子どもに「ご褒美」をあげるのは教育にいいの?みんなが気になる疑問に答えが!
子どもががんばった時にご褒美をあげるべき?ご褒美でしつけをするのはよくない?など、夫婦でも意見が割れると思います。実は、研究結果からはっきりと結果が出ているんです!
子ども向け教育事業に取り組む株式会社ハグカム代表・道村弥生がわかりやすく解説します。
子供が勉強しない、お手伝いをしない…。子供が成長するたびにそんな悩みは尽きませんよね。しかし、これらのしつけは親が子どもにする教育のとても大切な要素です。
前回の記事で「EQスキルは幼少期の家庭環境が大事」と述べましたが、まさに勉強する癖づけは幼少期がキモなのです。
仕事で活かされる5つのEQとは?
出典:up-to-you.me
■好奇心(新しい知識や経験を追い求める)
■勤勉性(真面目に物事に取り組み、努力する)
■コミュニケーション力(積極性に富み、交渉なが円滑に進む)
■協調性(仲間と協力し、共感できる)
■セルフコントロール(精神を安定させ、緊張や逆境に強い)
幼少期の家庭環境やEQが、子どもの将来を決める
出典:up-to-you.me
「どうしたら子供が勉強するようになるの!?」
そんな疑問に、ある研究結果をご紹介します。
子どもを対象にし、5つのグループに分けてその後のテストの結果を検証したものです。
①最初にお金あげて、結果が出なかったら没収
②結果が出たらお金をあげる
③結果が出たら、1ヶ月後にお金をあげる
④結果が出たらトロフィーをあげる
⑤何もあげずに励ます
※トロフィーは、①~③のお金よりも安価なもの
さて、どのグループが最も成績が良かったのでしょうか・・・!?
お金じゃなくても、ご褒美があった方が頑張れる。
まず、最も効果が出なかったのは、<⑤何もあげずに励ます>です。大人と同様で、子供もご褒美があったら頑張るようですね。
続いて、⑤と同じく効果が出なかったのは、<③結果が出たら、1ヶ月後にお金をあげる>でした。子供の時間軸は大人よりもとても短く、1ヶ月後というのはもらえなかったのとほぼ同じなのです。
では、逆に最も効果が出たのはというと…<①最初にお金あげて、結果が出なかったら没収>でした!すぐもらえるご褒美、というのは一番のモチベーションになるようです。
ですが、ちょっと家で実践するには難しいでしょうか?(笑)ご安心ください。
<②結果が出たらお金をあげる>も①と同じレベルで効果が出ています。
また、<④結果が出たらトロフィーをあげる>も小学生以下では、②よりも高い効果が出ていました。
ご褒美がなくなったらどうなっちゃうの?
実は、この実験には続きがあります。それぞれのグループにご褒美をあげなくして、さらにデータを取ったところ、それぞれのグループの学力は下がらなかったのです。冒頭に話をした「勉強する癖」ができていたり、結果が出る喜びを感じることで、ご褒美がなくても頑張るようになった成果なのです。もちろん、あげすぎは注意なのでお気をつけくださいね。
この結果を踏まえて、家族の中でご褒美のルールを考えて、楽しく勉強をしたり、お手伝いをする習慣をつけてみてはいかがでしょうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■道村弥生(株式会社ハグカム代表取締役)
1984年生まれ。明治大学商学部卒。2007年に株式会社サイバーエージェント入社後、広告営業、子会社経営、プロデューサー、新卒採用・組織活性化など幅広く事業に従事。
幼少期の好奇心育成がその後の人間形成や人生に大きな影響を与えていると感じ、子供向けの教育サービス事業としてハグカムを設立し、2015年にサイバーエージェントより独立。
2020年に向けた英語教育改革を考慮し、子供のためのマンツーマン英会話「GLOBAL CROWN」を運営。日本人バイリンガル講師と毎日20分間おうちでレッスンができるため、英会話スキルだけでなくコミュニケーション力の向上にも効果が期待できる。
ハグカムが提供する「GLOBAL CROWN(グローバルクラウン)」は毎日20分間、自宅で英会話レッスンを受けられるマンツーマン英会話サービスです。
子供のころの「できた!」という体験はかけがえのないものになります。送り迎えがなく、家族の愛情を感じられるおうち英会話は頑張るパパママの味方です。