ウイルス感染症予防に!効果的なうがいの方法とオススメうがい薬3選
こんにちは。歯科衛生士の資格を持つ美容ライターのちぃです。
感染拡大が深刻な状況にある新型コロナウイルス。今回は少しでもメリットのある対策をみなさんに行ってもらうため、歯科衛生士として感染予防のための適切なうがい方法について解説します。
「感染防止には手洗い・うがいが大切」とはよく耳にしますが、具体的にどういったアイテムを使って、どのようにうがいをすればいいのかわからない方も多いでしょう。
この記事では感染予防のためのうがい方法と、人気のうがい薬の特徴と使用上の注意点も紹介します!
感染予防のためのうがい方法 3STEP
うがいの予防効用とメリット
感染症対策に、手洗いうがいの重要性は昔から教えられてきました。しかしうがいのメリットや正しい方法など、適切に理解して実践できている方はそう多くありません。
うがいをすると、口腔内に付着している細菌やウイルスを体内へ排除できます。物理的な洗浄効果だけでなく、うがい薬を使えば、殺菌効果も期待できます。
うがいの具体的なメリットは以下のとおりです。(SARAYA 感染と予防より引用)
・ 適度の刺激が粘液の分泌や血行を盛んにする
・ のどに潤いを与え、粘膜の働きが弱まるのを防ぐ
・ ホコリなどを粘液とともに上気道から洗い流す
・ 口腔粘膜への細菌の付着を抑え、定着しにくくする
・ のどや口腔を殺菌・消毒する*(うがい薬による)
・ セキを抑え、タンを除去する。のどの痛みを抑える
・ 口臭の元になる汚れを除き、口臭の発生を防ぐ
・ 口腔内を殺菌・消毒し、虫歯を予防する*
・ さわやかな後味が、口腔内に清涼感を与え、口臭を抑える*
・ かぜの予防効果が実証されている
* うがい薬使用時
感染予防のためのうがい方法
厚生労働省の感染症対策にはうがいまで詳しく明記されていませんが、歯科衛生士としては外からの細菌やウイルスを体内に侵入させないためにうがいが有用だと考えます。
感染症対策には「ガラガラうがい」がおすすめです。以下に方法を示します。
①うがい薬を口に含み軽くブクブクする
うがい液を50mlほど口に含み、唇を閉じて頬の筋肉を左右に動かし、「ブクブク」と行い、吐き出します。
②上を向いてガラガラうがい
もう一度うがい薬を口に含み、上を向いて、声が震えるまでガラガラうがいをします。のどの奥にうがい薬が届くような感じが重要です。
③吐き出す
15秒~30秒ほどうがいし、冷たいうがい薬が温かく感じてきたら、吐き出してください。
私は人ごみに行ったり、外出したりしたあとにうがいをするようにしています。
細菌を除去しすぎると逆に感染しやすくなるともいわれますので、うがいの頻度は1日1回程度が目安です。
人気のうがい薬と注意点
ここで人気のうがい薬の特徴と使用時の注意点を紹介します。
(1)イソジン®
ムンディファーマのイソジンです。
言わずと知れたポピドンヨードを使ったうがい薬で、手術にも用いられるほど非常に強い殺菌殺ウイルス効果があります。
感染症予防には濃度を守ることが大切です。1回につき、イソジン原液2~4mLを水約60mLにうすめて使用しましょう。
(2)明治うがい薬
こちらもポピドンヨード系で、過去「イソジンガーグル」として販売されていました。
子供用のものや、すでに薄まった状態の「明治うがい薬C」というものもあります。私の自宅にはうがい薬Cがあります。
(3)リステリン®
リステリンはエッセンシャルオイルが配合されている洗口液ですが、エンベロープ(ウイルスの外側についている足のような細胞膜)を有するウイルスに効果があることが知られており、コロナウイルスにも有効だと考えられます。また、リステリンは長期使用しても身体への影響が少ないことでも知られます。
原液でうがいしましょう。
【注意点】
ポピドンヨードはさまざまな細菌真菌微生物も殺してしまうので、ウイルスに効果が高いからといって毎日使用したり、1日に何度も使用したり、原液で使用したりすることは避けてください。体内を守る口腔常在菌も殺菌してしまう恐れがあります。
また、過剰なヨードの摂取によって、ウォルフ-チャイコフ効果(甲状腺機能低下)を招く可能性もあります。やりすぎは厳禁です。
参考サイト
【ライター紹介】ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。
コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。
美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~