『学校システムを告訴する』?!教育制度の矛盾をメッタ斬りする動画が気分爽快‼
「今の学校システムは150年前と同じ?!」「金魚を校庭で走らせる?」。学校システムを被告に見立て、裁判風に展開されるムービーに、思わず「よく言った!」と叫んでしまうこと間違いなし!
『学校システムを告訴する』?!
なかなか衝撃的なタイトルですよね。告訴というだけあって、場面は裁判所から始まります。この黒人の男性(プリンスEAというラッパー)が弁護士役のようです。
そして被告人席に座っている、この不敵な笑みを浮かべる人こそ、どうやら今回の被告「学校システム」さんです。
弁護士は訴えます。「アインシュタインはこう言った。『すべての人に天賦の才がある。しかし もし魚が木登りの能力で評価されたとしたら その魚は 自分のことを無能だと思い込んで一生を終えるだろう」
確かに。みんなそれぞれ個性があり、得意なこと不得意なことがあるのに、学校という場では、みんな同じ尺度で評価されてしまいます。そして、それが子供たち自身の自己肯定感をさげてしまう、ということにもつながっている、と訴えているのです。
続いて学校システムが人々を苦しめている、として、様々な証拠が提示されていきます。
もともと学校は工場の作業員養成のために生まれたということ。だから、お行儀よく並ばせるのが好きなんだね・・・。
でも今必要とされているのは「創造的に」「革新的に」「批判的に」「自律的に」お互いがつながっていく力を身に着けること。
弁護士の言葉に、陪審員の子供たちも真剣に耳を傾けています。
そして驚きなのは、選択式の標準化テストについて、開発者その人自身が「粗雑で使うべきではない」と発言しているということ。アメリカの話題ではありますが、なんだか日本のテストの在り方についても、考えさせられますね・・・。
さらに弁護士は訴えます。「数学も大切ですが、芸術やダンスも同じくらい大切で価値がある」と。
そして例えばフィンランドの教育システムでは、教師を高く優遇し、学期を短くし、宿題もなく、子供たちは競争に勝つことよりも協力しあうことを評価していて、どの国よりも成果をあげている、ということ。教師の労働時間の長さが問題視されていたり、子供たちを偏差値で評価していく日本の教育システムとは大きな違いを感じますね。
最後はこんなセリフで締めくくります。「(現在)人口の20%である子どもたちは 私たちの未来の全て=100%です」
「彼らの夢のために 力を尽くしましょう。私たちに限界などないのです。魚に木登りを強要されない世界を」
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キレのあるラップのようなセリフの展開に思わず引き込まれ、スカっとしますよね!同時に、現代の学校というシステムが抱える矛盾についても、考えさせられます。この弁護士役のプリンスEAさんは他にもたくさん考えさせられる歌や動画を発表していて、このくりきんでぃさんという方が日本語字幕をつけてブログにアップしてくれています。ぜひほかの動画もチェックしてみてくださいね!
「私は学校システムを告訴します」 こんなショッキングなタイトルの動画で、現代の西洋型教育について疑問を投げかけているのが、アメリカのラッパー/詩人/スピーカー/活動家 Prince Ea です。 環境問題や人種差別ついて、そして人々が本当に満ち足りた人生を歩も...