寝かしつけが楽になる?ウワサの育児法「ジーナ式」と「ゆるジーナ式」の違いは?それぞれのメリット・デメリット、スケジュール
赤ちゃんの睡眠のタイミングや、授乳の時間をママがしっかりコントロールし、スケジュール通りに生活リズムを整えることにより“習慣化”させる育児メソッド「ジーナ式」、今ではすっかり有名ですよね。
でも、「ゆるジーナ式」って?
今回は、双方の違いをていねいに紐解いていきます♪
目次
「ジーナ式」育児メソッドとは?
「ジーナ式育児メソッド」は、イギリス王室や著名人の乳母として300人以上の赤ちゃんをお世話した経験からジーナ・フォードさんが提唱しているもの。
考案者・ジーナさんが執筆した「ジーナ式育児メソッド」の育児書は、現在でも世界的なベストセラーです。
「ジーナ式」育児メソッドのスケジュール
「ジーナ式育児メソッド」の最大の特徴は、1日のスケジュールがあること。
スケジュールを細かく実行していく事で母子ともに生活リズムを作り、余計な負担を減らす育児法なんです。
ざっくりと書きだしていくと、以下のようになります。
■起床時間と就寝時間を決める
「ジーナ式」では、月齢ごとに若干スケジュールが変わりますが、基本的には“朝は7時までには起こし、夜は19時には就寝させる”事を推奨しています。
毎日同じ睡眠スケジュールを実行できれば、ママの自由時間や睡眠時間が増えまえすね。
■授乳・食事の時間を決める
はやりこれも生活リズムを作るためなのですが、食事や授乳時間の間隔を守る事も重要なようです。
特に寝る前は、就寝時間の30分前には授乳を終えて、授乳後すぐに寝かせない事がポイント。
“授乳”と“睡眠”を切り離す事が目的です。
ジーナ式育児メソッドのカギ
大きくスケジュールを書き出すと、上記の3点が重要になってくるのですが、他にも“お風呂の時間を決める”、“おやつの時間を決める”などとにかく毎日スケジュール通りに行動していく事が育児メソッドのカギになっています。
「ジーナ式」での生活スケジュールのポイント!
■おっぱいでの寝かしつけをしない
赤ちゃんがなかなか寝付かない時には、添い乳がとっても楽ですよね。
でもそれが低月齢の時に癖になってしまうと、月齢があがっていってもおっぱいがないと眠れなくなり、大変になる…という解釈です。
■寝る時は母子は別室で、赤ちゃんを1人で寝かせる
赤ちゃんを真っ暗にした寝室のベビーベッドに寝かせ、ママはその後別室へ移動を徹底することが大事です。
その後すぐに寝ないようであれば、10分間隔で様子を確認しに行く…でも、抱っこはNG!
1時間たっても泣き止まなければその時にはじめて、抱っこをしてあやします。
■夜中に起きてしまっても、すぐには抱っこしない
夜中に起きてしまって泣き出したりした場合には、まずは5分様子見。
それでも1人で寝ないようであれば、抱っこや授乳をする。
「ジーナ式」で得られるメリットは?
なかなかスケジュール管理が厳しそうな「ジーナ式」ですが、その育児メソッドで得られるメリットについてもお話していきますね!
メリット①:ママがまとまった睡眠をとれる!
生活リズムがしっかりしてくれば、赤ちゃんは19時から7時まで寝てくれます。
産後悩まされがちなママの睡眠不足が解消され、ゆっくりと家事や好きな事をする時間が確保できます。
メリット②:赤ちゃんの変化に気付きやすい
スケジュール通りの生活リズムであれば、「今は空腹で泣いているな」「そろそろ眠くなってきたな」とすぐに理解する事ができます。
逆にいつものリズムと違うタイミングで泣いていたりぐずりが酷かったりすると、体調不良などの可能性があるので、赤ちゃんの変化に気付きやすくなります。
メリット③:スケジュールという軸があるのでママが悩む事が少ない
「ジーナ式」は、月齢別にスケジュールが決まっているのでそれを目標に生活リズムを作っていきます。
初めての育児などでは、全てが手探りで迷う事ばかりですがお手本となる例があると、ママの迷いや悩み事も少なくなりそうですね。
「ジーナ式」のデメリットは?
スケジュール通りに生活リズムを整えていけば、いい事づくしに見える「ジーナ式」ですが、何かデメリットはあるのでしょうか?
デメリット①:日本では赤ちゃんが1人で眠る部屋を作るのが難しい
諸外国では、新生児の頃から1人部屋を用意していたり、部屋数が多く「ジーナ式」の寝かしつけ方をする際に場所を用意しやすいですが…
日本の場合、アパートやマンション住まいの家庭も多いです。
そうなると赤ちゃんを完全に1人にする部屋を確保するのが難しい、という問題があります。
デメリット②:周囲の人に理解してもらうのが大変
日本では「ジーナ式」がそこまで浸透しているわけではないので、きっちりとスケジュールを組んでその通り生活していく事や、授乳の時間を決めている過ごし方になかなか理解を得られない場合があります。
お昼寝や授乳の時間も決まっているので、児童館や新生児のママが集まる会などにも参加しづらい面があります。
デメリット③:生活リズムが定着するまで、ママの負担が大きくなる
産後の疲れた体では、1人で「ジーナ式」の生活リズムを作っていくのはなかなか大変です。
乳母に任せられるわけでもないので、パートナーにもしっかり理解してもらい協力していかないと慣れないうちはママの負担が大きくなりそう。
「ゆるジーナ式」ってなに?「ジーナ式」と何が違うの?
