子どもが「やりたい!」と始めた習い事なのに…辞めたいときってどんな気持ちなの?
毎週決まった日時に通う習い事。
子どもはその習い事をお稽古することで「できるようになった自分」をイメージしてやりたい!と言ったはず。
けれど、子どもはそこまでの過程を想像できていたのでしょうか。
大人であれば、誰もが「発表会でピアノを弾くまで」「バレエの発表会でコスチュームを着るまで」の過程を想像し、レッスンを積み重ねることが必要だと理解しています。
習い事はそうした日々の積み重ねの努力の結果、できるようになることを体験するための経験の場であることがほとんどでしょう。
たとえば、試合や発表会に向け、様々な準備や練習が必要だということは子どもなりにわかっていますが、それが地味で面白くないと感じた時、いくら発表会でドレスが着られるから、試合でカッコよくふるまえるからといっても嫌になるものです。
その練習の場が、楽しいものであれば良いのですが、結果につなげることを目的にした習い事だった場合は、特に指導が厳しいものとなり、子どもは辛くなるでしょう。
兄弟・姉妹もやっていた…など、よほど内容を理解していない限り、目先の華やかさと日々の努力の圧倒的な差に、気持ちが萎えるのも無理はありません。
嫌なことを無理に続けることで、子どもに及ぶ影響とは?
子どもがイヤだと思うことを続けると、気持ちにどんな影響があるのでしょうか。
習い事は毎週月曜日など、曜日がきまっていることでしょう。
その曜日が近づくたびに、「あぁまた習い事の日がくるなぁ。練習してないし行くのイヤだな」と気持ちがモヤモヤしているはずです。
嫌だなぁと思うことは、頑張れませんし、ますます嫌な気持ちが膨らみますね。
好きではない習い事は、上達しませんし、先生やパパ・ママにも叱られてしまうかもしれません。
子どもの自信や自己肯定感はどんどん下がり、良いことはひとつとしてないのです。
希望通りに辞めさせることが続くと、何事も続かなくなる!?
子どもは人生経験が少なく、視野も狭いのが当然です。
いくら新しいことをやってみても、楽しくない・自分には合わないと思うことがいくらでもあるでしょう。
思い切って嫌だと思う習い事を辞めてしまえば、それまで出会えなかった「自分の興味に合うものや得意なもの」が見えることもあるのです。
子どもの「興味」や「得意」を見つけるために、辞めたいと言ってきたときは、潔く辞める方が子どもの心の成長に必ずプラスになることでしょう。
辞めたいという気持ちは、決して軽い気持ちではなく「興味がない・自分には合わない・楽しくない」という意思表示です。
新しいことが続かないのは、子どものせいではなく、習い事側にあるのです。
その根本を理解して、嫌がる習い事を無理に続けさせる意味はないということも心に留めておいてください。
あれもやりたい!これも習いたい!!そんな時はどうするの?
いくつもの習い事をしていても、なお、まだやってみたいことがあるお子さんもいるでしょう。
お金や時間に余裕があるのであれば、やらせてあげても良いのではないでしょうか。
そんなお子さんは、きっと好奇心が旺盛なお子さんで、やってみたいことが数多くあり、自分の興味にぴったりはまることを探しているはずです。
好きなことはいくつあっても良いでしょうし、飽きた・好きではなくなったというのなら、これまでの習い事を辞めて良いのです。
何度も繰返しになりますが、子どもの成長にとって一番大切なことは興味・関心のあることに楽しんで取組み、心地よく日々を過ごすことなのです。
心に闇を抱えたり、嫌なことがあることは、子どもの健やかな心の成長を妨げます。
今すぐに心が病んだり、元気がなくなったりするのではなく、子どもの頃の嫌なことの積み重ねの経験が、思春期や大人になった時へつながることもあります。
子どもの健やかな成長には、子どもらしい日常や、明るく楽しい心持が欠かせません。
ぜひ、子どもの気持ちに添ってあげたいものですね。
「辞めたい!」と言ったら辞めさせることで、健康で素直な成長を遂げる
子どもが習い事を辞めたいと言った時の子どもの気持ちと、その時の保護者の対応について考えてみました。
子どもが次々に新たな習い事をすることで、経験値が上がり、様々な得意なことが増えるかもしれません。
また、無理に子どもに嫌なことを続けさせることをしなかった保護者の対応は、きっと子どもにとっては「大切にされている」と感じるものでしょう。
「すぐに習い事を変えたがる、長続きしないウチの子どもはダメ!」ではなく、好奇心旺盛で楽しいこと・新しいことが好きな子!と捉えてみませんか。
きっとすくすくと素直に、子どもらしく成長していくはずです。
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