イタリアのそば粉の名産地はヴァルテッリーナ地区
ミラノを州都とするロンバルディア州は北イタリアにありますが、その中でも最北端を占めるヴァルテッリーナ地区は、スイスとの国境に広がる山岳地帯に位置します。寒冷な気候と痩せた土地のため小麦栽培が難しいこの地方では、代わりに昔からソバが耕作されてきたのです。
Pizzoccheri ピッツォッケリ
「ピッツォッケリ」は、イタリア語で「ピース(小片)」を意味する「ピッツ」や、平らに潰すという意味の「ピンツァーレ」が語源とされます。
ピッツォッケリは、日本の二八蕎麦と同様の蕎麦粉8:小麦粉2から、蕎麦粉2:小麦粉1ぐらいで任意の比率の混合蕎麦粉をこね、のし棒などで伸ばして成形する
出典:ja.m.wikipedia.org
蕎麦粉を用いていて長く伸ばせないことから、平らで7cmくらいの形状で乾麺にするのが定番。茹でたちりめんキャベツ、ジャガイモを加えて、名産チーズ(ヴァルテッリーナ・カゼーラ)と、ニンニクとセージで風味をつけたバターを溶かしてたっぷり和えるのが定番の、ボリューム満点のパスタです。
こちらは、アグリツーリズモで味わった手打ちの生麺ピッツォッケリ。形がいびつでちぎった感じがいかにも手作りで、モチモチしていて美味しかったです!
Taragna タラーニャ
ポレンタは本来トウモロコシ粉をお湯やブロードで煮詰めて粥状になるまで混ぜ合わせたものですが、この地域では、トウモロコシ粉にそば粉を混ぜて作る「タラーニャ」が名産です。
粉を混ぜる際に使う木ベラのことを方言で「タレル」と呼んでいたことから、この料理が「タラーニャ」という名前になったとか。
こんな風にソーセージのグリルや、牛肉のトマト煮込み、目玉焼き、特産チーズなどを添えて頂きます。粗挽きの粉がザラザラしていますが、正に蕎麦がき!
ピッツォッケリもタラーニャも、寒さの厳しい山岳地帯の郷土料理らしく、食べ応え満点でした。日本でも、デパートのイタリアンフェアや輸入食材店などで扱われることがあるようです。または、そば粉から手打ちしてみても◎。チーズはプロセスチーズなどの硬質タイプで代用できます。機会があったら試してみてください!
ピッツォッケリの簡単おいしいレシピ(作り方)が4品
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