「歯列矯正」をしている時に感じる痛みの原因は?4つの痛みのリスクと対処法を解説
歯列矯正をして歯並びをよくすることには、様々なメリットがあります。
見た目が良くなるのはもちろん、歯磨きをしやすくなるため虫歯や歯周病のリスクの軽減につながり、また口臭が減る働きも期待できます。
最近では大人でも多くの人が歯列矯正をしているため、これから始めたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、歯列矯正を始めるにあたって不安に感じるのはやはり“痛み”では?
「歯列矯正は痛い」とはよく耳にするため、それが原因で歯列矯正をためらっている人もいるかもしれません……。
ここでは、歯列矯正で痛みを感じる原因および対処法についてまとめました。
痛みがひどい場合の対処法
歯列矯正中に感じる痛みの原因① 矯正器具の装着
歯列矯正中に感じる痛みの原因のひとつは、矯正器具の装着だと考えられています。矯正装置のバンドを歯に押し込むときには、多くの人が痛みを感じるよう。
そして、矯正器具を装着してから数日間はうずくような痛みを感じる傾向にあるでしょう。
しかし、矯正器具の装着による痛みを感じるのは最初の数日間だけ。痛みが和らぐまでの期間には個人差があるものの、1週間ほどすれば、ほとんどの場合は気にならなくなるとのこと。
歯列矯正中に感じる痛みの原因② 歯が動く
矯正器具を装着して少しすると、歯が動き始めるといわれています。そして歯が動くときには歯と骨の間で炎症が起こるために痛みが生じやすい傾向に……。歯が動くときには95%ほどの確率で痛みを感じると考えられているため、歯列矯正においてこの痛みを回避するのは難しいといえるでしょう。
矯正器具の装着による痛みは時間が経つにつれて和らぎますが、歯が動くことによる痛みは時間が経つにつれてじわじわと増えるケースが多いでしょう。
歯列矯正中に感じる痛みの原因③ 食事
前述したように、歯が動くときには歯と骨の間で炎症が起きているとのこと。
そのため、食事のときに痛みを感じることは少なくありません。とくに固い食べ物を食べたさいには、強い痛みを感じることがあります。
そのため、歯列矯正中には噛む必要のない食べやすいものを準備する必要があります。
歯列矯正中に感じる痛みの原因④ 矯正器具が当たる
口の中に装着した矯正器具が唇や頬、歯ぐきなどに当たることによって痛みを感じることもあります。歯列矯正で使用されるワイヤーやブラケットの角は丸められてはいるものの、固い金属のため、口の中に当たるとやはり多少の痛みは感じます。
また、何度も同じ箇所に刺激があると口内炎になることが……。歯列矯正をするなら、口内炎への対処方法も知っておく必要があるでしょう。
歯列矯正の痛みの期間とピーク
上記のように、歯列矯正に痛みは付きものですが、矯正装置を付けている間ずっと同じように痛みを感じているというわけではありません。
矯正装置を付けたことによる痛みは、最初の2~3日がピークで、その後は徐々に落ち着いていくと考えられています。
また、歯が動くことによる痛みのピークは歯列矯正を開始して2~3日目の傾向に。こちらも少しずつ緩和されていくといわれているのです。
歯列矯正は年単位で続けなければいけない治療ですが、痛みについては最初の1週間で落ち着いてくることが多いでしょう。
歯列矯正の痛みを和らげる方法
歯列矯正の痛みを和らげたいときには、スプーン1杯の塩を溶かしたぬるめの食塩水でうがいをしましょう。
こうすることで口の中の浸透圧が変わるため痛みが和らぐという方法があります。ほぼお金がかからないのも嬉しいですね。
また、ストレスを溜めないということも重要です。
ストレスがあると痛みを余計に感じやすくなるため、痛みについてあまり心配し過ぎないよう心がけましょうね。
ただし、まれに歯列矯正によって強い痛みを感じるケースもあります。痛みがひどいと感じた場合には、遠慮せずに歯科医師へ相談するようにしてください。
歯列矯正では痛みに適切に対処することが大切
歯列矯正を行うときには、大なり小なり痛みを感じることが多いようです。
どうしても不安だという人は、歯列矯正をはじめる前に歯科医院で相談してみてください。
痛みについてしっかり説明を受ければ、不安も軽減されるはずですよ。
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