“降水確率50%”ってどういう意味!?天気予報の用語を正しく知って「しまった~!」とはもうオサラバ!
「一時雨」や「曇り時々雨」など、天気予報には分かりにくく感じてしまう用語がたくさん。しかしこれを理解してしまえばお出かけ時の“しまった、降ってきた~!”が激減。時間のロスや不要な出費、洗濯物が濡れるのも防げちゃいますよ~!
天気予報の「用語の意味」、知ってる?
天気予報で使われる「晴れ時々曇り」や「ところにより雨」などの言葉は、“予報用語”と呼ばれるもの。
テレビやラジオなどいろんな形で多くの人に伝わる情報になるため、「誰にでも正確に伝わるように」ということで昭和41年にガイドラインが定められました。
その後も定義の変更や報道機関からの意見を取り入れつつ、常に“シンプルかつ正しく意味の伝わる”用語になるよう配慮が行われています。
でもやっぱり「よく分からない」方も多く、クイズ番組で出題するネタになってしまうことも。
分からない用語、1位は『のち・一時・時々』
日本気象協会の「tenki.jp」によると、ツイッターを使ったアンケートで「イマイチ分からない用語」のダントツトップだったのは
・のち
・一時
・時々
とのこと。
「のち」、「一時」っていつ?「時々」ってどのくらい?
洗濯物の乾き具合や子どもの送迎、レジャーやイベントの予定など毎日の生活に関係する言葉だからこそ、正しく知っておきたいところです!
2ヶ月ほど前に実施したアンケートで、みんながイマイチわからない気象用語 第1位が判明しました。放射冷却やフェーン現象を抑えての第1位は『のち・一時・時々』に・・・これはなんとしても皆さんに解説しなくてはっ!tenki.jpチームを代表して、気象予報士 安野が『のち・一時・時々』の違いを説明します。
あるある用語、サラッと解説
「のち」
「のち」は予報期間の前半と後半で分かれる場合に使います。
「晴れのち曇り」の場合は
・午前中は晴れるけど昼過ぎから曇り
という使い方。
「一時・時々」
「曇り一時雨」の「一時」は予報期間(明日予報の場合は24時間)のうち4分の1(6時間)より短い時間、雨が続けて降るという意味です。
出典:www.jma-net.go.jp
「曇り時々雨」の「時々」は雨が降ったり止んだりしてその合計時間が予報期間の2分の1(12時間)より短いことを表します。
「一時」は「いっとき」ですが「時々」は断続的なので、降る時間的には「時々」のほうが長く、常に降っている感覚になります。
一時なら洗濯物は
・干しといて、降りそうになったら取り込んで、雨が止んだらまた干そう
ができますが、時々だと
・一日中降ってる感じだから外には干せないね
な感じですね。
「降水確率」
降水確率50%とは『その地方の半分で雨が降る』ことではなく、『その地方全域で1ミリ以上の雨が降る確率が10回中5回ある』という意味です
出典:president.jp
「降水確率50%」は雨が降るか降らないかは半々、イチかバチか!という意味ではなく
・“雨が降るよ”という予報を10回出したら5回は当たるくらいの確率で降るよ
ということ。
難しいな!!!(笑)
感覚的には「どっちかといえば降ると思うよ」な感じですね!!!
「にわか雨」
突然ザッと降って突然止むような雨のことを「にわか雨」と呼びます。
継続的には降らない意味の言葉なので雨宿りなどでやり過ごせたりしますが、「にわか雨」予報が出ているときは少し気にかけておきましょう。
予報するのは「地域全体」。スマホアプリなども合わせて活用を
「〇〇市は雪が降るでしょう」といっても、北から南に長い市では北部と南部の天気が全然違うことも。
天気予報は「地域全体」の天気を見るので、住んでいる地域のピンポイント情報を得るために“スマホアプリ”や“雨雲レーダー”などを合わせて活用するのがオススメです。
天気予報用語の種類は多いですが、正しく知って実際の天気と照らし合わせると非常に面白いもの。
ぜひぜひ用語の意味を理解して、お子さんに「今日の天気は〇〇だよー!」とドヤ顔で(笑)教えてあげましょう☆
【参考サイト】
「今日の降水確率は50%」と聞くと、「今日、雨が降る確率は五分五分」と普通思う。しかし実際に雨に遭う確率はそれよりかなり高いのだという。
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