息子が通っているローマ市立幼稚園(3~5才の子どもたちが通園)では、春夏版と秋冬版で1ヶ月のメニューが掲示板に張り出されます。
月曜日から金曜日まで、日替わり5日間×4週間分=1ヶ月で一順する献立表です。
ローマ市の公式ホームページに掲載されている、公立小学校・幼稚園のメニューです。
当然ですが、ほぼすべてイタリア料理。
私にとっては、日本ではイタリアンレストランで食べていたような料理が、”給食”で出ちゃうのだから、「おお~~」と一人で感動していました。
メニューを見るだけで、どれもとっても美味しそう♪
息子は毎日、美味しかった美味しかったと完食して帰ってきます。
そこで今回は、給食メニューからアイディアを拝借。月~金の日替わりイタリアンランチをご紹介します。
レシピは、やっぱりイタリア人としてイタ飯にはウルサイ我が家のパパと、ママ友達に聞きました。
美味しいだけでなく、栄養的にもバランスの取れたメニューを賢く手抜き…もとい、手軽に作れるものばかり。給食だけあって、子どものお友だちが遊びに来ている時など、大人数でも大丈夫。
ズボラな私は、毎日の献立を考えるのも大変なので、この給食メニューを見て自宅のランチも用意したりしています。
ぜひお試し下さい。
幼稚園給食から抜粋!大人も嬉しいおすすめ簡単イタリアン ランチ!
月曜日:ジェノヴェーゼ・ペースト パスタとフィレオフィッシュのミニコロッケ+サラダ
●ジェノヴェーゼ・ペースト パスタ
ご存知ジェノヴェーゼ・ペーストは、バジルとニンニク、松の実をすり潰してエキストラ バージンオリーブオイルを混ぜ合わせ、すりおろしたペコリーノチーズを加えてペースト状にしたもの。
作りたてが一番美味しいですが、手間暇かかります。でも出来合いのペーストさえあれば、あとは茹でたパスタに和えるだけ♪
ウチの子も大好き。幼稚園でもグリーンパスタと呼ばれる人気メニューだそうです。
【材料】
ジェノヴェーゼ・ペースト、ショートパスタ(1人80~100g)、パスタを茹でるための海塩(粗塩)
【作り方】
たっぷりのお湯を鍋で沸かし、海塩を二つかみほど加えて沸騰したらパスタを投入。
アルデンテ(湯で時間はパスタの外装を見てください)に茹であがったら、お湯を切り、パスタをボウルまたは大きな深皿に入れる。
ジェノヴェーゼ・ペーストをスプーンでパスタに混ぜ合わせたら出来上がり。
冷製にしても美味しいこのパスタ。
我が家では、パスタと一緒に小口切りにしたジャガイモとサヤインゲンを茹でて最後にペーストで和える、”リグーリア”風がお気に入りです。
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●フィレオフィッシュのミニコロッケ+サラダ
【材料 20個4人分】
タラなど白身魚のフィレ(冷凍の切り身でもOK) 230g、じゃがいも1~2個、ちぎった食パン35g、卵小1個、イタリアンパセリ少々、タイム少々、ニンニク1片、パルミジャーノチーズ少々、塩、コショウ、小麦粉、揚げ油、付け合わせのサラダ菜
【作り方】
ミキサーで粉々にしたパン、骨を取り除いてミキサーで細かくした白身魚をボウルで混ぜ合わせる。
タイム、みじん切りのイタリアンパセリ、つぶしたニンニクとパルミジャーノチーズを加え、卵を割り入れて塩、胡椒で味を調え、よく混ぜて均一な生地を作る。
手のひらで小さなボール状に丸め、小麦粉をまぶし、よく熱した揚げ油で3分ほど揚げる。
外側がキツネ色になったらすくい上げ、脂分をきって完成。こちらはアツアツが美味しいです!
