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「夏休みの宿題代行」アリ?ナシ?

「夏休みの宿題代行」アリ?ナシ?
参照 : stocksnap.io
夏休みも半ばにさしかかり「しゅ、宿題・・・。チーン」となっているご家庭もあるのではないでしょうか?「夏休みの宿題代行」というものがあるのは知っていますか?果たして、あなたは「アリ」派?「ナシ」派?
「夏休みの宿題代行」アリ?ナシ?
参照 : stocksnap.io

夏休みの宿題を代行してくれる?!

インターネット・SNS時代の功罪と言うのでしょうか。私たちが子供のころは考えられなかったサービス、『宿題代行業』というサービスがあるのを知っていますか?「もう、こんなに宿題たくさんあるなら、隣のお兄ちゃんにやってもらったら?」なんて言っていた冗談が、インターネットにより今や現実のものとなっているのです。

■どんな人が利用しているのか?

利用を公言している人は少ないですが、理由としてあげられているのには大きく分けて2点あります。

①受験のため

学校の勉強よりも、進学に直接役立つ塾での勉強や宿題を優先させたい。塾の宿題が多いので、そちらを優先してするために、学校からの宿題への時間はさけない。そんな理由が最も多いようです。

②宿題の量が多い・苦手な分野は任せるなど

宿題代行サービスが広がるにつれ、受験に関係ない家族の利用も増えているようです。例えば、単純に宿題の量が多すぎて終われない。働いているので、子供の宿題を手伝う時間がない。あるいは、工作・自由研究・絵を描くなど、特定の分野が苦手な場合、そこだけ専門で頼む、などのケースもあるようです。
出典:stocksnap.io

賛否両論?!アリ?ナシ?

ネット上やインタビューなどを見ても、圧倒的に反対意見が多いのですが、でも利用している人がいるのも事実。これだけ宿題代行業の業者がいるということは、それだけ需要があるということですよね。皆さんの意見をまとめてみました。

■反対意見は正論!

圧倒的に多い反対意見。「そもそも宿題は自分でするもの」「塾の勉強が優先なんて本末転倒」「お金を払えば何でも(不正行為も)していいという価値観を植え付ける」などの意見が多いです。確かにごもっとも。
一方で「宿題は全部自分でするもの」という前提って常に絶対正しいの?という気持ちも湧いてきました。
出典:stocksnap.io

■賛成?意見はというと・・・

おおっぴらに「ぜひ宿題代行頼みましょう!」「すばらしいサービスだ!」と明言している人はあまりいませんでした。ですが、そもそも教育のあり方に対して意見を述べている方も・・・。「代行サービスを頼まなければならないほど宿題を出す意味は?」「子供がやりたい!という意欲を出せていない環境に問題があるのでは?」あるいは、「塾と学校の二重の宿題で子供たちに負荷がかかりすぎているのでは?」という、教育の根本を問う意見が出ています。
確かに。こんなに苦しんでいるお子さんもいるようです(笑)。
「夏休みの宿題って何のため?」という根本から考えてみる必要がありそうです。そもそも「宿題やらずに学校に行って怒られていた」という投稿もたくさんあり、それも本人の選択であれば選択肢の一つだな、と思いました。もちろん、親の立場としてはドキドキですが・・・。

宿題はなんのため?宿題がない国もある!

そもそも、夏休みの宿題はなんのためにあるのでしょう?考えられるのはドリル類は1学期の復習のため。自由研究や工作、ポスターなどは普段毎日学校に通っているときはできない、それぞれの子供が興味関心がある分野を集中して研究したり、作ったりすることを通じて、その子自身の成長を促すため。読書感想文や作文は、長い休みに読書の習慣をつけたり、相手に伝わる文章を書くというコミュニケーションの基本を学ぶため、といったところでしょうか?そう考えると、確かに意味がありそうです。
出典:www.flickr.com
要はその宿題の目的を、親が、そして子供がどれくらい大切に考えているか?というのが、宿題代行アリ、ナシの判断材料になりそうですね。どんな人間に成長してほしいのか、そして本人はどんな人間になりたいのか。考えるきっかけにしたいものです。それを考え、子供としっかり話し合った上での宿題代行サービスの利用であれば、他人が口出しすることではないかもしれません。ただ楽だから、負担が減るから、という理由だけで宿題代行サービスを選ぶのは、長期的な子育ての観点から見ると、もしかしてリスクが高いかもしれませんよ。
さて、そんな宿題の意義を考えた後ではありますが、実は世界には夏休みの宿題がない国がたくさんあります(笑)。

スウェーデンの学校の授業時間数は741時間で、登校するのは178日間になります。土曜日は休みです。秋と春の2学期制で、春学期が終わる6月上旬から新学期が始まる8月中旬までの長い夏休みがあります。その間、宿題はありません。

出典:style.nikkei.com

しかし、世界的にみると、宿題がない国がたくさん!アメリカ、ロシア、タイ、インドネシア、フランス、オーストラリアなど、一般的に宿題が出ないという国が多く、驚きます。出たとしても、わずかなプリントだったり、読書だったり。夏休みの間は、いつも通りの勉強ではなく、いろいろな経験をして学んでほしい、たくましく成長してほしいということかもしれません。

出典:www.shichida.co.jp
もちろん教育制度・学期制の違いから日本と比べることはできませんが、世界には確かに夏休みの宿題がない国が存在するのです!だからこそ長期休暇やサマーキャンプなど、日常ではできない体験を心行くまで楽しめる・・・ということがありかもしれません。
出典:stocksnap.io
さて、ここまでの議論を読んでみて、みなさんは「宿題代行」アリ派、ナシ派どちらになりましたか?私は「宿題は絶対(自分で)終わらせないとダメ」という前提に疑問を持ちつつ、やはり代行サービスを頼んで終わらせるのはナシかな?と考えています。大人になったら仕事のアウトソーシングはできますが、自分の人生のアウトソーシングはできませんからね!我が家もまだ大物の作文類・自由研究類が残っております。夏休みの宿題、一緒にがんばりましょう♪