「皮膚むしり症」ってどんな症状?治し方・原因・なりやすい人の特徴を解説します。受診の目安、何科へ行けばいいの?
女性に多いといわれている「皮膚むしり症」。
その主な症状や原因について解説します。
「皮膚むしり症」とは?
自身の皮膚を引っかく・むしるという行為を繰り返してしまう「皮膚むしり症」。
むしる部位は顔や手が最も多く、また一か所だけではなく多数の部位で行われることも。
今回は、皮膚むしり症の症状や原因、なりやすい人の特徴、受診の目安について解説します。
皮膚むしり病の主な症状は?
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健康な状態にある皮膚の小さな凸凹や吹き出物を、指の爪や針・ピンセットなどを使って、角質をむしりとったり皮膚をこすることを繰り返すのが主な症状です。
中には、皮膚を歯で噛むといった行為が見られることもあります。
また、むしり症により皮膚にできた痕や傷を洋服や化粧で隠そうとしたり、むしり行為を減らしたり止めたりすることを何度も試みる反復行動も多く見られています。
止めたいのに止められないという葛藤を抱えており、衝動を制御できません。
皮膚むしり症の原因は?
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皮膚むしり症は、環境が揃えば誰でも発症する可能性がある病気だといわれています。
心的ストレスが強い時にその傾向が多く見られ、「皮膚をむしっている最中は気持ちが軽くなる」といった要素もエスカレートしていく要因です。
発症しやすい人とは?
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最も多い発症時期は青年期であり、ニキビのような皮膚疾患が増える思春期のはじまりと同時期に発症します。
この症状を持つ成人の生涯有病率は約1.4%で、そのうち4分の3が女性です。
また、糖尿病や高血圧と同じ程度の遺伝はあると言われており、親や兄弟に強迫症や不安症など関連症がある人はなりやすい体質だといえます。
受診の目安は?
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症状の程度には個人差があり、単なる癖のひとつとして認識されている方も多いようです。
しかし本人や家族が困っていたり、日常生活に支障が出ている場合は治療の必要があるといえるでしょう。
何科を受診すればいい?
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むしった傷跡は皮膚科で貰う外用薬で治療することができるでしょう。
しかし、皮膚をむしるという行為を止めるためには精神科(神経科)を受診し、心理療法や薬物療法などの治療が必要です。
~まとめ~
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・健康な状態にある皮膚の小さな凸凹や吹き出物を、指の爪や針・ピンセットなどを使って、角質をむしりとったり皮膚をこするといった症状がでる
・止めたいのに止められないという葛藤など、衝動を制御できない悩みを抱えていることが多い
・むしり症を改善するためには、精神科(神経科)を受診し心理療法や薬物療法などの治療を受ける必要がある
いかがでしたか?
皮膚むしり症を改善するためには、医師に相談し適切な治療を受けることがとても大切です。
ひとりで悩まず治療への一歩を踏み出しましょう。
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この記事の監修
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バファリン永田
看護師歴14年、美肌専門のチーフナースバファリン永田です。お肌の丁寧な診断と、肌の状態に応じた適切な美容施術のご提案が得意です。