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心理学者アドラー流!すぐ実践「~しない」子育て術

心理学者アドラー流!すぐ実践「~しない」子育て術
参照 : www.flickr.com
「嫌われる勇気」や「マンガでわかるアドラー心理学」など、近年多くの本が出版され、注目を集めるアドラー心理学。ビジネスの場面で取り上げられることが多いアドラー心理学ですが、実は、育児と教育が中心的な位置づけとされています。その中でも、すぐに実践できる4つの子育て術をご紹介します♪
心理学者アドラー流!すぐ実践「~しない」子育て術
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目次

①「怒らない」子育て

アドラーは子供を罰すること、説教すること、これは何も意味をなさないと言っています。

「叱って育てる」は、親が正しいと思っている方向へ、強制的に向かせる方法です。正しいと思っている方向を向かせるために、「怒り」の感情などを使うのが特徴です。

出典:n-papa.tokyo

「おこる」などの感情表現は「他の人を自分の思ったように動かすためのもの」と考えます。
だから「怒っている」ことを演じて、子供に言うことを聞かせるのはやめよう、ということです。

出典:komachi.yomiuri.co.jp
アドラー心理学は、“今”を重要視している心理学です。人間の心理状態の中で「腹が立つ」「カッとなる」というのは、まさに今現在湧きあがるもので、その怒りの感情のまま行動してしまうと事態は悪化するばかりだとアドラーは言います。 とはいえ、怒らないなんて実際には難しいですよね?子供に対して怒りの感情が湧いた時、どうすればいいのでしょうか?
ついカッとなってしまった時は、その場を少し離れてみましょう。怒りは“今”ある感情だということから考えると、その怒っている今を意図的に変えてしまえばいいのです。そして、その今を変える最も効率的な方法が“場所”を変えることだと、アドラーは考えます。実際に移動して場所を変えなくても、心の転換でも有効です。怒りの構造はそのようにできているそうですよ。そして、気持ちが落ち着いたら「何に対して怒ったのか」を冷静に伝えましょう。

②「ほめない」子育て

先の「怒らない」は怒ることはママ自身も嫌な気分になってしまうのでなんとなくわかりますが、「ほめない」とは、斬新だと思いませんか? アドラー心理学では、ほめることは「上位の者が下位の者に評価を与えること」と考えます。

子供も大人と平等であり、縦の関係ではなく、横の関係です。

出典:xn--cck1d7d6c.com

アドラー心理学では縦の関係を否定し、横の関係を重視しています。
縦の関係を否定する理由は、
・劣等感は縦の関係から生まれてくる意識
・縦の関係の背後にある目的は支配や操作
です。

出典:bright-ms.net
「ほめる」ことは、実は上下関係あってのことだったとは……。でも、子供がお手伝いをしてくれたり、テストでいい点をとったりしたら、「ほめる」代わりにどうしたらいいのでしょうか?
子供がいいことをしたときは、「一緒に喜び」ましょう!! 一緒に喜ぶことは、私も嬉しい、という気持ちを伝えることであり、それはアドラーが重視する「I(アイ)メッセージ」となります。 Iメッセージはネガティブな感情の時にも有効的に使えます。

これは「自分の感情」なので、相手にたいして何も強制することもなければ、決めつけたりすることもありません。
そのため相手はすんなり受け入れられます。

出典:www.mag2.com
子供がテストで100点をとった時……

例えば、上述のテストの例であればこういう風に答えることもできるでしょう。
「100点取ったよ」
「そっか、100点取ったんだ。君はそれでどういう気持ちかな?」
「うれしいよ」
「そっか、あなたが嬉しいと私も嬉しいよ」

出典:counselornotubuyaki.blog.fc2.com
そして、Iメッセージの最上級は「感謝」です。

人には他者貢献をしたいという本質的な欲求があります。ありがとうと言う言葉は人に貢献できたという気持ちを芽生えさせてくれる魔法の言葉です。

出典:visionary-mind.com
このように尊重して共感する態度は、相手を「勇気づける」ことに繋がっています。

③「助けない」子育て

アドラーは、子供にどんどん経験させて、失敗経験を身に付けさせよう!といっています。

子育てに熱心な親御さんほど「失敗経験をさせない親」になりがちだとしています。「こうすればうまくいくよ」「この通りにしないと失敗するよ」とレールを敷かれた子供は、失敗経験ができません。そして、親の力が及ばなくなった受験や就職活動、仕事で失敗をしてしまうと、立ち直ることができなくなってしまいます。

出典:192abc.com
失敗しないことがいいこと、と考えるのはやめましょう。失敗することは、次の経験へのステップアップです。 さらに、失敗経験が多い方が、うまく行かなかったときの「行動のレパートリー」が増え、どう対処したらいいのかを判断できます。 最初から失敗しないように助けるのではなく、失敗体験を知恵としていく手助けをするのが親の役割です。

まず大切なのは、子供が「くじけない力」を身につけるためには、親自身が、失敗経験を成長のチャンスと捉え、つまずいてもいい、失敗していいという考えを持ちながら、子供に接することです。

出典:up-to-you.me
さらにいうと、子供は一度困った経験をすると、そこから学びもう繰り返さないようになります。 それを「自然の結末」と呼びます。 例えば、朝起きるのが苦手な子供に「起こすのか」「起こさないのか」を決めてもらいます。 「起こさなくてもいい」と言われました。 明朝、やはり子供は起きてきません。でも、起こすのをグッと我慢してください。 結局子供は時間通りに起きられずに遅刻してしまいました。ここで怒ってはいけません。子供も落ち込んでいるはずです。 そこで、「明日は起こそうか?」と聞いてあげてください。起こしてほしいと言ったときに手を貸してあげればいいのです。 困ったことが起きることによって、子供は自分で考え対処しようと学んでいくのです。

