口内炎は体調不良のサイン? できる理由と早く治す方法とは
食べ物がしみたり、強い痛みを感じたりする口内炎。
痛みによって食事や会話に支障が出ることもあるため、「口内炎ができないようにしたい」「できるだけ早く治したい」と思う方は多いでしょう。あまり知られていませんが、実は口内炎にはいくつかの種類があり、それぞれ発生する原因が異なります。
口内炎はなぜできる?原因と対処法とは
今回は口内炎の種類とできてしまう理由、口内炎ができたときの対処法についてご紹介します。
口内炎は主に4種類に分かれる
一口に口内炎と言っても、実際にはさまざまな症状があり、それぞれ原因が異なります。代表的な4種類の口内炎の症状と原因について知っておきましょう。
もっともよく見られる「アフタ性口内炎」
一般的に見られる口内炎の多くは「アフタ性口内炎」というものです。
白っぽい円形にくぼんだ潰瘍が一度に1個~数個できるのが特徴で、繰り返し発生することもあります。
口内環境の悪化によって起こる「カタル性口内炎」
口内の粘膜が赤く炎症を起こす「カタル性口内炎」は、アフタ性口内炎のように患部に明確な境界ができないのが特徴です。
痛みはあまりなく、口の中がザラザラする、熱っぽい感じがするなどの症状を伴います。
カタル性口内炎は、虫歯や歯周病などによって口内環境が悪化すると起こります。
味覚が鈍くなったり、口臭の原因になったりすることもあります。
ヘルペスウイルスが原因の「ウイルス性口内炎」
小さな水疱の集まりができ、破れると口内炎の症状が現れるのが「ウイルス性口内炎」です。
単純ヘルペスウイルスによって起こるため、「ヘルペス性口内炎」と呼ばれることもあります。
ウイルス性口内炎は生後6か月以降の乳幼児によく見られます。強い痛みを伴い、高熱が出ることもあります。
口内のカビが引き起こす「カンジダ性口内炎」
「カンジダ性口内炎」は、人間の体に常在するカビの一種である「カンジダ」が増えることで起こる口内炎です。
口内に白いコケのようなものが生え、斑点状になります。斑点を覆う白い膜が破れると赤くただれ、痛みが生じます。
カンジダは健康なときには特に問題を起こしませんが、病気などで抵抗力が弱まっているとき、ステロイド剤や抗生物質を長期間使用したとき、唾液の分泌を抑制する薬を使用したときなどに増殖し、口内炎を引き起こすことがあります。
高齢者や乳幼児など、免疫力の弱い人に起こりやすい傾向があります。
口内炎は体調不良のサイン?
常に外部と接している口は、細菌やウイルス、ホコリなどが侵入する可能性の高い器官です。
ただし、粘膜でしっかりと守られているため、健康なときには微生物に感染することはあまりありません。
ところが、粘膜を正常に保つためのビタミンが不足したり、疲労やストレスが蓄積したりすると、侵入した微生物に感染し炎症を起こしやすくなります。
口内炎は体が弱っているサインである可能性も。
口内炎ができたら、普段の生活習慣を見直してみましょう。
口内炎には塩が効く?
口内炎を治す方法として、「塩を塗る」「塩水でうがいをする」という民間療法を耳にしたことがある方もいるでしょう。
これらは「塩には殺菌作用があり、口内炎の原因となる菌を殺菌してくれるはず」という考えから提唱されるようになった方法のようです。
しかし、実際には塩自体には殺菌作用がなく、もちろん口内炎の原因となる菌を殺菌することもできません。
それどころか、患部に刺激を与えて痛みが酷くなることもあります。
口内炎ができたときは、塩を塗ったり塩水でうがいをしたりせず、市販の塗り薬や飲み薬、患部に貼るパッチなどを使用しましょう。
また、バランスのよい食事や規則正しい生活、ストレスの解消を心がけ、疲れた体を十分に休めることが大切です。
2週間以上治らなければ病院へ
口内炎は通常1~2週間以内に治癒しますが、なかなか治らなかったり何度も再発したりする場合は、ベーチェット病などの病気の一症状である可能性もあります。
2週間を超えても症状の改善が見られないときは、医療機関を受診しましょう。
参照サイト
参考サイト
【ライター紹介】 小晴(こはる)
出版社での美容雑誌編集、web制作会社でのライター業を経て、フリーライターとして活動中。
「文章を通してひとの暮らしをよりよくする」をモットーに、美容からライフスタイルまで、女性向けを中心に幅広い分野の記事執筆を手がける。
2018年より唐突にパーソナルカラーの世界にハマり、イエベメイクの研究に日々勤しんでいる。現在は化粧品検定1級の取得を目指し奮闘中。
Published by Ameba Ownd