「ロイテリ菌」は食べて綺麗になるタブレット?口内環境を整える3つの習慣~ちぃ先生の手記第93回~
こんにちは!元歯科衛生士で美容ライターのちぃです。
口内環境をケアするのは、お口だけではなく全身の健康を守るのに大切だとよく耳にしますよね。
しかし「毎日ちゃんと歯みがきをしているし、これ以上何をしたらいいのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
歯みがきの方法を見直す以外に、食事や生活習慣を改めることでも口内環境をケアできるんです。
今回は歯科衛生士の資格を持つちぃが、口内環境ケアのためにできることを解説します。
口内環境に気を配って、より健康な毎日を過ごしましょう!
間違ったオーラルケアを続けているかも…
口内環境にトラブルが起きているときのサイン
口内環境にトラブルが起きているとわかりやすいのは、口内炎ができているときです。
口内炎ができる原因には主に、口の中を噛むこと、唇にヘルペスができているケースなどが考えられます。
けれど中には原因がはっきりしていないのに、いつのまにか口内炎ができている場合もあるため、このようなサインが見られる際は口内環境を見直す必要があるでしょう。
また口臭の出現も口内環境悪化のサインです。口の中や舌苔に付着した細菌が繁殖すると、気になるニオイの元になってしまいます。
洗口液の使用を習慣化や、どんなに忙しくても歯みがきだけは行うなど、口腔内をケアして清潔に保つことが大切です!
口内環境を乱す原因とケア方法は?
口内環境が悪化して歯周病になる人とならない人の違いは免疫力にあると考えられています。
これはもともと口の中には細菌がいて、免疫力が落ちることで繁殖してしまうことも関わっているのです。
何より免疫力は疲れやストレスがたまると低下しやすい傾向にあるため、無理をせずきちんと休むように心がけましょう。
普段通りブラッシングをしていても歯茎が腫れるときは、全身の免疫力が落ちているサインのひとつ。
また治療途中の虫歯や、一度治療したあと何十年も経っている虫歯の治療痕などがある場合、歯科クリニックで治療や詰め物の確認、交換を行うのが望ましいです。
古い虫歯の治療痕は細菌が被せ物の中で繁殖することで、口内環境の悪化につながります。
口内環境を整える3つの習慣
(1)規則正しい食事
通常口の中のphは中性に保たれていますが、食事をすると一時的に酸性に傾き、歯の表面のエナメル質が溶け出しやすい状態に。
間食をだらだら続ける、甘い飲み物を飲み続けていたりすると、口の中が中性に戻らずエナメル質が溶け出してしまい、虫歯や歯周病にかかりやすくなるといわれています。
特に飴やキャラメルなどの歯にくっつきやすいお菓子は、歯に付いた糖分が虫歯菌のエサになる恐れがあり要注意!
また栄養バランスの偏った食事は、免疫力を低下させるとともに、歯肉を構成する栄養の不足にもつながるため、歯周病が進行しやすい傾向が……。
間食をするとしてもダラダラ食べずに時間を決め、規則正しい食事を心がけましょう。
(2)食べ物で栄養摂取
バランスの良い食生活を重視し、特に粘膜を守る働きがあるビタミンB群を意識して摂取するとよいでしょう。
ビタミンB群は下記のような食べ物に含まれています。
ビタミンB2:レバー、うなぎ、卵、納豆など
ビタミンB6:かつお、まぐろ、さんま、レバー、バナナなど
また唾液をよく出して、口の中の洗浄や免疫力アップに努めるのもおすすめです。
梅干し、レモンなどのすっぱい食べ物や、昆布、スルメなどのよく噛む必要がある食べ物も唾液の分泌を促します。
(3)口内環境をサポートするタブレット
口内の善玉菌として近年注目されている「ロイテリ菌」をタブレットで摂取するのもおすすめ。
ロイテリ菌は歯の先進国スウェーデンで研究されている乳酸菌で、虫歯菌の抑制や歯肉炎の緩和、口臭の原因菌の抑制などの働きが期待されています。また体の入り口である口腔内で細菌を抑制することから、お口だけではなく全身の健康のサポートにも期待できるでしょう。
ロイテリ菌はサプリメントで摂取するほか、含有しているヨーグルトも販売されているので、手軽に取り入れることができますよ!
【ライター紹介】ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。
コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。
美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~
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今回Ha・no・ne編集部では、オハヨー乳業のセミナーでも登壇された『銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81』の院長である坂本紗有見先生に、ロイテリ菌について詳しくお話を伺いました。
虫歯や歯周病の予防といえば、毎日の丁寧な歯磨きが大切ですよね。それに加えて取り入れたいのが「乳酸菌」を利用したデンタルケア。最近では乳酸菌の、虫歯予防や歯周病予防への働きに注目し、取り入れている人が増加傾向にあるようです。