火曜日:ラザニアのオーブン焼きとスライスハム、サラダ
●ラザニア
【材料】
ラザニア1箱、ミートソース(出来合いのものでOKです、ひき肉とトマトソースで作れば本格的ですが、大変なので…)1~2缶、ベシャメルソース250ml、牛乳250ml、塩少々、パルミジャーノチーズ適量、飾りのバジル、オリーブオイル
【作り方】
耐熱容器にオリーブオイルを薄く塗り、ミートソース、ラザニア、牛乳少々で溶いて塩をふったベシャメルソース、ラザニアの順に何層かに重ね、最後にミートソース、ベシャメルソースをのせ、そのまま20~30分おいて吸水させる。この間にハムサラダを作っちゃいましょう!
パルミジャーノチーズをおろしかけ、オリーブオイルを垂らしてから200℃のオーブンで20~25分焼く。バジルを飾って出来上がり。
オーブンの温度や焼き時間は、ラザニアの固さを見ながら調節してください。
イタリア本国でも手間が省ける人気の焼くだけラザニアシート。
●スライスハム、サラダ
【材料】
スライスハム、サラダ、エキストラバージン オリーブオイル、塩
【作り方】
これはもうそのまま、スライスハムとサラダを盛り合わせてオリーブオイルを回しかけ、塩を振るだけ。お好みでトマトやその他のサラダの具を加えても◎。
水曜日:ズッキーニ入りメッツェペンネと牛肉の煮込み バルサミコ酢和え
●ズッキーニ入りメッツェペンネ
【材料】
ショートパスタ(1人×80~100g、ちなみに”メッツェペンネ”とは半分サイズのペンネという意味)、パスタを茹でるための海塩(粗塩)、ズッキーニ1本、ニンニク1片、オリーブオイル、パルミジャーノチーズ
【作り方】
深鍋にお湯をたっぷり沸かし、海塩を2つかみほど入れる。フライパンにオリーブオイルを敷き、ニンニクを軽く熱し、スライスカットしたズッキーニを加えて良く炒める。
アルデンテに茹でたパスタをフライパンに入れ、ズッキーニと良く合わせて出来上がり。お好みでパルミジャーノチーズを削りかけても美味しいです。
●牛肉の煮込み バルサミコ酢和え
このお料理は、煮込むのに時間がかかるので前日の夜に作っておくのがおすすめです。
【材料 4人分】
牛肉の塊(モモ肉800g)、タマネギ、ニンジン、セロリ、オリーブオイル、塩少々、黒胡椒少々、イタリアンパセリ1束、ローリエ1枝、タイム1枝、あればクローブ2~3個、ソース用のバルサミコ酢
【作り方】
お肉の塊を紐で適当にしばっておく。深鍋にたっぷり(3リットルくらい)のお湯を用意し、塩を加えて沸騰させる。
ぶつ切りにしたタマネギ、ニンジン、セロリ、紐で結んで束にしたローリエとタイムとイタリアンパセリ、クローブ、お肉を入れる。強火で10分ほど立つとアクが出てくるので適宜取り除く。
黒胡椒を振りいれて、弱火で約3時間煮込む。
煮込み汁をお玉1~2杯すくい、バルサミコ酢適量と合わせてミキサーにかけてソースにする。
または、バルサミコ酢とオリーブオイル同量、塩少々をミキサーにかけてソースにする。酸味が苦手な人はバルサミコ酢を控えめに。ハチミツをスプーン1~2杯加えてもコクが出て美味しいです。
牛肉を煮汁から取り出し、スライスカットしてソースをかけて出来上がり。
さっぱりしてヘルシーな肉料理が完成です。
茹でたお野菜とスープはポトフのように翌日にいただいても美味しいです。お肉のラビオリなどを入れるスープパスタのスープにも最適。
木曜日: ミラノ風リゾットとカプレーゼ
●ミラノ風リゾット
【材料】
