親子で行きたい!イタリアの偉大な芸術家・絵本作家ムナーリの大回顧展、日本で開催!
グラフィックデザイナーであり芸術家、著述家でもあり絵本作家でもあったブルーノ・ムナーリ。神奈川県立近代美術館 葉山を皮切りに、日本最大のムナーリ回顧展が各地を巡回し開かれます!想像力や創造力を刺激する、鮮やかな色とさまざまな形、豊かな遊び心が組み合わさるムナーリの世界を、ぜひ親子で体験してください!
《読めない本》試作 1955年、パルマ大学CSAC
© Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari
ブルーノ・ムナーリ (1907~1998年)
ブルーノ・ムナーリは、イタリアが誇る美術家です。1930年代以降グラフィックデザイナー、アートディレクターとして活躍。幼い息子のために仕掛け絵本を企画デザイン・発行したのがきっかけで、デザイン教育の分野でも多くの著書を遺しています。晩年はイタリア国内外で子どものための造形ワークショップ活動を精力的に行った児童教育家でもあるんです。
以前、「日本語で読めるイタリアの絵本」を特集した記事でもムナーリの一冊をご紹介したので、ご存じの方もいるかもしれません。
シンプルながらメッセージ性の高いストーリー、ウィットに富んだ発想、ページをめくるごとに飛び出してくる、デザイン性の高いお洒落なイラスト・・・。イタリアらしい素敵な絵本を集めてみました。子どもも大人も一緒に楽しめるファンタジーの世界を堪能しましょう!
そのムナーリの大回顧展が日本で開催中!
展覧会のタイトルは「ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ」
画家、彫刻家、グラフィック・デザイナー、インダストリアル・デザイナー、絵本作家、随筆家、児童教育家…。さまざまな顔を持つ多彩なアーティストだったムナーリの全生涯にわたる作品が約320点も集結するのが今回の展覧会!そのうち約150点が日本初公開の作品だそうです。未来派の先駆けと言われた1930~40年代の作品や、晩年の絵本原画など、貴重な傑作をじっくりと味わえる貴重な機会です。
《『木をかこう』のための表紙案》1977年、パルマ大学CSAC
© Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari
さらに期間中の毎週土曜日には、「ムナーリの遊具で遊ぼう」というイベントも開かれ、ムナーリがデザインした子ども向けの遊具に触れることもできます。
ムナーリは子ども向けの造形教育にも大いに興味を示し、遊具をはじめ、沢山のしかけが込められた絵本などを発表します。(神奈川県立近代美術館の展覧会概要より)
出典:www.moma.pref.kanagawa.jp
イタリアン・デザイン愛好家やムナーリ・ファンの大人の方はもちろん、好奇心いっぱいの子どもたち、果てしないイマジネーションを持ち続ける少年少女みんなにおすすめの展覧会です。
展覧会情報
《穴のあるコンポジション》1950年、カーサペルラルテ=パオロ・ミノーリ財団
© Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari
神奈川県立近代美術館 葉山 にて、4月7日~6月10日まで開催中です。
午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日
〒240-0111神奈川県三浦郡葉山町一色 2208-1
電話:046-875-2800
その後、巡回予定
2018年6月23日~8月26日 北九州市立美術館
2018年9月8日~11月4日 岩手県立美術館
2018年11月17日~2019年1月27日 世田谷美術館
ぜひご家族で鑑賞してください。
※使用している画像は権利者からの許可を頂いて掲載しております。