【1】 知っておきたい、コスチュームデイって?
アメリカやイギリス、カナダ等を中心に盛んな学校行事であり
普段着や制服ではなく、「テーマにそった格好で登園・登校する日」です。
生徒だけでなく先生達も仮装することも多く、学校全体でイベントを楽しみます。
当日は終日コスチュームを着用して、普段通り授業やランチタイムを過ごすという
日本育ちの私達にはなじみの薄いカルチャーだと渡米当初は感じました。
▼実は日本のインターナショナルスクールでも実施されています
こんなテーマも?!アイデア満載の○○day
仮装テーマは多岐にわたり、1週間単位で実施されることもしばしば。
親子でテーマ毎にアイデアを絞り、満身創痍で当日誇らく登校します。
保護者も一緒にイベントを楽しむ、海外育児が有意義になる秘訣かもしれません。
それではユニークなテーマを一挙ご紹介!
●お決まりのPJ day(パジャマ姿の日)
愛用のぬいぐるみ・ブランケットを持参する姿もよく見かけます
パジャマデー当日は、登園から帰宅までの間を、パジャマで過ごします。
出典:hanaworld.blog.jp
女の子のネグリジェ は、まるでドレスみたいで可愛いです。
今日はクラスでも勉強ばかりではなくて、映画を見ながらポップコーンを食べたり。
出典:plaza.rakuten.co.jp
色んなパジャマの子が居ます。子供達もいつもと違う日にわくわく、楽しい1日です。
●crazy hair day(変わった髪形、ヘアアレンジをする日)
もはや芸術の域!この日のために綿密な打ち合わせをするファミリーも少なくありません。
子どもだけでなく、ママたちの努力の軌跡にも拍手喝采です。
登校してくる子供たちの頭を見て、笑いが止まらない。
出典:americankids.seesaa.net
そして、校長先生や先生たちまでが,頭にリボンを着けての登場!これには保護者一同、大爆笑。
●crazy hat day(面白い帽子をかぶる日)
DIY好きなアメリカでは、お手製ハットを親子で作ることも珍しくありません。
●crazy socks day(左右異なる靴下や、面白いソックスを履く日)
ユニークな市販品靴下を履く子もいれば、クラフトショップで素材を購入し
シンプルな靴下をオリジナルに装飾する場合もあります。
●Twin day(仲良しの友達とおそろいの服で登校する日)
上級生になると、仲良しのお友達とペアで仮装を楽しむユニークなテーマも。
ママとキッズのコミュニケーション量も自然とアップ!
この特別なイベント週間、実はママにとっても腕の見せ所なんです。
他の子と被らない様、「どんな恰好で登校しようか?」と親子間での
アイデア出しに自然と会話が弾むことも醍醐味の一つに感じます。
コスチュームデイが教えてくれる「本当に大切なこと」
世界中の人種・民族が集うアメリカでは、クラスメイトの肌・髪の毛
瞳の色まで「1人1人ちがう」ことが大前提、暗黙の社会ルールです。
一見ユーモアな恰好を楽しんでいるだけの様に見えますが
「人と違うことを怖れない」「私はワタシ」という強い精神力を育むことに
このコスチュームデーの存在意義があるように感じます。
学校というごく身近な生活の中で「人と違うことの尊さ」を学び
自分らしさを表現する友達の「チャレンジ精神」に共感できる
素晴らしい学校行事はアメリカの誇るべきカルチャーです。
そして同じ位大切なこと…どんな自分でも受け入れ慈しむ「自己肯定感」。
ピュアな幼少期に育んで欲しい感性の1つではないでしょうか?
親子で成長する機会を与えてくれる、多民族国家らしい学校行事のご紹介でした。