「おかいつ」の人形劇、実は現在”13代目”!
NHK「おかあさんといっしょ」は、2~4歳頃の子どもたちを対象とした教育番組です。
小さな子でも楽しみやすい歌や踊り、これから身に付けていきたい生活習慣などが満載で、楽しく見ているだけでいろんなことを学べるから大人にも子どもにも大人気。
特にその中のひとつ「人形劇」は“他者を理解する”ことを目的としているようで、子どもたちが“友達との関わり方”などを学べる大切なものとなっています。
実は現在の人形劇「ガラピコぷ~」は、なんと13代目! えっ!? キャラクター、そんなにいたっけ!?
ではでは人形劇が始まった1960年のキャラクターから振り返ってみましょう~!!!
どこから知ってる!?「おかあさんといっしょ」歴代キャラクター
実は1959年10月の番組開始当初は“週1”の番組だったという「おかあさんといっしょ」。
翌年の1960年には“週6”となり、曜日によって放送内容が違ったそうですよ~!
出典:www.photo-ac.com
“週6”の放送のうち、月・火を担当したのがこのぬいぐるみ人形劇・ブーフーウー。
小さな本当の“人形劇”と人が演じる“着ぐるみ”を上手く合わせ、非常に画期的で注目を集めた劇だったようです。ちなみに画面は白黒。
声優陣もとっても豪華で、初代ドラえもんで有名な「大山のぶ代」さんや「黒柳徹子」さん、のちに独特のキャラで大人気となった「のっぽ」さんなどが担当。
話の内容的には童話「三匹の子ぶた」の“後日談”という設定だったそうですよ~! めちゃくちゃ興味あるぅ!!!(笑)
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森にすむウサギの「ダットくん」と「ピョン子ちゃん」。森の中での出来事をスタジオの子どもたちと一緒に考える、という設定だったそう。さすがNHK「おかあさんといっしょ」……!
原作は1代目に続き「飯沢匡」さん、声優陣も「黒柳徹子」さんや「大山のぶ代」さんなどが引き続き担当。
「とんちこぼうず」は、今までの歴代人形劇のなかで唯一“人”が主人公となったもの。お寺の和尚さんと3人の坊主たちが、お寺で起こる出来事を楽しく解決していくお話です。
放送期間は1年5ヶ月と、人形劇のなかでは最短。やっぱり子どもたちにはゴムマスクより着ぐるみのほうがウケが良かったのか……?
約3年間放送された「とんでけブッチー」は、子ども部屋にあるぬいぐるみ「犬2匹とペンギン1羽」の3体が“絵の中に入って冒険する”というとってもワクワクなストーリー。
1代目の「ブーフーウー」のキャラクターが登場するなど、最初から見ている人たちにとっては“激アツ”な内容だったようです。
キャラクター設定が「ワガママ&弱虫&いい子」の3人組という“あるある”設定なのも親近感が湧きますね♪
つねに時代の先をゆくNHK! さすがです
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5代目となる「うごけぼくのえ」は、なんと視聴者が投稿した絵が、人形劇のキャラクター「ねずみのカリ・コリ・ポリ」と共に動き始める、というとても画期的なシステムでした!
とある日の放送では、お姉さんがたくさんのイラストをコメント付きで紹介。最後に「家の絵」を手に取ったかと思うと、そのままそばに置いてある“テレビ”の中に横から差し込みます。するとその「家の絵」のドアが開き、カリ・コリ・ポリが登場、お話が進んでいく……というストーリー!
これは子どもたち大興奮ですよね~! いやぁ、今から約45年前の番組ですよ……すごいなNHK!
なんとこの「うごけぼくのえ」、NHKにキャラクター映像が残っていなかったそう。(お持ちなら、ぜひNHKへご連絡を!)実際に絵を紹介していた、当時の“お姉さん”が自宅に保管していたものを提供してくれたそうですよ~!
虎の「ゴロンタ」と熊の「チャムチャム・トムトム」、3匹の着ぐるみ人形がスタジオにいる子どもたちの目の前で劇を繰り広げるスタイルの「ゴロンタ劇場」。
スタジオの子どもたちと着ぐるみが触れ合う、というのはこの「ゴロンタ劇場」からだそう。「おかあさんといっしょ」の“エンディングテーマ”も作られるなど、かなりいろんな変化が起こった年だったようですねー!
ちなみに「ゼーット!」がキメ台詞の「水木一郎」さんは、この頃から“2代目うたのおにいさん”として番組に登場。
ブンブン・つね吉・ごじゃえもんの3人が楽しい劇を繰り広げる「ブンブンたいむ」。この頃からは現在と似たような、おなじみのスタイルでの劇が楽しめるようになります。
ちなみに着ぐるみの声優さんもとっても豪華で、
・ブンブン……初代「野比のび太」の声
・つね吉……初代「ルパン三世」の声
・ごじゃえもん……初代「スネ夫」の声
なんですよ~! NHKアーカイブス「NHK名作選 みのがし なつかし」では動画でも楽しめます。
ちなみに当時のスタジオの子どもが「元気ポーズ」をするシーンも!(笑) 子どもってやっぱり、いつの時代も一緒でかわいいなぁ~!(笑)
1989年から元号が「平成」に突入!
