夏の虫は強敵だらけ!? しっかり対策&正しい対処を!
天気の良い夏休み、元気いっぱいなのは子どもだけじゃなかった!?
実はさまざまな「虫」たちの活動も活発になってくるそうなんです! 肌が柔らかくて汗をたくさんかく子どもたちは特に狙われやすい場合も。
不快感や症状を悪化させないためにも、正しい対策&対処法を知っておきたいところ!
長野県佐久医師会・佐久市による「教えてドクター!」プロジェクトチーム(
@oshietedoctor)が作成した“虫さされに関するフライヤー”がとっても分かりやすいので、ぜひぜひチェックしてみてくださいね~!
虫よけ対策&もし刺されたら? まずはこれをチェックして対処を!
夏は虫の活動も活発になるうえ、人も半そで&短いボトムだったりして露出が増え、虫に刺されてしまいがち。小さな子どもは免疫が少ないため、症状が強く出てしまう場合も。
逆にハチやムカデは刺されるうちに抗体ができて、アナフィラキシーを起こす可能性もあるそうですよ……怖いー!!!
【虫に刺されたら】家でできることはコレ!
とにかく清潔にして、炎症を抑えかゆみを鎮めることが大切だそう。
かゆみが強すぎる場合や蕁麻疹、息苦しさなど、いつもと違う症状があればすぐに病院へ! また、「マダニ」に噛まれた場合はそのまま受診を。マダニは無理に取り除こうとすると皮膚内にマダニの口の部分が残ったりして、症状がひどくなってしまうこともあるそうです! 怖ッッ!
受診する病院は「皮膚科 or 小児科」だそう。何科に受診するべきか……って、実はまず最初に親が一番悩むところだったりするんですよね~!
ありがたや~!!!(´;ω;`)
【予防法はコレ】正しく使って安全&快適に!
予防にはとにかく“清潔第一”! 汗をたくさんかく夏だからこそ、こまめに拭いたりして清潔を保ちましょう。
また、「虫よけ」に効果抜群なものといえばやっぱりスプレーやシート、ジェルなどの「虫よけアイテム」。ぜひ効果的に活用を。
虫よけアイテムに使われる主成分は現在2種類。
・主成分:ディート……6ヶ月未満は使用禁止、濃度の割合により年齢制限あり、使用回数の制限あり(濃度30%のものは12歳未満は使用不可)
・主成分:イカリジン……年齢制限・使用回数制限なし、スプレーの場合は服の上からも使用可能、虫よけ特有のニオイなし
このどちらかを選ぶのが主流となっています。
虫よけに対する効果はどちらもありますが、「ディート」の方が肌に対する刺激が強く、対応する虫なども少し多いよう。
しかし子どもの年齢によっては使えないほか、使用回数の制限もあるので注意が必要です。
「イカリジン」は2015年から日本でも認可された、比較的新しい虫よけ成分。
こまめに塗り直せるので虫よけ効果も持続しやすく、小さな子どもから大人まで使いやすいというメリットがあります。
やはり肌を露出していると刺されやすくなるうえ、服のすき間があるとそこから虫が入ってくる可能性も。シャツやズボンの裾などはしっかり“IN”するべし!
虫刺されの【虫別】特徴一覧!
小さな子どもだと刺されてから腫れるまでに時間がかかるほか、腫れている期間も長引いてしまうそう。その間に掻き壊して“とびひ”の原因になったりもするそうで……あぁ~、あるある!!!(´;ω;`)
かゆいし感染症の媒介にもなるので、刺されるのはなんとしてでも避けたい「身近なアイツ」です。
山に行くとよくいるのが、一瞬ハエにも見えがちな「ブヨ」。街で暮らしていると出会いにくいため、アウトドアなどで山に行った際に刺されてめちゃくちゃ痛がゆかった……という経験をした方もいるかもしれません。
刺された直後は刺し口からの出血があったり、場合によっては水ぶくれになったりと「蚊かと思ったけどなんだか症状がヒドイ」感じがする場合も。
正式名称はブユ科の「ブユ」のようですが、関東では「ブヨ」、関西では「ブト」とも呼ばれるそう。
夏の屋外で特に気をつけたい「ハチ」。腫れや痛みはもちろん、同じ種類のハチに刺されると起こる可能性がある「アナフィラキシー」にも注意が必要です。
ハチがいるところには近づかないようにするほか、追い払ったりして刺激を与えるのも×。もしハチが近くにきたら、姿勢を低くして速やかに移動を。
ハチがいる可能性のある場所に行く時は、甘い香りのする香水やスタイリング剤なども避けた方がベストです。
ネコや犬などの毛の中に潜んでいる「ノミ」、なんと人の脚も刺してくるそう! ぐぬぬ~!
予防策としては、
・ペットのノミ駆除
・ネコとの濃厚接触は避ける
など。ノミがいないほうがペットも快適なハズなので、しっかりとケアしてあげたいですね!
朝起きると手や足がなんかかゆい、あっ、何かに刺されてる? ……それは布団に潜む「ダニ」かも。
特に皮膚の柔らかい子どもは狙われやすく、数ヶ所刺されていることも。ホントにイヤですよね~、なんて奴だ!!!(激怒)
予防法は布団を干したり、部屋の換気や掃除機をかけたりすること。
ハウスダストなどのアレルギーの原因となったりもするので、普段からこまめに掃除するのがオススメです。
野山や畑、あぜ道などにも生息するという「マダニ・ツツガムシ」は、特に注意が必要なダニたち。
小さくて刺されたかどうかが分かりにくいけれど、しばらくしてから高熱や発疹が出たりと症状はひどくなりがちです。
・「マダニ」は“イカリジン”、一部の“ディート”で虫よけ効果あり
・「ツツガムシ」は医薬品となる“濃度12%以上のディート”で虫よけ効果あり
とのこと。
もし刺されてしまった可能性があり、症状が出ている場合は速やかに病院へ行きましょう。
ディートの“濃度”は「虫に対する強さ」ではない
ちなみにディートの“濃度”は、「濃ければ濃いほど薬の効果が強い」のではなく「持続時間が長くなる」そう。
「日経スタイル」によれば、
ディート濃度12%の製品は6時間程度、30%の製品は8時間程度となります。
出典:style.nikkei.com
とのこと。しかし汗などにより効果が薄れてしまう場合もあるので、もっと短い時間で塗り直す必要があるかもしれません。
「虫よけ」はとにかく
・こまめに塗り直す
・塗りムラをなくす
ことが重要。そう考えると、普段使いの虫よけには“こまめに塗り直しができて肌への負担も少ない「イカリジン」、場所と場合によっては「ディート」と使い分けをすると良いかもしれませんね。
イラストは可愛いけど本物は可愛くない! 気をつけて!
「教えてドクター佐久」さんのフライヤーではとっても可愛い顔した虫たちですが、刺された場合はひどければ病院送りになる可能性も。
行き先に応じて長袖長ズボンなどの“肌を露出しない・派手ではない服”を準備するのはもちろん、効果的な虫よけを上手に使って虫から身を守りましょう。
適切な対策で楽しい夏休みを! ぜひぜひ気をつけながら、いろんな場所に出かけてみてくださいね~!
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