一人っ子と兄弟姉妹あり、どっちがいい?メリット&デメリットまとめ
子どもを産むときに多くの人が気にするのが、一人っ子か2人以上、どちらが子どもにとっていいのか?ということですよね。兄弟姉妹は子どもの性格にもかなり大きな影響をもたらします。そこで今回は、一人っ子と兄弟姉妹あり、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。
一人っ子
まずは一人っ子。最近では子どもが1人の世帯が2割近くにまでのぼり、一人っ子世帯は増加していると言えます。
2015年の合計特殊出生率は1・46
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半数を超える夫婦が2人の子どもを生んでいる一方で(54.1%)、子ども1人の夫婦が増加している(18.6%)
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メリット
一人っ子の最大のメリットと言えば、やはり金銭的にも愛情的にも、親の愛を1人だけに注げることでしょう。たくさんの人に愛されることで自己肯定感が育まれます。
「パパやママは自分のことを世界でいちばん愛してくれている」とお子さんは感じることで心が安定し、自分に自信を持つことができます。
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デメリット
「一人っ子だからワガママ」「一人っ子だから友達ができにくい」と心配する保護者のかたは非常に多いのですが、それを実証した研究はありません。
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一人っ子だとワガママになる、という説はよく聞きますよね。確かに同世代の子どもとあまり遊ばせることなく、親との関わりだけで育てれば、ワガママになる可能性もあるかもしれません。ですが、兄弟姉妹がいない分を他のお家のお子さんと遊ばせることで補えば、そんな心配もほとんどなくなるでしょう。
兄弟姉妹がいる子ども
一人っ子とは反対に、兄弟姉妹のいる子どもにもメリット・デメリットがあります。
メリット
子供は兄弟喧嘩をすることによって、他人とのコミュニケーションの取り方を学びます。
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一人っ子では、他のお家のお子さんと関わることで同世代とのコミュニケーションが身に着きます。一方で兄弟姉妹のいる家庭では、一人っ子よりも一足先にそのコミュニケーションを学ぶことができます。
デメリット
兄弟姉妹がいると、子どもが親からの愛情を独占することはできなくなります。ですが、親からの愛情がどうしても目減りしてしまう分の寂しさは、兄弟姉妹がいることで補うことができます。
また、2人以上の子どもがいる時に気を付けなければならないのが、「きょうだい同士を比べない」ということです。比較するということは、大人が思っている以上に子どもの自尊感情を傷つけ、自己肯定感を下げます。親が何気なく言った言葉でも、大人になった時にふと思い出すこともありますので、気を付けましょう。
それでは次に、兄弟姉妹の上の子・下の子の立場で、メリットとデメリットを考えてみましょう。
兄・姉がいる場合
兄・姉がいる(=下の子の立場)についてみていきましょう。
メリット
下の子にとって兄・姉は、良くも悪くもライバルになり得ます。「お兄ちゃんみたいになりたい」「自分はお姉ちゃんとは違うことがしたい」と、上の子を指標にして高い目標を決められます。
また、親御さんにとっても2回目以降の子育てなので、勝手が分かって効率よく子育てできるようになります。あとは物理的な面で、同性の兄弟だと上の子のお下がりを使えるのが助かりますよね。
デメリット
「喧嘩してもママにかばってもらえるから」と下の子がいい気になり、年長者をバカにする生意気で王様・女王様気取りの子供に育ってしまう恐れもあります。
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下の子を育てるにあたって難しいのが、愛情のバランスです。常に上の子より年下ですから、どうしても下の子は甘やかしてしまいがちです。しかしそうすると、必要以上にワガママに育ってしまう恐れもあります。「年下だから」「まだ小さいから」ではなく、一人の人間として上の子と平等に接してあげましょう。
弟・妹がいる場合
次に、弟・妹がいる(=上の子の立場)についてみていきましょう。
メリット
上の子は責任感が強くなることが多いです。子どもの頃から常に自分より弱い弟・妹がそばにいるため、その子たちを守らなければ、という気持ちが芽生えやすいからです。学校生活になっても、リーダー役や気配りの必要な役が得意になる傾向があります。
デメリット
難しいのが、弟・妹に手が掛かる期間の上の子の子育てです。上の子は、弟・妹が生まれるまでは一人っ子、つまり、周りの愛情を独占していたということ。それがいきなり新参者の弟・妹に取られてしまうのですから、寂しさは倍以上です。下の子が小さいうちは特に、意識して上の子に愛情を掛けてあげましょう。
また、責任感の裏返しで、上の子は必要以上に我慢強く育ってしまう傾向にあります。我慢しすぎてストレスを抱えていないか、常に気にかけてあげることも重要です。
いてもいなくてもハッピーに!
いかがでしたか?一人っ子と兄弟姉妹持ち、それぞれの特性を知って気を付けるべきことを気を付ければ、きょうだいが居てもいなくても、子どもは幸せに育つと思います。心配しすぎず、じっくり考えてみてくださいね。