2月15日はシングルの日!バレンタイン発祥の地イタリアで生まれたもう一つの習慣を現地ルポ♪
ご存知2月14日は、世界中に広まったバレンタインデー♡しかし、バレンタインが誕生したイタリアでは、その翌日にシングルの日が祝われていること、ご存知でしたか?その由来は独身者の聖人の日という意味深いもの。イタリアならではのシングルデーの歴史と習慣をご紹介します!
イタリアはバレンタインデー発祥の地
今や世界中で祝われている2月14日のバレンタインデー。その発祥は愛の国イタリア。なんと古代ローマ時代にまでさかのぼるというから筋金入りです!
当時、ローマでは、2月14日は女神・ユノの祝日だった。ユノはすべての神の女王であり、家庭と結婚の神でもある。翌2月15日は、豊年を祈願する(清めの祭りでもある)ルペルカリア祭の始まる日であった。当時若い男たちと娘たちは生活が別だった。祭りの前日、娘たちは紙に名前を書いた札を桶の中に入れることになっていた。翌日、男たちは桶から札を1枚ひいた。ひいた男と札の名の娘は、祭りの間パートナーとして一緒にいることと定められていた。そして多くのパートナーたちはそのまま恋に落ち、そして結婚した。
出典:ja.wikipedia.org
そんな習慣があったんですね…何だかロマンチック…。
ローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、兵士たちの婚姻を禁止したと言われている。キリスト教の司祭だったウァレンティヌス(バレンタイン)は、婚姻を禁止されて嘆き悲しむ兵士たちを憐れみ、彼らのために内緒で結婚式を行っていたが、やがてその噂が皇帝の耳に入り、怒った皇帝は二度とそのような行為をしないようウァレンティヌスに命令した。しかし、ウァレンティヌスは毅然として皇帝の命令に屈しなかったため、最終的に彼は処刑されたとされる。彼の処刑の日は、ユノの祭日であり、ルペルカリア祭の前日である2月14日があえて選ばれた。ウァレンティヌスはルペルカリア祭に捧げる生贄とされたという。このためキリスト教徒にとっても、この日は祭日となり、恋人たちの日となったというのが一般論である。
出典:ja.wikipedia.org
当日は、日本のように女性が意中の男性にチョコを渡して告白するのではなく、お互いに愛し合っている恋人や夫婦が、日ごろの感謝を込めて愛情を確かめ合い、プレゼントを交換します。義理チョコの習慣もありません。男性からはバラ、女性からは男性用の香水などが人気のギフト。そしてロマンチックなディナーなど、2人で特別な時間を過ごす1日となっています。
イタリアのバレンタインデーの詳細はこちら
なんと翌2月15日は、由緒あるシングルデー!
そんなイタリアですが、なんと2月15日にシングルデーが祝われているのです!在住10年になりますが、最近まで知りませんでした・・・。情報をネットで検索してみると、実は色々なイベントが開催されている様子。気になる由来も調べてみました。
それは、聖ファウスティーノの日だから
聖ファウスティーノは2世紀にイタリアに実在した人物で、北イタリア、ロンバルディア州の都市ブレーシャの守護聖人。もともとは異教の貴族の出で、いったんは騎士となった後にブレーシャの司教により洗礼を受け、キリスト教徒となりました。ファウスティーノは、兄弟であるジョヴィータとともに、当時ご法度だったキリスト教をうとむ皇帝から異教の神を拝むことを共用されるも拒否。イタリア中を連れ回され迫害されますが、2人一緒に最後までキリスト教を信じ続け、2月15日に斬首刑に処されました。
そんな聖ファウスティーノですが、兄弟のジョヴィータを生涯を通して魂の相方としたことから、ベターハーフを探す独身者の聖人と考えられるようになりました。またとある伝説によると、年若い少女たちに、将来の結婚相手となる恋人を見つける機会を与えていたといいます。さらに「ファウスティーノ」という名前には、ラテン語起源で「豊かな、幸せな、慈悲深い、良好な」という意味があり、今シングルの人もいずれ大切な人を見つけられるという縁担ぎの意味もあるとか。
こうして、殉教した2月15日にはシングルの人たちのお祝いが行われるようになりました。
将来のパートナーを探している人も
シングルの人たち向けに、レストランやバーでのアペリティフや食事会、ディスコでのダンスパーティなど、出会いを提供する様々なイベントが開催されます。将来の恋人を見つけられるかも?と期待しながら参加する人も多いようです。
シングル ライフを謳歌している人も
シングルの友達同士で集まる人々もいますが、逆に一人の夜をしっぽり楽しむ人もけっこういるようです。この日を機会にシングルルームを特別割引で提供するホテルやリゾート施設もあるというから要チェック!この時期に一人旅をするとお得かもしれません!?
宗教的な背景もあるイタリアのシングルデー。バレンタインの翌日というのも対照的で興味深いです。シングルの同僚たちに、今年は何をしたのか聞いてみようと思います!