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5,000人の『天才』を45年間追跡してわかったこと

5,000人の『天才』を45年間追跡してわかったこと
参照 : stocksnap.io
アメリカの研究者が、5000人の天才児を45年間追跡してわかった真実。果たして『天才』は遺伝なのか?そのポイントをまとめました。
5,000人の『天才』を45年間追跡してわかったこと
参照 : stocksnap.io

『天才』=『ギフテッド(贈り物を授けられた者)』

親であれば、子供たちの幸せを願うのは当然のことです。子供たちが元々ともっている才能をどうやって伸ばし、育てていくのがよいのか。それは親御さんにとって永遠に答えの出ない問いではないでしょうか。
アメリカではいわゆる『天才児』を『ギフテッド(贈り物を授けられた者)』と呼んでいます。天から贈り物としての才能を授けられた者。そういった群を抜いて優秀な子供たち5000人の人生を45年にわたって追跡してきた「SMPY」(「早熟な数学的才能を示す児童の研究」の略語)という研究があり、その研究結果が一冊の本となり話題を呼んでいます。
いくつかのポイントをまとめてお伝えしたいと思います。

『天才』は生まれか、育ちか?

『天才』だけに限らず、『才能』などの観点でもよく語られる観点。「生まれ」なのか、はたまた「育ち」か。本書では「天才や才能の発現というのは遺伝『だけ』が原因ではなく、すべての人に才能を発現するチャンスがある」と述べられています。そして生まれと育ちは切り離すことのできない、表裏一体のものだというのです。
出典:stocksnap.io
生まれながらの天才を放っておいても、あるいは過剰に抑えつけても本来の力を発揮することができません。例えば本の読み聞かせをしたり、話しかけることによって生まれながらに持っている遺伝子は力を発揮し始める。アドバイスをすることで遺伝子を力を発揮し始める。つまり生まれながらに持っている才能を開花させるには、環境からの働きかけが必須なのです。『生まれ』(遺伝)は、私たちがどんな人間になるのか命令することはできませんが、外からの働きかけに反応して力を発揮する大切な要素であるのです。

「知的に優秀な子供に対し、その才能が伸びるように教育的な介入をすると、介入しなかった場合とくらべて、大人になってからの職業上の業績、幸福度、クリエイティビティ、収入など、数多くの点でプラスの効果が出ることを検証できました」

出典:www.youtube.com
つまり『生まれ』(遺伝)×『育ち』(環境)の相互作用が才能を十二分に発揮するには重要で、それはすべての人に「天才」になるチャンスがあるということなのです!ちょっと驚きですよね。うちの子供にも、間違いなく彼ら自身の生まれつき持った『才能』があるということです。

親や大人たちにできることは何か?

では、そういった子供たちの生まれ持った才能を開花させるために、私たち親や大人たちの心構えとして大切なことって何なのでしょう?子供たちが自分の才能に目覚め、幸せになっていくための鍵とは?
出典:stocksnap.io
英国の科学誌「ネイチャー」に掲載された「天才児の育て方」という記事の中で、親の心がけとして以下の8ヵ条をが示されています。

【1】子供に多種多様な経験をさせる。

【2】子供が強い興味や才能を示したとき、それを伸ばすチャンスを与える。

【3】知的な欲求と心の欲求の両方をサポートする。

【4】子供をほめるときは、能力ではなく努力をほめる。つねに自分を高める努力をするような心構えを子供に身につけさせる。

【5】子供が知的リスクをおかすことを奨励する。子供が失敗することに否定的にならず、失敗から学べるようにする。

【6】レッテル貼りに気をつける。子供に「天才児」のレッテルを貼ると、それが子供の心の負担になりかねない。

【7】教師と協力して、子供の欲求を満たせるようにする。頭のいい生徒は、「レベルの高い課題」「特別な学習支援」「自分のペースで学習する自由」を必要としている。

【8】子供に知能テストを受けさせる。テストの成績が良ければ、子供にレベルの高い勉強をさせたいと申し出るときの根拠となる。また、テストを受けることで、失読症やADHD、社会性や心の問題が明らかになることもある。

出典:courrier.jp
以前私が書いた『東大生が小学生時代に持っていた”3つの力”と”親が与えていたご褒美”』という記事の中でも、上記親の心がけに通じるところがありました。東大生が『天才』かどうかという議論は置いておいて、子供たちの才能を十分に生かした結果…という風にとらえてみてみたいと思います。

東大生が小学生時代に持っていた”3つの力”と”親が与えていたご褒美”

東大生が小学生時代に持っていた”3つの力”と”親が与えていたご褒美”

センター試験が終わり、いよいよ世間は受験シーズンへと突入します。東大生253人と東大以外の大学生464人へのアンケート結果から導き出された、東大生が小学校時代に身につけていた3つの力とは?親の接し方のカギは?をまとめてました(プレジデントFamily2013秋号より)。

東大生が小学生時代に身につけた「3つの力」としてあげていたのは①集中力②前向きさ③挑戦心です。

■集中力

例えば集中力という観点から観ると、【2】子供が強い興味や才能を示したとき、それを伸ばすチャンスを与える。【7】教師と協力して、子供の欲求を満たせるようにする。頭のいい生徒は、「レベルの高い課題」「特別な学習支援」「自分のペースで学習する自由」を必要としている。などの項目に当てはまるのではないでしょうか?
出典:stocksnap.io
実際、親御さんの体験談として『子供の集中力を育ていたいと願うなら、何かに没頭しているときは話しかけないことです。テレビやゲームであっても、熱中していると思ったら、放っておいた方がいいのです。』という声や、東大生の声として「ゲームや読書などをしていても、やめなさいと言われたことがなかった」という声が寄せられていました。

■前向きさ

次に前向きさという観点から観てみると【3】知的な欲求と心の欲求の両方をサポートする。【4】子供をほめるときは、能力ではなく努力をほめる。つねに自分を高める努力をするような心構えを子供に身につけさせる。この観点が当てはまるのではないでしょうか。
出典:stocksnap.io

子供たちの前向きさの原点になるのは何でしょうか?その土台となるのは『自信』という調査結果が出ています。小学生時代のテストの平均点を「大体100点」と答えたり、「運動ができた」など東大生の方が「自己評価」が高かったのです。

出典:up-to-you.me
ぜひ実際に子供たちの能力を褒める(「頭がよいね」)ではなく「よくがんばってるね」「毎日こんな風に練習していてすごいね」と、自己評価を高めるような声掛けをしてみてください。

■挑戦心

「挑戦心」と関連がありそうなのは、【1】子供に多種多様な経験をさせる。【5】子供が知的リスクをおかすことを奨励する。子供が失敗することに否定的にならず、失敗から学べるようにする。などがあてはまりそうです。
出典:stocksnap.io
子供がなにか失敗したとき、ついつい反射的に怒ってしまう親御さんは多いと思います。私もその1人!幼いころから『だから言ったじゃない』『なにやってるの?』と言われつづけると、『親の言うとおりにした方が叱られずに済む』と計算するようになってしまいますよね。ですが、挑戦心を育て、様々な経験をするには、色々なチャレンジが必要となります。そうしてチャレンジしてみた結果の失敗であれば、むしろ失敗を褒め、その失敗から学べるように関われる親になりたいですね。
出典:stocksnap.io
「生まれ」×「育ち」の掛け算で、子供たちの可能性は無限大です!ぜひ子供たちが本来持っている力を発揮する環境を整えること、働きかけをするために、まず「うちの子が好きなことってなんだろう?なにをそんなに集中してやってるんだろう?」と好奇心を持って見つめるところからスタートしてみてくださいね!!