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「運筆力」が学力の向上を左右する!文字を書く前にさせたいトレーニング!

「運筆力」が学力の向上を左右する!文字を書く前にさせたいトレーニング!
ひらがなやカタカナを書く練習をする前に高めておきたいのが「運筆力」。 しっかり練習しないまま小学校に入学してしまうと、学習がうまくいかずにやる気を失ってしまうことも……。 鉛筆を持って自由自在に動かす能力は、小学校入学までに高めておきたい力です。
「運筆力」が学力の向上を左右する!文字を書く前にさせたいトレーニング!

運筆力を伸ばすには”最初が肝心”

「運筆力」とは、自由自在に鉛筆を動かす力のこと。 鉛筆の持ち方や手の動かし方を練習し、安定した字を書くための「筆圧」を調節していくことで高まります。 大人にとって、鉛筆を持って自由自在に動かすことはとても簡単なこと。 しかし、”らくがきを始めたばかり”の頃の子どもにとっては「どのくらい力を入れて書くと、どれくらいの濃さになるのか」「速くスラスラ書くにはどうしたらよいか」などの調節方法が分かりません。 これらは経験を積んで、練習を重ねて、身につけていくもの。 しかも、一度クセがついてしまうとなかなか変更がきかないため、”始めが肝心”です。

運筆力は侮れない!

「運筆力よりも、知識を増やす学習をした方が良いのでは……?」 鉛筆の持ち方が正しくなくても文字は書けますから、運筆力のトレーニングは後回しにされがち。 しかし、子どもにとって「スラスラ書けること」は後の学力向上や勉強へのやる気を高める重要なポイント。 「書くのが嫌!」「うまくできない!」と思っている子と、「上手に書けたっ!」「スラスラ書ける!」と思っている子とでは、勉強に取り組む姿勢に格段の差が出ます。 学校での学びと”文字を書くこと”は切っても切り離せません。 板書をノートに書き留める途中で疲れてしまったり、丁寧にじっくり書きすぎて間に合わなかったり、掲示される自分の字に自信が持てずに消極的になってしまったりしては、意欲が学力が伸び悩んでしまいます。 「スラスラ書ける!」という自信は学びへのモチベーションのアップにつながるだけでなく、”疲れず楽に”書くことができるため、長時間学習を続ける気力や体力がつきます。 子どもにとって「運筆」は、学びの世界への第一歩。運筆力を高めるトレーニングは、子どもに勉強を好きになってもらう大チャンスです。 「僕(私)にもできたっ!」「書くことって、楽しい!」という経験をたくさん積むことで、書くことが大好きになり、自信がつきます。 運筆力に自信がつけば、ひらがなやカタカナを書くのも楽しくなり、文字の覚えも早くなります。 ひらがなやカタカナ、漢字をどんどん吸収する基礎体力をつけるためにも、運筆力を高め、書くことへの自信をつけてあげることが大切です。

おすすめ「運筆力アップトレーニング」

子どもの運筆力を高めるには、スモールステップで”楽しく”運筆の練習を積んでいくことが大切。 「もっと上手に書けるようになりたい」「もっとスラスラ書けるようになりたい」のモチベーションが子どもの成長を支えますから、「書く練習をしなさい!」ではなく、楽しいゲームをしているような感覚で取り組めるようにしてあげましょう。

ステップ1:なぞり書き

最初から文字を書かせるのではなく、棒線や丸い線をなぞる練習から、遊びとして取り入れましょう。 まずはゆっくりと線の上をなぞることが目標。 それができたら、ゆっくりではなく”スラスラと”を意識します。 棒線や丸が簡単になぞれるようになったら、くまさんやうさぎさんなど、簡単な線でかけるイラストをなぞると、楽しくレベルアップすることができます。 「さぁ、なぞりましょう」ではやる気が出ませんよね。 「なんと、丸がスラスラかけるようになると、くまさんが上手に書けるようになるんだよ〜」などと、子どもの”書きたい”をくすぐってあげましょう。

ステップ2:点つなぎ

なぞることができるようになったら、補助を減らして点と点をつなぐトレーニングを。 「どんな絵が完成するかな〜?」とドキドキわくわくしながら取り組むと、子どもたちの書く意欲を刺激することができます。 どの順番に結んでいくのかを数字で表しているものを活用すれば、数字の数え上げトレーニングにもなります。 楽しく数字を覚えることができて一石二鳥ですよ。

ステップ3:迷路

子どもは迷路が大好きですよね! 迷路の利点は、指定された部分をなぞったり書いたりするのではなく、自分の意思で手を動かす方向を自由自在に決めることができるところにあります。 そのため、道が枝分かれしている迷路がおすすめ。 「こっちに行きたい!」と思ったときに、しっかりその方向へ手を動かすことができる力を養うことができます。 大人になってしまうと「こんなこと、練習しなくてもできる」と思ってしまいがちですが、意思通りに手を動かすことも経験が必要なのです。

ステップ4:お絵描き

線を自由に書くことができれば、「自分の書きたいものをたくさん書きたい」意欲が湧き上がってきます。 自由なお絵描きには、線を書くだけでなく、中を塗りつぶしたり、濃さを調節したりする要素がたっぷり詰まっています。筆圧や濃さの加減を調節する良い練習。書きたいものを、書きたいだけ書かせてあげましょう。

正しい持ち方と筆圧をクセづけましょう

運筆力トレーニングをする際に気をつけたいのが「正しい鉛筆の持ち方」の徹底。 正しい持ち方は、適切なスピードで、適切な筆圧で、疲れずに書くことができるとても大切な持ち方。一度クセがついてしまうとなかなか変更できないとことですので、最初のうちに徹底して握り方を指導しましょう。 正しい鉛筆の持ち方になれると、筆圧が低すぎたり、高すぎたりする心配も少なくなります。 「薄いな〜」と思ったら、「くっきり見えるように書いてごらん」と様々な筆圧で書かせ、「これ、とっても読みやすい!いいね〜」と適切な筆圧とはどういうものかを体感させてあげましょう。 言葉で伝えるだけでは、なかなか理解できません。実践の中で認めて伸ばしていきましょう。

スラスラ書けると自信がつく!自信がつくとやる気が高まる!

高校受験を目前にして「問題を解くスピードを上げたい」と悩む中学生の中には、「書くのが遅くて……」と悩んでいる子も少なくありません。 また、「採点者に読める字で書きましょう」と言われても、受験期に文字の練習に時間をかけるわけにはいきませんよね。 文字は自分を表現するために一生使うツールです。 自信を持って書き、「もっと書きたい」と思える方法で学ばせてあげてください。 学びの最初の一歩である文字に自信がつくと、さまざまなことへの興味ややる気が高まり、自分で自分を成長させることができる子に育ちます。 運筆力トレーニングは、子ども自身に自信をもってもらう大チャンス。 この機会を逃さずに、楽しく力を伸ばしてあげてくださいね。