子どもが「ペットを飼いたい」と言い出したら?お世話・費用・家庭の事情。親が子どもに伝えるべき大切な事とは
言葉は通じないけれど、心でのつながりは確実に感じられる“動物”とのやりとり。その可愛さと癒され感から「ペットを飼いたい」と思うお子さんも多いハズ。
もし我が子が「ペット飼いたい!」と言い始めたらどうしますか? 飼う・飼わないの選択肢を含め、親が子どもに伝えるべきことをご紹介します。
「ペット」=家族の一員。まずは“様子見”から

犬や猫、小動物などのペット。お散歩中の犬にすれ違うときやお友達の家に遊びに行ったときなど、ときどき触れ合う機会のある「ペット」に憧れるお子さんはとても多いのではないでしょうか。
「ねぇママ、私もペット飼いたい。ペット飼おうよ!」
そう言われたとき、どうしますか? どんな小さな生き物でも、たくましく生きている大切な命。ペットにするということは「家族の一員として迎える」ことになるため、責任は重大。でも子どもにはその「責任」の理解がまだまだ難しい場合も。まずオススメなのは“様子見”をすることです。
「欲しい!」という気持ちは時間が経つと落ち着いてくることも。興味本位でなく本気で動物が飼いたいなら、1年後でも2年後でもまた言ってくるはず。
「今は無理だから、来年また考えようか」など言って、その約束を覚えていてまた言ってくるようなら“本気度が高い”とみて、改めて考えてみても。
なぜ「ペット」を飼いたくなるのか?
子どもが「犬や猫を飼いたい!」というのは、やはり“可愛い”のはもちろんですが
・一緒にいたい
・癒される
という気持ちにさせてくれるから。実は動物とただ“見つめあう”だけでも、心に安らぎを与えてくれるホルモン「オキシトシン」が出るそうですよ~。
動物は言葉が通じないぶん、“スキンシップ”や“シンプルなやりとり”が必要になります。言葉でのやりとりが多くなる人間同士と違って、“気持ちで繋がってる”感があるのかもしれませんね。
「ペットを飼う」ということ自体も、動物との触れ合いによりストレスを解消する「アニマルセラピー」の一種だといえるのだそうです。

ペットを飼うと学びがいっぱい!
動物を飼うことを通じて、
・生き物を育てる大変さ
・思いやりの心
・命の大切さ
など、子どもが自然に学んでいくことはたくさんあります。
でも大切なのは「子どもに学ばせるために飼う」のではなく、「家族の一員として迎え、最後まで必ず大切に寄り添う」ということ。
どんなに小さくても大切な命。軽い気持ちで飼うのはNGです。
子どもと「命の大切さ」について話し合いましょう

子どもの本気度を知るため“様子見”をするのと同時に、「ペットを飼うこと」の大変さ・責任を細かく伝えて理解してもらいましょう。
犬や猫などの動物もそれぞれに個性があり、子育てに近いものがあります。 思い通りにいかないことももちろんたくさん。気軽には飼えないことを、きちんと話しておくことが大切です。
①散歩や食事など「やらなければならないこと」を知ってもらう
「ペットは勝手に何かを探して食事をするのではなく、きみたちと同じようにご飯を準備する必要があるんだよ」
「外で体を動かしたりトイレに行ったりしないといけないから、毎日朝晩、散歩に連れて行ってあげる必要があるよ」
など、必ずやるべきお世話を具体的に説明し、イメージしてもらいましょう。
「あー、朝早く起きるのムリ~」とか言うくらいの気持ちなら飼えそうにない気がしますよね!(笑)
具体的に説明した時の子どもの反応を見るのも大切です。

②ペットを飼うには「お金がかかる」ことを知ってもらう
ペットを飼うと“家族”が一人増えるため、食費などを含めたお金がかかるようになります。
動物の大きさにもよりますが、犬一匹にかかる1ヶ月の費用は食費やトリミング代などを含め、平均で約1万円。猫だともう少し低くなります。
この月額費用に加え、予防接種や健康診断、ケガのときにはさらに費用がかかります。保険が効かないので高額になりがちですが、月額制の「ペット保険」を利用するという手も。しかしペット保険も人間と同じで、健康な状態でないと入れないという点も。
本当にペットを飼うなら、子ども自身が欲しいものを我慢する必要も出てくるかと思います。しっかりと話し合いましょう。
「子どもの責任」にせず「家族全員」で協力しましょう

クリアすべき点について話し合った結果「やっぱり飼いたい!」となれば、飼うことを検討しても。
でもその場合は“子どもだけに責任を負わせる”のではなく、家族の一員として家族全員でお世話すること前提で。
育児もペットを飼うのも、1人では大変です。家族みんなで役割を分担すれば負担は少なめに。
しかしどうしてもママやパパへの負担は大きくなると思うので、いくら子どもが乗り気でも親が「お世話できそうにない……」と感じるなら飼わない選択をしたほうが無難です。
ペットを迎えるなら「ペットショップ」以外の選択肢も
ペットを飼い始める多くの人がいる反面、さまざまな理由でペットを手放す人も。
飼い主がいないペットは保健所に引き取られ、新しい飼い主が見つからない場合は殺処分となってしまいます。
保健所や動物愛護団体から引き取る「里親」であれば“購入費”などが必要無いため、ステキな出会いが見つかればぜひオススメの選択肢です。
しかし「大切に育ててもらうために必要な条件」も多く、飼うためのハードルも高め。
もしご自宅が「里親」OKの環境であれば、ぜひ選択肢に入れてみても。
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犬や猫は環境的にNGでも、「小動物」ならOKな場合も

アパート住まいやペット不可のマンションの場合、ナイショで犬や猫などのペットを飼うのはもちろんNG。
ただし、インコやハムスター、爬虫類などの小動物ならOKな場合も。一度、大家さんや管理会社に確認してみると良いですよ。
しっかりと話し合って、納得の答えを
生き物を育てることは、子どもの心の成長にもつながります。
でも環境的に難しい場合は、きちんと事情を説明して「子どもが大きくなってから、自分で飼える環境を整えてから飼う」ことを提案してみても。
「大切な命のこと」だからこそ時間をかけてしっかりと話し合い、家族みんなが納得できる答えを探してみてくださいね。
【参考サイト】
皆さんは動物と触れ合う事で、心が落ち着いたりストレスが軽減したりなどの癒し体験を、一度はお持ちではないでしょうか。そうした時、不思議と元気が出てきたり、自信がついた気分になられた事でしょう。こうした「動物を通した癒し」がアニマルセラピーです
ペットショップで買うのではなく、保護された動物を引き取って。そんな考えが広がっていますが、里親になる条件が厳しすぎるのでは?という疑問もあります。
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