お米(1人×60~80g、リゾット用にはカルナローリ米がおすすめですが日本米でも大丈夫)、ニンニクまたはタマネギ、オリーブオイル、サフランの粉1袋、塩少々、野菜の固形ブイヨン1個、パルミジャーノチーズ適量
【作り方】
鍋にニンニクまたはタマネギを入れ、オリーブオイルできつね色になるまで熱したらお米を入れて軽く炒める。別の鍋に適量のお湯を用意し、野菜のブイヨンを溶かしておく。
お米が全体的に透明になったら、お玉で一杯ずつブイヨンスープを注ぎ、かき混ぜながらお米にスープを吸わせて煮詰めていく。
20分ほど繰り返してお米に火が通ったら塩で味を調えて出来上がり。サフランを混ぜ入れて、均一になるまで色を付ける。最後にパルミジャーノチーズを削り下ろしてよく混ぜ合わせ、出来上がり。飾りにサフランを飾っても良し。
●カプレーゼ
【材料】
トマト、モッツァレラチーズ(あれば水牛のものがなお良し)、バジル、塩、胡椒、エキストラ バージンオリーブオイル
【作り方】
トマトとモッツァレラチーズを輪切りにスライスして交互に並べ、バジルを散らして塩胡椒。エキストラ バージンオリーブオイルをふりかけて完成。
リゾットを用意している間に出来ちゃいます。
ミニトマトとチェリーサイズのモッツァレラチーズで、こんなアレンジも。キノコの模様はマヨネーズです。カワイイ~♡
金曜日:バター&パルミジャーノチーズ和えホワイト・パスタと豚肉のポルペッティーニ(肉団子)
●バター&パルミジャーノチーズ和えホワイト・パスタ
【材料】
ショートパスタ(1人80~100g)、パスタを茹でるための海塩(粗塩)、バター(1人3~5片)、パルミジャーノチーズ適量、お好みで黒胡椒
【作り方】
たっぷりのお湯を鍋で沸かし、海塩を二つかみほど加えて沸騰したらパスタを投入。 アルデンテ(湯で時間はパスタの外装を見てください)に茹であがったら、お湯を切り、パスタをボウルまたは大きな深皿に入れる。
バターと削り下ろしたパルミジャーノチーズを和えて出来上がり。
大人味には黒胡椒を利かせると◎。ヘルシーにするなら、バターの代わりにエキストラ バージンオリーブオイルを使うのもアリです。
●豚肉のポルペッティーニ(肉団子)、茹で小松菜
【材料4人分】
豚肉のひき肉 300g、塩胡椒、パン粉スプーン5さじ、卵1個、パルミジャーノチーズ スプーン3さじ、イタリアンパセリ適量、ニンニク半片、オリーブオイル、小麦粉適量、塩、ナツメグ適量、ソース用の裏ごしトマト缶300g、タマネギ半分、バジル
【作り方】
お肉、卵、パルミジャーノチーズ、ニンニク、イタリアンパセリをボウルでよく混ぜあわせ、塩とナツメグを加えて味を調える。
パン粉を少しずつ混ぜいれ、ハンバーグのような生地をつくり、手のひらで小さなボールに丸め、小麦粉をまぶしておく。
フライパンにみじん切りにしたタマネギを入れ、オリーブオイルで熱し、火が通ったら裏ごしトマトを加えて塩を入れ、15分ほど煮詰める。
もうひとつのフライパンにオリーブオイルを多めに入れてミートボールを焼く。
外側に焼き色が付いたら、トマトソースのフライパンに移し、さらに5分ほど熱して中まで火を通して出来上がり。
こんな感じで1週間です。ちなみにこれは、春夏版のメニュー。
この炭水化物のプリモピアットと、お肉またはお魚のセコンドピアットのほかに、パンとサラダや茹でた緑野菜、果物も付き、時にはジェラートも出るというのだから驚きです。
10月末からは秋冬版に切り替え。
密かにメニューチェックを楽しみにしている私です。