知りたい!ボーイスカウト&ガールスカウトに子どもを参加させるメリット&デメリット
ボーイスカウト、ガールスカウトって聞いたことはあるけれど・・・実際どうなの?メリットとデメリットを分かりやすくまとめてみました!
そもそもボーイスカウトって?
ボーイスカウトとは、1907年にイギリスではじまった青少年教育活動のこと。創設者ロバート・ベーデン=パウエルは、南アフリカでの従軍経験からこうした教育方法のアイディアを得ました。野外活動を中心とするプログラムを通じて、少年少女が人格・市民性・適合性・リーダーシップを習得できる「スカウト教育」を実践したのです。1970年以降、特にヨーロッパで男女共学の精神が進み、男子女子ともにスカウト活動に参加するようになりました。今では世界164か所の国と地域に広まり、参加者は約4000万人にのぼります。日本にも「団」と呼ばれる活動母体が2000ほどあり、約115,000人がスカウト活動に従事しています。
日本では年齢別に、ビーバースカウト(小学1~2年生)、カブスカウト(小学3~5年生)、ボーイスカウト(小学6年生~中学3年生)、ベンチャースカウト(高校1年生~18歳)、ローバースカウト(18~25歳)に分かれて活動します。
ちなみにガールスカウトとは・・・
ボーイスカウトの創設者の妹、アグネス・ベーデン=パウエルが1908年に発足したガールガイドという団体を母体として、1912年にジュリエット・ローという米国女性が創設した少女・女性向けの活動団体です。現在は146か国に広まり、会員は1,000万人にのぼります。ボーイスカウトと比べて、より女性向けのアクティビティを中心とした学びと成長の場を提供しています。
宗教団体ではない!
ボーイスカウトというと、街頭募金をしていることも多く、宗教関係の活動かと思っている方もいるでしょう。ですが、ボーイスカウト自体は宗教団体ではありません。活動にあたり「ちかい」や「やくそく」などがあり、これが宗教的なものと捉えられたり(実際は基本的な社会性協調性を養うために必要な教育方針を分かりやすく説いたもの)、団によってはキリスト教会・神社・寺院が母体のところもありますが、入会を勧誘されたり、寄付を強要されることはありません。
メリット

① 団体生活の中で規律や人間関係を身に付け、協調性や社会性を育てられる
年齢の異なる子ども同士、指導してくれるお兄さんお姉さん、さらにメンバーの両親たちと触れ合う中で、目上の人への敬意や年下の子への責任感など、様々な年代の人との接し方を自然と身に付けられます。また、親同士も同じ活動を通して交流を深めることができます。
② 自主性を育み、達成感を得られる
団体活動の中で自主性を育て、何にでもトライさせるのがボーイスカウト。バラエティに富んだプログラムを年代別に用意し、さまざまな取り組みにチャレンジしていきます。いろいろな技能を修得するとワッペンがもらえる制度もあります。探究心、強靭な体力、精神力が求められる宇宙飛行士の60%以上がボーイスカウト出身者というNASAのデータもあるほど。新しいことに挑戦し、自分で解決する力を身に付けることができます。
③ キャンプや国際交流会など、個人では出来ない活動ができる
キャンプファイヤーや自然の中でのオリエンテーリング、世界各国のボーイスカウト団との交流会「スカウトジャンボリー」など、学校生活や個人では出来ないような経験を子どもと一緒に積み重ねることができます。また、こうした経験をしていることは、受験や就職活動の際にも有利となる、とも言われています。
④ 実はおトクな費用
ボーイスカウトの費用は、以下の通りです。
・入団費 初年度のみ 3,500~5,000円
・年間登録費 年間4,000~6,000円
・団費や育成会費 毎月1,000~2,000円 1年分または半年分を全額前払いなど
・個別のキャンプ参加費(例)…交通費1,500円+参加費2,500円=合計4,000円、夏の合宿1万円など
・制服等の購入費…5,000~10,000円
初年度は、入団費を含めて最大で3万5,000円ほどかかります。これらはすべて概算で、団によって異なります。年の半ばで入団するときは、年間登録費が減額されます。これに、キャンプなど個別のイベント費がかかります(普通にキャンプに行くよりは割安)。また制服はレンタルOKだったり、お古を団内で安く譲ってもらえることもあるようです。兄弟姉妹で参加すると、割引になる団もあります。
全額前払い、となると高額に感じてしまいますが、年間最大3万5,000円ということは、月に2~4回の活動に対して費用は3,000円ほど。これは、楽器やスポーツなど他の習い事と比べて控えめなのではないでしょうか。
デメリット

① 両親の参加が必要不可欠
ボーイスカウトでは、専門の訓練・研修を受けた指導員が子どもたちのケアをし、ともに活動してくれます。が、保護者としても、会場まで子どもたちを送り届けたらおしまい、という訳にはいきません。遠出をするときの引率や作業補助など、自主的な「ボランティア」として、サポート活動が求められるのです。また主として自然の中でのアウトドア活動を行うのがボーイスカウト。そのため土曜日の午後や休日に集まることが多く、家でゆっくり過ごしたいパパママにとって毎週ボーイスカウト・・・となると大変かもしれません。しかしこれは、裏を返せば「家族そろって参加できる」ということ。家の中でずっとゴロゴロしがちな週末を、子どもたちと一緒に充実させることができる良いチャンスです!パパやママが一緒に頑張っている姿は、子どもたちにとって必ず良い記憶となります。
② 向き不向きがある
ボーイスカウトは、キャンプやハイキング、地域での清掃など、団体で行動するアウトドア活動が多いのが特徴です。屋外のテントで就寝したり、飯ごうで炊いたご飯を食べたり・・・。子どもたちの性格によっては、苦手だったり不向きだったりという活動もあるかもしれません。無理強いして「つまらない」、「嫌なもの」という印象を持たせたまま続けさせるのは得策ではありません。子どもたちが楽しんで参加し、友だちを増やせることが一番です。
③ 地域、団によって差がある
これは、一番重要なポイントです。地域や団によっては、本来のボーイスカウトのモットーやテーマから離れてしまい、上下関係の厳しい理不尽な集団活動を求めるケースや、高額の参加費を要求されるケース、用事があっても休みにくい環境など、いろいろな問題が挙げられています。上記のデメリットは、すべて考え方・見方によってはメリットにもなります。ですが、身近にある団が、どのような人々の集まりで、具体的にはどんな雰囲気か、環境か、というのは、家族で実際にボーイスカウトやガールスカウトを訪れてみて、検討するしかありません。もちろん、ちゃんとした訓練を積んだトレーナーが指導し、しっかりとした教育方針にのっとって活動している団も多々ありますので、興味があれば、恐れずに色々見てみるのがベストです。
気になる方は・・・

全国各地の団で、体験入隊を受け入れています。興味がある方は、ぜひ問い合わせてみてください。
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