回はアヤさんの雇用条件についても詳しく掘り下げていきます。タイが「子育てしやすい文化」と言われるゆえんがここにもあった!そんなアヤさんたちの存在にさらなるスポットライトをあててみましょう。
アヤさんの雇用形態は?
アヤさんの雇用形態は「通い」か「住み込み」のどちらか。一般的に在タイ日本人は「通い」を選択している印象です。日本でも「住み込みのお手伝いさん」がいるご家庭は稀だとすると、ここは日本人の場合少し抵抗があるのかも。
●通い
出典:dlife.co.jp
『週6日で9:00~12:00』など、決められた勤務日時にメイドさんが雇用主の部屋にて勤務する雇用形態です。最近はできるだけ他人に部屋に入られたくないという方も多く、多くの方が『住みこみ』でなく『通い』でメイドさんを雇う傾向があります。
●住みこみ
『住みこみ』のメイドさんを雇用する方はほぼ100%お子様のいるご家族の方です。3ベッドルーム(3LDK)や4ベッドルーム(4LDK)の家族向けのお部屋にはたいていメイド部屋がついています。メイド部屋には簡易ベッド、シャワー、トイレがついていますので、雇用主の居住スペースとは隔離されておりプライバシーを守れます。また、一般的にメイド部屋はキッチンの裏にあります。
【我が家の場合】
・家事のアヤさん:通い(週4回)→掃除・洗濯のみ担当。1回当たり約2時間。他で仕事が終わった後、平日夜+土曜出勤。パートタイマー扱い。
・ベビーシッターのアヤさん:通い(週5回)→子供のお世話担当。平日のみ。1日当たり約6-7時間。フルタイム扱い。
アヤさんの給与について
アヤさんはタイ地方の貧しい家庭の出身の女性が多く、日本で家事・掃除代行サービスやベビーシッターを雇うよりは格段に安いです。それでもアヤさんの給与相場は上昇傾向に(2013年から最低賃金が日給300バーツへと上昇したことも影響)。給与が原因で辞めてしまうアヤさんもいますので、相場チェックは必須なんです。
一般的な相場としては
出典:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
住み込みの場合、月6000~8000バーツ程度 (住居費・光熱費・食費が雇い主持ちの場合)
通いの場合、週5日、1日8時間程度で7000~8000バーツ程度
通いで週5日、1日4時間程度で、4000バーツ程度
週3回来てもらって、掃除と洗濯、整理整頓をしてくれて、
出典:www.kaigaitoushi-sho.com
月3000バーツ、9000円ちょっと、というところです。
(上記引用は2012年、2013年の情報です)
【我が家の場合】
・家事のアヤさん:月給6,000バーツ(現金週払い:1,500バーツx4回)→ベテランなので経験考慮。
・ベビーシッターのアヤさん:月給10,000バーツ(現金週払い:2,500×4回)→残業代等、場合に応じて追加払い。
(2016年6月時点:1バーツ=約3円)
「アヤさん」の探し方・出会い方
良いアヤさんとの出会いがタイ生活の満足度をも変える!例えばこんな出会いが一般的です。やっぱりおすすめは知人紹介や口コミです。
①駐在ファミリーなら、前任者から同じアヤさんを引き継ぐ
②不動産会社の斡旋サービス
③マンション管理人の紹介・マンション内掲示板
④友人・知り合いなどの紹介
⑤現地フリーペーパー・求人広告など
そんな私とメイドさんとの出会いは、アパートの管理人に相談したこと。
出典:ameblo.jp
「メイドさんを早急に探している。小さい子どもがいるので、してもらいたい仕事は
take care for my kids、 room keep clean、wash clothes、iron、to help my cooking・・・」 と伝えると、
アパートの掃除スタッフのおばちゃんのひとりを、ひょいっとその場で紹介してくれました。
【我が家の場合】
・家事のアヤさん:夫の職場関係の紹介
・ベビーシッターのアヤさん:マンション関係の紹介
いかがでしたでしょうか?
今回はアヤさんの雇用形態や給与、求人手段などについてまとめました。最終回の次回では「困った!アヤさんとのトラブル編」です。タイ生活のヘルパーであるはずのアヤさんが、悩みの種になってしまうケースも実はあるんです。「アヤさんにまつわる悩み・トラブル解決策」「雇用主の心得」などをご紹介していきます。