雑な作りに意外な効果!?海外で日本のおもちゃから離れて気付いたこと
海外在住の筆者には、日本の至れり尽くせりな素晴らしいおもちゃは逆カルチャーショック!しかし、そんなおもちゃばかりで育つと、海外おもちゃで「遊べない」事態が発生!?ロンドンからキッズの変化と共にお届けします。シンプルが育てることとは。
改めて、日本製品はクオリティがすごい!
筆者がイギリスに引っ越してきたのは、第一子である息子が6か月の時。
その為「日本の育児」をよく知らないまま海外暮らしがスタートし、日本の凄さに逆カルチャーショックとして感動する日々なのです。
「これが100円?」と二度見
息子が1歳になった折、デコレーション等使える時が来るかと眠らせていた折り紙を船便から出し久々に見たらびっくり!
金銀入りで100枚以上の折り紙が入っていて100円ということが信じられず、思わずダイソーのマークを確認。
こちらでは「安くていいもの」というものが存在しません。
これは、デパートで5倍以上の価格で売っていてもおかしくありません。改めてすごい!
キャラクターの多さも段違い
そして日本はキャラクターもたくさん。
写真のぶたさんは「ペッパピッグ」というイギリスの大人気キャラクター。
関連グッズの売り上げは機関車トーマスを超える人気者で、イギリスのキッズは基本全員通ります。
キッズの誕生会で「ヒーロー」しばりがテーマだった際は、参加キッズの8割がスパイダーマンだったという話も。
ヒーロー天国の日本では考えられませんよね。キャラクターの絶対数が違います。
日本のおもちゃは「丁寧すぎ?」
注意書きが最小限、作りがシンプルすぎる海外おもちゃ
写真は息子の車の木のおもちゃです。これでも対象年齢は3歳以上。日本のトミカは、、見せられません。。。
息子1歳半だと、おもちゃ屋さんでもメインはブロックや積み木。そして遊び方などの詳細が書いたものはほとんどなし。
最初はつまらないかな?と危惧していましたが、この種類の少なさと説明不足が逆にいいのでは?と気付いたことをお話しします。
「見本の通り」から抜け出せない!?
最近渡英してきた日本人キッズのママたちが口をそろえて言うのが、「こどもがおもちゃで遊べない」という話。
日本のおもちゃ(特に女の子のもの)は精巧に発達し過ぎており、
「見本の通りに作る」
「遊び方の例が書いてある」
ものが多い為、こちらのよく言えばクリエイティビティを育てる、悪く言えば雑なおもちゃを与えても
「やり方分からないからママ作って」
というとのこと。
「決まりから抜け出せない」は大人の筆者も海外に住んでいて耳の痛い言葉ですが、
キッズの遊び場も種類が限られるイギリスでは、遊び方をおもちゃに頼らず工夫せざるを得ないようです。
キャラが少ない、おもちゃもシンプル。これが逆に創造性を生むのだと。
逆に言うと、日本のおもちゃには想像力を働かせる余地がないものも存在するのだと気づかされました。
海外おもちゃのみで生活してみると・・・
塗り絵にも変化が!
久々に会った日本人ガール5歳、現地のナーサリーとシンプルおもちゃに揉まれたようで、久々に彼女の塗り絵ブックを見せてもらうとそこには極彩色に塗られたカラフルな作品が。
「みんな変な色で塗ってるんだもん」
「木がピンクの子も、ゾウが緑の子もいるよ」
ごっご遊びに厚みが
キャラも限られ、アイテムも少ない為自分でお話を足して遊びの厚みを増やさざるを得なくなったようです。
付き合う大人の私も、意外と面白くもない展開やセリフしか思いつかず、創造力の大切さを思い知らされました。
インターネットで検索しては驚く、凄すぎる日本のおもちゃ。もちろん、素晴らしいです。
ただ、シンプルで少し足りないということが育てるものもあると気づかされたのも事実。
どちらも上手く組み合わせて、大人も一緒に成長していきたいですね。