1982年からは、「おかあさんといっしょ」史上最長の約10年半も続くことになった「にこにこ、ぷん」が放送開始。「じゃじゃ丸・ぴっころ・ぽろり」は今でも人気の高いキャラクターですよね~! 3人(匹?)の息の合った面白い劇は、子どもながらにとても楽しく、興味をもって見ていた記憶があります。
「身近にお母さんがいない・それぞれ欠点やハンデを持っている」という設定なのですが、それは原作者である「井出隆夫」さんが、多くの子どもたちに対する配慮として設定したものだといわれているそう。さすがですねぇNHK。そりゃみんな夢中になるよね……!
「にこにこ、ぷん」からはファミリーコンサートやイベントステージなども多数開催。私も小さいころ、ステージを見に行った写真が実家にあったはず……!
ちなみにニュースサイト「Buzz Feed」によると、表記は「にこにこぷん」ではなく「にこにこ、ぷん」なんだそうですよー! マジかー!!!
前作「にこにこ、ぷん」の舞台“にこにこ島”の近くにあるという、「どーなっつ島」に住む「みど・ふぁど・れっしー・空男(そらお)」が、友達との関わりなどを通していろんなことを学んでいく人形劇「ドレミファ・どーなっつ!」。
4人の名前のなかには「ど、れ、み、ふぁ、そ、ら、し、ど」の音階がすべて入っているのだそうです! そしてなぜか空男だけ漢字表記。
「ドレミファ・どーなっつ!」の歌や音楽もとっても覚えやすくて楽しくて、今でも口ずさめちゃいます♪ こちらも放送期間は「7年半」と、非常に長い期間でした。
今までの楽しい劇に加え、大人も「へぇ~!」と思うような深いストーリーが加わった「ぐ〜チョコランタン」。放送期間は約9年と「にこにこ、ぷん」の次に長いものとなっています。歌も音楽も、とても親しみやすいものが多かったのが特徴的。
メインキャラが主要の4人+棒人形の1人で合わせて“5人”となっており、今まででは最多の人数でした。
約2年間の放送となった「モノランモノラン」は、「ものものランド」に住む小鬼「ライゴー・スイリン・プゥート」のお話。
修行を積んで、それぞれいつか立派な「雷神・水神・風神」になることを目指す、というストーリーでしたが……結局“つづく”的な形で終わってしまったよう。わー! 気になるぅ!!!
ビビットカラーの見た目はとっても可愛くておしゃれ。アイテムなどもまだ販売されているようなので、気になった方はAmazonなどをチェックしてみても♪
今の子どもたちに知らない子はいないんじゃないか、というくらい、と~っても大人気だったのがおなじみ「ポコポッテイト」。
「めげない・へこまない・あきらめない」をモットーにたくましく元気に暮らす3人、見ているととっても優しい気持ちにさせてくれましたね~!
ムテ吉とミーニャは3歳ですが、メーコブは5歳。メーコブの「なよなよしてるけど優しくて紳士なところ」が大好きでしたね私……歌も上手だし! 面白かったな~!
そして現在放送されているのが、初めて“ロボット”が登場する劇となる「ガラピコぷ〜」。
「活発な女の子、おとなしい男の子、人の気持ちを理解しづらいロボット」という3人を通して、“いろんなものの感じ方や考え方がある”ということを伝えていく目的があるそうです。
個人的な感想ですが、最近まで「パント」を担当していた“りさお姉さん”にもいえることだけど、「ガラピコ」のロボットダンスが最初の頃に比べてめちゃくちゃ上達した気がするんですけど……!? いや、最初から上手だったんですけどね!?
その時代の子どもに合わせた教育番組「おかあさんといっしょ」
出典:www.photo-ac.com
いかがでしたかー! 「懐かしッッ!」ってなった方も多かったのでは!?
仕事に家事にと忙しいお母さんも、子どもが「おかあさんといっしょ」を見ててくれる間は少し心が穏やかになりますよね~! やっぱりすごいな~、「おかいつ」!
「おかあさんといっしょ」の60年間は、まさに“変わっていく世の中と子どもたち”に向き合ってきた期間。「NHKアーカイブス」では画像や動画を見返すこともできるので、ぜひぜひチェックしてみてくださいね♪
これからも楽しみながら学びを得られる素晴らしい「おかあさんといっしょ」、期待していますよー!!!
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