④比べない子育て

子供は成長していくものです。その成長を他と比べるのではなく、その子自身がどれだけ成長しているかを知ることが大切です。

できている部分を見つけ、そこを伸ばすように求めるのです。比較をするのは他人ではなく過去のわが子と現在のわが子。「自己ベスト更新」を褒めてあげましょう。

出典:takalog.info

意識的にせよ無意識にせよ、人と自分、他人の子と自分の子を比べる子育ては結果的に自分も子どもも苦しめてしまうものだと思うので、できるだけ多くの方にアドラー流の育児の仕方を学んでもらって気楽に子育てしてもらえるようになればいいなあと思っています。

出典:petitetiare.blog98.fc2.com
アドラー心理学では、自身の中の理想と現実を比べて成長の糧にすることは有意義なことだとしています。しかし、他人と比較して自身の至らなさを見つけることはいけないことだといっています。 このようなシチュエーションを思い浮かべてください。 子供が昼食にオムライスを作っくれています。最後に玉子をでご飯をくるむとき、 「ここがとっても難しいんだ。不器用だから失敗しちゃうかもしれない」と子供が弱気になっています。 どちらの答えがふさわしいでしょうか? A:やる前からそんなこと言ってどうするの。やればできるよ。 B:きれいにできなくても、きっと美味しいオムライスになるよ。
どちらが不正解というわけではありません。しかし、アドラーの考え方からすると、Bの方がふさわしい対応になります。 なぜならば、Aの「やればできる」という励ましは「今はできていない、なぜやらないんだ」ということが、言葉の裏に隠れているのです。 また、「不器用」だと本人が言っていることに対して「そんなことない」と励ますことは、むしろプレッシャーを与え逆効果です。 できることに着目し、そこを認めてあげることが大切です。 子供の成長や頑張りは「いいか」「わるいか」「できるか」「できないか」などの二者択一ではありません。 誰かとの比較ではなくて子供自身の成長を認めてあげることで、自身に繋がっていきます。

おすすめはこの3冊!

アドラー心理学を用いた子育て本のおすすめ3冊をご紹介します♪

アドラー博士が教える子どもの「考える力」を引き出す魔法のひと言

心理セラピストであり、多数のアドラー心理学の本を出版する著者による一冊。

アドルフ・アドラーに学んだ著者が、子育てにおいての子供に対する話し方をわかりやすくつづった本。子育て世代のお母さんでもわかるように、とても平易に書かれている。200ページほどだが2時間あれば読める。実践的なものが多いのでそのまま取り組みにつながる点もいいかと思う。書かれていることはとても大切なことだと感じた。

出典:books.rakuten.co.jp

『子育てのためのアドラー心理学入門』

アドラー心理学の火付け役『嫌われる勇気』の著者による、子育て本です。

細かい説明は良いから要点だけで充分、という方には少々くどく感じるかも知れませんが、

著者の体験から、語り口調で親子の細かいやり取りが書かれているので、具体的な方法を知るには良いでしょう。

子供を尊敬し、人間として対等に付き合おうと痛感しました。

出典:www.amazon.co.jp

『子どもの「自信」と「やる気」をぐんぐん引き出す本』

元小学校教師、子育て講座の講師、そして現役ママである著者によるママの心に寄り添った内容になっています。

宿題・片付け・わすれもの・・・小学生ママの悩みと言えばコレ。
イライラしたくないけど、ついガミガミ怒っちゃう。そして気分も悪くなるし自己嫌悪にも陥っちゃう。
本当は子どもが自分からやってくれればいいのに・・・
そんな悩みの解決法がこの本には詰まってました!
むさぼるように4、5回読みました。
読むたびにいつも違う気づきが得られます。
もと小学校教師をしている著者だけあって、小学生ママのお悩みポイントを押さえています。
小学校に上がる前から読んで4月からの小学生生活のバイブルにしておきたい。
ちょっと落ち込んだ時にも、勇気と元気をくれる本。
タイトルは子どもの「自信」と「やる気」をぐんぐん引き出す本とありますが
ママの「自信」と「やる気」がメキメキ引き出される本です。
ママだけでなく、パパにも、おじいちゃんおばあちゃんにも、そして学校の先生、幼稚園・保育園の先生にも
ぜひ手にとってもらいたいと思います。
簡易な文章でサラリと読みやすいですが、中身はそうとう奥深く、何度読んでももっと読みたくなります。
キッチンの本棚に置いて、ちょこちょこめくっています。

出典:www.amazon.co.jp

アドラー心理学について。ママたちの声!

アドラー心理学を学び、実践したママたちの声を集めました。

3歳の娘が素直になり、ママのストレスが大幅に減り、ママとパパのコミュニケーションツールが増えました。アドラー心理学を子育てに取り入れて、好循環が生まれています。

出典:n-papa.tokyo

昨日はなんとか一日「怒らず」に接することができました。

やればできるじゃん!って自己満足感があります。

それに子供たちの私への態度がなんとなくいつも以上に甘えているように感じることができました。
気のせいかもしれませんが。

出典:ameblo.jp

アドラーの子育てを学んでよかったと思うのは、

心が揺れたときでも、最後には
この子の力を、この子の可能性を、この子自身を
信じるしか道はないと、たち戻れるようになったことです。

出典:ameblo.jp
十人十色の子育て方法。正解なんてなく、みんな試行錯誤ですよね。 困った時や、悩んだ時、心理学的観点からの子育て方法を実践してみてはいかがでしょうか?

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