産後クライシスとは?
産後クライシスというのは出産後に夫婦仲が悪化するという現象である。産後の2 – 3年ほどの間に、妻の夫に対する愛情も、夫の妻に対する愛情も大幅に減少する
出典:ja.wikipedia.org
わが家の産後クライシス体験談
私の夫は私より家事が得意で、育児に関しても比較的協力的です。
自分で言うのもなんですが、夫は世間一般でいう「イクメン」だと思います。
わが家は夫が家事育児に協力的ではないというパターンとは真逆でしたが、産後はなにかと労ってくれていたそんな優しい夫とも、半年たった頃からケンカが増えていきました。
育児と仕事で忙しい中、家事が満足に出来ないどんくさい私に対して、夫がイライラすることが増えていったのです。
育児で忙しいからというけど、出かけるついでにゴミ捨てぐらいできないんだ? オレは世間一般の夫より家事・育児をやっているんだから、手伝ってもらうことを当然思うな!
と、文句を言いながら!家事を手伝う回数が増えました。
育児と仕事を一生懸命やっているのに、なんで家が汚いくらいでしょっちゅう怒るの!?
(私的には超快適なんですけど)
イライラしながら家事を手伝うくらいなら、手伝わないで欲しい…。
今にして思えば夫も私と同じように初めての慣れない育児に心に余裕がなかったのだと思います。
私は私で、毎日寝不足で頑張っているのに、怒られてばっかりの毎日に不満は徐々にたまっていきました。(ほめられたっていいのに!)
ある日いつものにように、ちょっとした家事のことでケンカになり、とうとう堪忍袋の緒が切れ・・
まさに産後クライシス!?その瞬間ともいえる出来事が起こりました。
たかが家が汚いくらいでうるさい!! 出産してからこの1年、毎晩の夜泣きであまり眠れていない私の辛さを、 別の部屋でぐっすり眠っているアナタには分からないでしょう? 私の気持が理解できないなら、もう離婚してやるっ!!!
…と5年間の結婚生活で一度も言ったことがない離婚という言葉を口にしてしまいました。
それから家庭内別居がしばらく続き、食事は別の部屋でとる日々…。
不妊治療してまで授かったのに、子どもがいることで家の中がギスギスするなんて。 こんなはずじゃなかった…。
当時、タクゾーは1歳ということもあり、親が喧嘩中ということはな~んとなく察知しているけど理解はしていない様子でした。
家庭内別居中は本気で離婚後の生活について考えるようになりました。
(隠してもしょうがない)雀の涙ほどしかない私のヘソクリをどうやって隠すか方法を考えたり、転職サイトに登録したり、と離婚を見据えて着々と準備を始めていったのです。
産後クライシスをどうやって克服したのか?
仲直りのきっかけは夫の断乳のサポート
家庭内別居3日目。
夫にせめて夜泣きの辛さをわかってもらおう!
とうことで、私が夫にある提案をしました。
断乳を今夜からはじめるから、アナタが寝かしつけやって! そうしたら少しは私の気持が理解できるはずだから。
3日ぶりの会話が断乳の丸投げでした。
そろそろはじめようと思っていた断乳をその日の夜にいきなり決行。
夫婦関係がこのままじゃやばいと思ったのか、私のまさかの提案を夫はすんなり引き受け、3日間オッパイが欲しいと泣き叫ぶタクゾーのお世話をしてくれたんです!
家庭内別居中なのに、毎日定時で帰ってきてくれる夫の生真面目さに気持ちがほぐれ、毎日寝不足で出社する夫の後ろ姿をみて、私はだんだんいたたまれない気持ちになり・・
そして、夫を許せるようにになり(というか申し訳ない気持ちになり)仲直りしました。
産後クライシス以降、夫は私がして欲しい事・してほしくない事を以前に比べ譲歩してくれるようになり、家事の要領の悪さについてもかなり寛容になってくれました。
産後クライシスのまさにその最中は、夫婦関係が不安定になり大変でした。
今思えば、新しい生活になれるための儀式であり、決してマイナスではなく、二人の関係を深めるためのよい機会だったのです。
子の誕生を待つ不妊治療の辛さと、慣れない子育てを夫婦二人で取り込んでいく大変さは全く別ものなんですね。
わが家の対処法は参考にならないかもしれませんが、産後クライシスを乗り越えるヒントになれば?幸いです。
小競り合いが耐えない夫婦なので、また大きな喧嘩をすることがあるかと思いますが、
言いたいことを言い合える私たちならきっと上手くやっていけるでしょう。
ママ&パパ2年生の私たち。タクゾーと一緒に3人でゆっくり成長していきたいと思います。
夜泣きで辛い生活をパパに理解してもらうためには、断乳の丸投げ一括払いが一番効果的…かもしれませんよ??
産後クライシス危機から、私のパソコン画面には、「別れさせ屋」「離婚弁護士」などのネット広告ばかり表示されていましたが・・・
半年ほど経ってようやく表示されなくなりました。