日本の住まいはスゴイ(°д°)!海外子育てで初めて分かった日本式住宅のありがたさ!
イタリアで子育てして6年が経ちますが、その間、何度も実感した日本の住宅生活習慣の素晴らしさ。日本の食材や本は郵送すれば手に入るけど、これだけは簡単には手に入らない!海外子育てあるあるの「日本の住まいの良さ」を声を大にしてお伝えしたいと思います!
1. 室内土足厳禁
何より衛生的!足裏の刺激にもなる!日本の室内土足厳禁は、素晴らしいと思います!!
これは、何も畳敷きの和室に限りません。木製フローリングや絨毯張りの洋式住宅でも、日本ではほぼ間違いなく100%、室内土足厳禁なのではないでしょうか?
アジア諸国には室内土足厳禁の習慣があるようですが、欧米では、室内も外で履いていた靴履きのままというケースがほとんどです。家庭によっては、スリッパに履き替えたりする家もあるようですが、日本のように靴を脱ぎ、閉まっておくための「玄関」「土間」のようなスペースが家の構造としてそもそも存在しません。
日本の近代住宅史が専門の内田青蔵・神奈川大学教授は「日本人は古代から住まいの床を地べたと区別してきた」とし、土足で家に上がることへの抵抗感が強いと語る。
出典:style.nikkei.com
イタリア人の主人や子どもたちには、家の中で靴を脱ぐよう家庭内の習慣づけをしていますが、お友達や親戚が遊びに来た時にまで強制は出来ないのが現状。むしろ欧米人は、人前で靴を脱ぐことに抵抗がある人も多いようです。
もちろん掃除はちゃんとしますし、汚れた靴は屋外で靴裏を拭いてから入ります。でも、抱っこしていた赤ちゃんを、ちょっとどこかに起きたい時も、私の場合「フローリングの床に置く=外の路地に置く」ような感覚になってしまい、その都度スウィングやベビーベッドのところまで戻ったり、ソファーに置いて落ちないようガードを付けたりと大変でした。また、子どもたちのハイハイ期にはそれは毎日ヒヤヒヤ。手も服も汚れるし、床を舐めたりしないかと心配がつきませんでした。今でも我が家の子どもたちは床で転げ回って遊ぶので、本当に、日本の室内土足厳禁はなんて優れた習慣だ…!と痛感しています。
2. 布団
ベッドから落ちる心配がない!おねしょしても洗って干せる!畳んで収納すればスペースを有効に使える!
海外、特に欧米では、就寝は必ずベッド。赤ちゃん用には柵付きのベビーベッドがある訳ですが、つかまり立ちする頃になると落下が怖くて怖くて安心して使えません。近年では、日本でも落下防止のベッドガードによる事故もニュースになりました。
大人用ベッドで寝ていた0歳の乳児がベッドガードとマットレスの間に挟まり、死亡する事故が起きていたことが分かった。乳児の就寝時にベッドガードを使用したケースでは同種の事故が国内外で確認されており、日本小児科学会が注意を呼びかけている。
出典:www.huffingtonpost.jp
ある程度大きくなってからも、ベッドからは寝ぼけて転げ落ちる心配が常にあります。床にはクッションやマットを敷いてはいるものの、夜中に落ちて目が覚めてしまうこともしばしばです。
その点、日本の布団なら、落下の心配ナシ!まさに大の字になって存分に寝ることができます!粗相をしてしまっても洗って干すことができ、衛生的ですよね。また、日光に干すことでホコリや細菌を減らすことも可能。ベッドだと、マットレスを丸ごと洗うのはかなり困難なので、おねしょをされると大変ですし、マットレスを干す人はまずいないでしょう。さらに、畳んで収納すればスペースを有効に使えるのも布団の魅力!お布団を使用できるのは、室内土足厳禁が徹底しているからでもありますね。
3. お風呂
バスタブがある!脱衣場と洗い場が別!
欧米では、シャワーブースだけというマンションが多いです。とはいえ、バスタブがあるお家も多々あり、我が家でも、引越しの際バスタブ付は必須条件でした。しかーし!バスタブがあっても、洗い場が無いのです!上の写真は銭湯のものですが、この日本のように脱衣場と洗い場が別になっているバスルームをヨーロッパでは見たことがありません。
いわゆるユニットバス式で、バスタブの外はトイレ&洗面台になっており、床には排水口がありません。ドアや壁も普通の部屋と同じ造りなので、ここで身体を洗い、シャワーを流すわけにはいかないのです!つまり、浴槽内で身体を洗い、シャワーをしなければいけないということ。これ、凄く不便なんです。一緒にお風呂に入ろうと思っても、狭いしお湯は零れるし…。日本のように洗い場で親子で思い切りシャンプーして流せる空間は最高です!
以上、海外、特に欧米では備わっているお家が少ないであろう日本住宅の三大美点でした。実際住んでいた頃には気付きませんでしたが、日本の住まいは理にかなっていて子育てしやすい環境なんだなぁとつくづく思います。