世界のカレー、いくつ知ってる?1月22日は「カレーの日」
昭和57年のこの日、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されたことにちなみ、1月22日は「カレーの日」と定められているそうです。世界中で愛されるカレーには、どんな種類があるのかまとめてみました。
◆インド
カレーといえばインド、というイメージを持つ人は、きっと多いはず。
しかし、一口に「インドカレー」と言ってもその種類は様々ですし、そもそもインドでは本来、自分たちの料理を「カレー」とは呼ばないのだそう。
広大な土地に多種多様な民族の暮らすインドでは、地域によって食文化も異なります。
北インド
首都・ニューデリーのある北インドでは、ナンやチャパティが主食。
「バターチキンカレー」や「キーマカレー」、「ほうれん草とチーズのカレー」など、日本人にも馴染深い”所謂インドカレー”が代表的なカレーです。
シナモンやクローブ、ナツメッグ、ガラムマサラを使い、どろっと濃厚なのが特徴的。
南インド
南インドの主食は米で、野菜とヨーグルトのカレー「アヴィヤル」、酸っぱ辛いトマトスープ「ラッサム」、スパイスで炒めたじゃがいもなどを豆粉クレープで包んだ「マサラドーサ」などが代表的。
カレーリーフやマスタードシード、ココナッツミルクを沢山入れたさらっとしたカレーが多いようです。
東インド
「ベンガル料理」で知られる東インドは、米が主食で魚をよく食べるという日本に似た食文化です。
マスタードオイル、マスタードシード、ターメリックなどを使った「ベンガルフィッシュカレー」が有名。
◆パキスタン
イスラム教を国教とするためハラールフードが主流で、豚肉が食材に使われることはありません。
クミンやコリアンダーシードなどのスパイスが使われた「カラヒ・ゴシュト」という汁気のないマトンカレーや、肉や野菜、スパイスの炊き込みごはん「ビリヤニ」が有名です。
また、近年日本でも屋台などで見られる「ケバブ」や、スパイスの煮込み料理「ニハリ」などが人気。
◆スリランカ
スリランカでは、ココナッツミルクやココナッツオイル、グリーンチリ、カレーリーフ、タマリンドジュースなどのフレッシュハーブが日常的に多用されています。
サンバルというスパイスの付け合せと一緒に食べる米粉とココナッツミルクのパンケーキ「ホッパー」、骨付き肉入りの「チキンカレー」、魚の頭やエビを使ったカレー風味のブイヤベース「クール」、カレー風味の丸いコロッケ「カトレット」など、地域によって様々な料理があります。
◆タイ
日本でも大人気の「タイカレー」は、現地では「ゲーン(汁物)」と呼ばれる食べ物です。
こぶみかんの葉、レモングラスなどのフレッシュハーブを使い、ココナッツミルク、とうがらしやナンプラー、パームシュガーなど様々な調味料で味付けされており、その調合によって「グリーンカレー」や「レッドカレー」などと区別されるのだそう。
また、イスラム教徒の多く暮らすタイ南部では、各種スパイスに加えてピーナッツペーストやカシューナッツが入った「マッサマンカレー」も有名。
◆シンガポール
様々な民族が暮らすシンガポールには、中華系、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒などの文化が影響し合った独自の料理があります。
その代表格とも言われる「フィッシュヘッドカレー」は、魚の頭がドンと入ったインパクト抜群のカレー。
赤とうがらし、レモングラス、エシャロット、カレーリーフ、ターメリックなどのスパイスやハーブと砂糖で味付けされています。
◆イギリス
「日本のカレー」の元になったのは、明治時代にイギリスから日本海軍へ伝わったものだと言われています。
イギリスに代表される所謂「欧風カレー」は、小麦粉からルーを作り、ニンニクや生姜、玉ねぎ、セロリなどの香味野菜や赤ワインなどを入れてじっくり煮込んだコクのある味わい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
いかがでしたか?
国によっても地域によっても全く異なる「カレー」が食されていることがわかって、改めて衝撃でした。
もはや全くの別物、未知の料理と呼べるようなものでも、「カレー」と名前がついた途端に親しみを感じてしまう…
カレーの懐の深さを思い知らされますね。
皆さんは、どのカレーが気になりましたか?
「カレーの日」には、是非お気に入りを作って食べてみてくださいね!
さらにDEEPなカレーの世界、レシピなどはコチラ