誕生日会、学校行事、コスプレの機会の多いキッズたち
3月、イギリスでは「ワールドブックデー」というイベントがあります。
この日はこどもたちは本の中に出てくるキャラクターの格好で登校。
ヒーローキャラクター以外で、作家1人の作品に限定など、学校によってさまざまですが
色々な格好で登校するこどもたちに会える日です。
誕生会もドレスコードあり
そして、なんといってもコスプレの機会で一番メジャーなのがバースデーパーティー。
こちらでは誕生日をお祝いされる本人がパーティーを開くのが一般的。
本人だけが着る場合も、ドレスコードを指定して皆で楽しむ場合もあります。
プリンセス姿の男の子、ヒーロー姿の女の子
4歳の男の子のバースデーにお呼ばれした時のこと。会場では白雪姫のドレスで走り回る男の子がいました。
「どうしても今日はこの気分らしいわ」とママ。屋外パーティーだったので皆で楽しそうに木登りしていました。
フランスから来たママ友も、
「パリの児童館では衣装がいっぱい置いてあるところがあって、プリンセスドレスが男女で取り合いになっていたわ」
と話していました。
5歳の娘は、アメリカンヒーローの姿です。
興味のあるものを親が限定しない
そのこどもたちの多くは、単に「今それに興味がある」だけ。
日本で、母親にダメと言れても、男の子向けのヒーロー玩具を欲しがる女の子を、テレビ番組で面白おかしく放映され、物議を醸していましたが、イギリスではむしろ親が性別でおもちゃややりたいことを制限する方が珍しい話なのです。
男の子がクイーン姿になり話題のCM
イギリスでは昨年、イギリス、アイルランド国内に多数展開するおもちゃやさんのSMYTHSのCMが話題になりました。
もし自分がおもちゃになったら、という男の子の夢を歌ったCM。
バイクに乗ったり、ぬいぐるみと遊んだりして、最後はドレスを着てクイーンになるのです。
「男の子がクイーンのドレス姿になったっていいじゃない!」
このCMにかなりの賛同と支持が集まりました。
英語記事ですが、CMそのものが見れます。
息子が実際、誕生日会にドレスを着たいと言い出した場合、OK出来るだろうか?と考えます。
ジェンダーステレオタイプはいい悪いを越え当たり前に染み付いており、なかなか親側が払拭出来ないものですが、自由に遊ばせ選ばせてあげることを忘れないようにしたいものです。
こどもが欲しいと言ったおもちゃや服が意外なものだった時、親側のステレオタイプな考え方を捨てる勇気、持てるようになりたいですね。