「ジーナ式」のメリット・デメリットを両方お話しましたが、「私にはちょっとハードルが高そう…」という印象の方もいるのではないでしょうか?
そんな時には、「ゆるジーナ式」を取り入れて、マイペースに「ジーナ式」を生活リズムに取り込んでみるのもいいかも!
「ゆるジーナ式」で得られるメリットは?
メリット①:「ジーナ式」より楽にトライできる
「ゆるジーナ式」は、「ジーナ式」の“いいところ・やりやすそうなところ”だけをかいつまんで、ゆる〜く実践していく方法。
例えば…
“毎日起きる時間を同じにする”
“毎日就寝時間を同じにする”
“お風呂と授乳の時間は、できる範囲で固定する”
こんな感じで、ゆる〜く「ジーナ式」の育児メソッドを生活にちょっとだけ取り入れていけば、プレッシャーも少なく周りからの理解を得るのも難しくなさそうですよね!
メリット②:ポイントをおさえた生活リズムを作れば、ママの睡眠不足も解消される
あくまで、ゆる〜くですが…“毎日同じ時間に起きて・寝る”、事で赤ちゃんの生活リズムが整っていけば、次第に朝までぐっすり寝てくれるようになるかもしれません。
そうすれば「ジーナ式」と同じように、ママが何度も夜中起こされたり明け方に起こされてしまって睡眠不足…という事が減りそうですね。
ゆる〜く、でも多少の誤差があっても生活リズムを作っていけば、ママの負担が減るはず!
メリット③:「ジーナ式」ほど時間にしばられない
本格的な「ジーナ式」を実行していると、とにかくスケジュールがぱんぱんで、赤ちゃんが寝ている時間以外にまとまって空いた時間を作るのが難しいです。
先ほどもお話したように、他のママたちとの交流もしにくくなりそう。
でも「ゆるジーナ式」なら、「ジーナ式」の“できそうなところ”を自分でピックアップしていけばいいので、他のママとの交流もそこまで難しくなさそうですよね。
「ゆる〜くだけど、毎日時間を決めて生活リズムを作っているんだ」と話しても、そんなにびっくりされないと思います。
気楽にトライできそうなポイントですね。
「ゆるジーナ式」のデメリットは?
デメリット①:「ジーナ式」より生活リズムが定着しづらい
「ジーナ式」のように、きっちり分単位のようなスケジュールを組まないで、自分のできそうな事をチョイスして生活リズムを作る「ゆるジーナ式」では、普段の生活ではラフな部分が多いので当然ズレも生じそう。
時間をかけてのんびりと、ポイントをおさえて「ゆるジーナ式」をうまく生活に取り入れていくよう心掛けてみるとよさそうですね。
デメリット②:人に預けづらい
「ゆるジーナ式」だと、毎日分刻みのスケジュール通りに過ごしているわけではなさそうなのも周りの人には伝わると思います。
でも、ママ的には“ゆる〜くだけど、ここだけはおさえておきたい”ところも出てくるはず。
そういう場合、パートナーや実家に預ける際にスケジュールをシェアして徹底してもらうか、そこまでせず1日くらいイレギュラーに過ごすか…
毎日きっちりとスケジュールが決まっている「ジーナ式」よりも、ゆる〜くな分共感してもらうための説明も大変かもしれません。
まずは「ゆるジーナ式」でのんびりトライしてみるのがいいかも?
「ゆるジーナ式」にも、メリット・デメリットはありますが「ジーナ式」より気楽に挑めそうなことは確かです。
まずはママがおさえておきたいポイントを絞って、パートナーと話し合いながら“できそうな事を無理なく”選んでみると気負わなくてすみそうですよね。
「ジーナ式」をいいとこ取り!ゆる〜くマイペースに赤ちゃんとの生活リズムを作ってみよう♪
もしも「ゆるジーナ式」で、
“毎日起きる時間を同じにする”
“毎日就寝時間を同じにする”
だけでも実践して定着していければ、赤ちゃんもぐっすり寝てくれてママの負担が減るかも!
そのくらいの楽な気持ちで「ゆるジーナ式」をはじめてみるのもよさそうですね♪
あくまでも目的は、“赤ちゃんも家族もいつもご機嫌で楽しく過ごす”方法を見つける事!
決まりに縛られすぎて、思い通りにいかなくてイライラするなら“ゆる〜く”…気楽に生活リズムを作っていける「ゆるジーナ式」はもってこい。
とはいえ育児はなかなか思い通りにいかないもの…
あまり気負わず、ゆる〜くやっていきましょう!
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