それ「多様性の押しつけ」になってない?4歳児の揉め事でハッとした話
これからの時代を生きていく子どもたちには「グローバルな視点・多様性の容認」は欠かせないものです。とはいえ、人の生き方に正解はないうえに、その人の育ってきた環境や性格・考え方、今の状況もバラバラ。多様性を容認すべきだよ! という考え方、実は注意が必要かもしれません……!
とってもストレート!4歳児たちの“やりとり”
4歳の娘さんを育てるママ「ババア(@baba_ikuji)」さん(ババアさんっていうのなんかすごくアレですですけどスミマセン!笑)がSNSに投稿したのは、娘さんとお友だちの、幼稚園でのとあるやりとりのお話です。
「多様性を認める」って今もこれからも、とても大切になってくる考え方。でもキッズたちのやりとりから、ちょっと難しい問題が浮かび上がってきたようで……?
子どもに伝える難しさ。「多様性の理想と現実」
あまり喋れなかった娘が、最近少しずつ園で起こった話をするようになりました。
— ババア、育児をする (@baba_ikuji) January 2, 2021
多様性の理想と現実、難しさを感じるッ!!!
詳しくはブログで。https://t.co/FloZsgBLW7#ババアの漫画 #育児漫画 pic.twitter.com/k2I2gYnZfm
めちゃ分かる~!
子どもの「大事な話」って、なんで親がちょっと今は!なときなんですかね~!?
「みんな多様性を認めるべき!」はNG?
近年いろんな場面で使われるようになった「多様性」という言葉。goo国語辞典で調べてみると、以下のような意味が書かれています。
いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。
出典:dictionary.goo.ne.jp
今までの日本は「男は男らしく、女は女らしく」という意識が根強かったといえます。今も男は仕事を頑張って稼いで帰り、女は家事育児をして家を守るのような昔ながらの役割分断が当然、という認識の方もまだまだ多いでしょう。
でも今は「多様性を大切にしたい」と考える方が増えてきていて、男だから・女だからに縛られない生き方をしている人がたくさんいます。これは男女問わず人生における選択肢が広がるため、より豊かに生きられる人が増える素晴らしい変化だといえます。
でも選択肢が増えたからこそ、「なぜそれを選ばないの?」という意識になってくる場合も。そうなると注意が必要です。
「こう思う」を「あなたもでしょ?」に変えないことが大切
インターネットやSNSでの発信が自由にできるようになった現在は、個人がそれぞれの意見や思いを表現し、共感する人とつながることができます。
だからこそ「こう思う」が「今の時代はこうなんだからこうするべき、そうじゃないとダメ」になってしまいやすい側面も。
多様性を認めるならば「そっか、それがあなたに合っているのね、なるほど」で終了するのがベスト。男が稼いで、女が家事育児という生き方をしたい人に「でも今は男の人も家事育児を分担して当然、そうするべきなんだよ」なんて説く必要はありません。
保護者の「無意識な発言・行動」に気を付けるべし
いくら保護者が多様性に関してしっかりと考えていても、それを「多様性を認めるべきだよ」と必要以上に他人に伝えたり、普段の行動で昔ながらの生き方をする人を批判したりしてしまうとそれは多様性の押しつけになってしまうことも。
そうなるとお子さまは保護者を見て「多様性を認めるべき、認めない人はおかしい」と他人に力説してしまう……という複雑な事態が起こってしまう可能性もゼロではありません。
これからの未来を生きる子どもたちに必要なのは相手の考え方や思いを尊重したうえで、現状でいちばん良いアイデアを採用することかもしれません。
保護者ができることとしては、
・お子さまがやりたいことを親の考えで即「ダメ」と言ってしまわないこと
・お子さまが宿題を嫌がったらただ叱りまくってやらせるのではなく、その理由を一緒に考えて理解し、いちばんやりやすい環境を探す
などなど。
いやー、本当に難しいですけどね~!
ゆとりを持って対応するなら、子ども1人に対して大人3人くらいほしいよね~!
育児、ほんといろいろ深くて難しくって大変ですよね……! できることからコツコツと、いろいろ頑張っていきたいですね~!
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