■話題となったNスペ『ママたちが非常事態』~最新科学で迫るニッポンの子育て~ダイジェスト
Q.子育てが孤独で耐えられない!不安ばかり募ってしまう!どうして?
人類が進化の過程で確立した、「みんなで協力して子育てする」=「共同養育」という独自の子育てスタイルです。人間の母親たちは、今なお本能的に「仲間と共同養育したい」という欲求を感じながら、核家族化が進む現代環境でそれがかなわない。その大きな溝が、いわゆる“ママ友”とつながりたい欲求や、育児中の強い不安・孤独感を生み出していると考えられています。
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Q.夜泣きやイヤイヤがひどいのは、自分の子育てが間違ってるから?私って、母親失格?
最新の脳科学で、夜泣きやイヤイヤは人間の子ども特有の“必然的な行動”であることが明らかになってきました。原因はいずれも、生まれた時の子どもの脳が、成人に比べて非常に未発達なことにあります。多くの動物は、生まれた時から脳がかなり成熟していますが、人間はあまりに脳が小さく未熟な状態で生まれてくるのです。そしてその後10年以上の歳月を掛けて、ゆっくりと脳が成長していきます。その過程で起こるのが、夜泣きやイヤイヤといった不可解な行動の数々というわけ。
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今日のNHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」。ちょっと救われた感覚がしたのはきっと私だけじゃない。そして、本能的に共同養育する生き物、なんだか温かさを感じる。そして、本能を受け入れられない今の社会は、全体が無理してるんかな。
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放送終了後、多くの反響をいただきました。 「なぜ子育てがこんなに苦しいのか?その理由が分かってほっとした」 「横で一緒に観ていた夫が涙を流していた。私の苦労を労ってくれた」 寄せられる言葉のひとつひとつに、スタッフ一同、「この番組を作って本当に良かった」と改めて思いました。
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■大反響!さっそく”ママたちが非常事態?!第2弾”が放送
①なぜ”人見知り”が起こるの?
実は赤ちゃんの脳は生後半年くらいまで母親など特に身近な人しか認識できません。少し成長すると、それ以外の人の顔も認識して関心を持つようになります。このとき始めるのが人見知りなのです。これはお母さんを中心に他人とつながっていきたいという社会性の芽生えの第一歩なのです。
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動物は基本的に相手を威嚇するような時にしか目を合わせません。そのため目が合うと反射的に恐怖がわきおこり警戒心が高まります。この仕組みが人間の脳にもあります。知らない人と目が合うと恐怖を司る脳の偏桃体が自動的に働きます。そのため目が合うと反射的に強い恐怖を感じて泣いてしまうのです。
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②なんでも「イヤイヤ」どうしたらいいの・・・
イヤイヤを引き起こす本能的な欲求や衝動は脳の中心部分で生み出されます。大人になれば前頭前野が働いてそれを抑えます。抑制機能と呼ばれる脳の機能です。ところが子供の脳にはまだ抑制機能が育っておらず我慢することができません。それがイヤイヤの原因です。
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ニューヨーク大学教授のクランシーブレアさんは、長年の研究から抑制機能を育てる上で重要なポイントが分かってきたと言います。親がとにかくダメと怒って子供に我慢させようとすることがありますが、無理やり我慢させても子供の脳の抑制機能は決して発達しません。恐怖によって一時的に欲求を抑え込むだけで前頭前野の抑制機能は働きません。子供が自ら我慢するように促すことが抑制機能の発達にとって大切なのです。ブレアさんが考えたのは子供に分かりやすいルールを決めるという方法。
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なぜ我慢するのかという理由を納得することが重要なのです。理由を知り自ら我慢するという経験を重ねることで前頭前野の抑制機能が育っていくと言います。分かりやすいルールを決め、我慢できたら思い切りほめてあげるというちょっとした工夫で子供たちの脳は成長していくのです。
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③なんでついパパにイライラしてしまうの?!
実験に参加したのは男女9名ずつ。ヘッドフォンをつけ何も考えずにボーッとしてもらいます。すると時折ノイズ音と子供の泣き声が聞こえてきます。それぞれの音に脳がどれくらい強く反応するか調べる実験です。結果を平均すると女性はノイズ音よりも子供の泣き声を聞いた時の方が脳が強く反応していました。一方、男性はノイズ音も子供の泣き声も反応はほとんど変わりませんでした。女性の脳は男性に比べて特に子供の泣き声に敏感であることが確かめられたのです。
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こうした男女の脳の違いがしばしば育児ストレスの原因になると研究者は指摘します。子供の泣き声に対する父親と母親の反応が違うのは自然なことです。母親の方が子供の声に対する反応が早いので、その反応の早さや対応の仕方を父親に求めてしまいます。しかし、父親にはそれができないので母親のイライラの原因になってしまうのです。
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④パパと赤ちゃんが触れ合うと、”愛情ホルモン”オキシトシンが?!
またイスラエルの研究によれば、父親がわが子と触れ合うだけで、父親も子どもも、愛情ホルモンと言われる「オキシトシン」の分泌が増加。さらに「オキシトシン」は子どもへの愛情を深めるだけでなく、男性がパートナー以外の女性にアプローチする意欲を抑える働きもあることも証明されているという。「子育てに関わるほどオキシトシンが増え、家族の絆が深まるという仕組みが男性にも備わっていた」と結論付けている。
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オキシトシンが十分に分泌されていると、脳の疲れを癒し、気分を安定させ、人に対する信頼感が増し、心地よい幸福感をもたらしてくれるのです。
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■今回も放送後こんな反応が!
kaiken · 3月27日 冒頭の人見知り泣きの部分だけでもあるあるすぎて泣ける #nhk #nhkスペシャル
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k-mama @potatosbutter · 3月28日 @NHK_PR 今回も泣きながら視聴。なんで涙がでるんだろう。とても共感しました。
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らるー@子育て・教育勉強中 「ママたちが非常事態!? 2~母と"イクメン"の最新科学~」を見た。いろいろ勉強になったなあ。子どもの夜泣きだったり人見知りだったりイヤイヤ期は成長している証拠。成長する上で必要なことなんだね。悩んでもしょうがないね。
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スタジオのあぶちゃんこと虻川美穂子さんは夫に『そんなにカリカリしないで!』と言われるし、自分でもそうしたいけれど『いや、なっちゃうし!』。でもこれはしょうがないことだったんですね。」とコメント。
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