2024年の針供養の日は「2月8日と12月8日」!針供養とは?意味・やり方を覚えて、お世話になった針に感謝しよう
子育てに何かとつきものな裁縫。
作品を作るだけではなく、ちょっとした破れやほつれなどを手縫いで直したりとけっこう裁縫をする機会がありますよね。
その裁縫になくてはならない、“縫い針”を供養する行事「針供養」をご存知ですか?
今回は「針供養」について、掘り下げてみました!
目次
「針供養」とは?どんな由来や意味がある行事なの?
「針供養」のはじまりは、はっきりとこれ!という起源はわかっていませんが、その昔…9世紀頃に中国から伝わったのではないか?と言われています。
江戸時代には庶民の間にも広がっていたようです。
昔は着物や日用品も手縫いをするしかなかったので、現代よりも生活に針仕事が深く関わっていたのかもしれませんね。
常日頃お世話になっている針たちも、曲がったり折れてしまったり、錆びてしまうことがあります。
「針供養」は、そういった使えなくなった針に感謝の気持ちをこめて供養する催しです。
お世話になった針を労り、感謝してしっかり供養する。
小くて細い針ですが、最後まできちんと見送るというのはとてもすてきな風習ですよね。
2024年の「針供養」はいつ?日にちは決まってる?
日本には古くから年中行事がいろいろありますが、「針供養」はその中の“事八日(ことようか)”に行われます。
事八日は新年に向けて、年神様をお迎えするために慎みを持って過ごす日とされていました。
事八日の“事始め”
年神様をお迎えするための準備期間、事八日は12月8日から始まります。
この日を新しく物事に着手する、“事始め(ことはじめ)”と呼びます。
事八日の“事納め”
お正月を終えて、全て後片付けも済むと2月8日に“事納め(ことおさめ)”を迎えます。
12月8日と2月8日の両日は、神事にあたるので針仕事もおやすみするべきと考えられていました。
針仕事をお休みしている事八日のどちらかの日に、「針供養」が行われるのが一般的なようです。
2024年の「針供養」は12月8日と2月8日のどちらかに行われる
地域によって差があり、
西日本では12月8日
東日本では2月8日
に行われることが多いようです。
2021年の「針供養」も、このどちらかの日に行われます。
「針供養」は大安や仏滅などの、六曜は関係なく毎年同じ日に行われるのでお住まいの地域のお寺や神社などで、このあたりではどちらの日なのかを聞いてみてもいいかもしれません!
「針供養」のやり方は?豆腐やこんにゃくが必要…!?
昔から「針供養」の時には、古くなった針を豆腐やこんにゃくに刺して供養します。
豆腐?こんにゃく??、とちょっとびっくりしてしまいますよね。
針を豆腐やこんにゃくに刺す理由は、針仕事に使われていた針はいつも硬いものや厚手のものを刺して頑張ってくれたので、供養する時には柔らかいものに刺して休んでもらおう…というという意味合いだそう。
自宅での「針供養」のやり方
自宅で「針供養」をする場合は、豆腐やこんにゃくに古くなった針を刺し、処分します。
処分の方法は、豆腐やこんにゃくに刺したまま土に埋めていつか錆びて土に還るのを待つ方法と、地域の分別の方法にしたがってゴミに出す方法があります。
ですが、住まいがマンションやアパートだったり、土の庭がない一軒家だとなかなか埋めるのは難しかったりしますよね。
そういう時にはどうしたらいいのでしょうか?
お寺や神社で供養してもらうやり方もある
自宅で供養するのが難しい場合は、「針供養」を行っているお寺や神社にお願いするやり方もありますよ!
古くなった針を「針供養」を行っているお寺や神社に持っていくと、回収箱が置いてあるところや豆腐がずらっと並んでいるところなどそれぞれ供養の方法が違います。
また、郵送で受け付けているところもあるようです。
あらかじめ、
“近隣のお寺や神社ではいつ行われるのか?”
“回収方法は?”
などを調べて、日にちが迫ってきても慌てないよう準備しておくといいですね!
また、手芸用品展の店内で古くなった針を回収してお寺や神社に納めてくれるサービスを行っていることも。
行きつけのお店で、そういったサービスがあるかどうか聞いてみるのも◎
「針供養」を行っているお寺や神社5選はこちら!
①浅草観音 浅草寺(東京都)
東京都台東区、浅草にある浅草寺では毎年2月8日に「針供養」を行っています。
堂内に用意された豆腐に、供養したい針を刺していく形なので、心の中で「おせわになりました」と感謝しながら見送る事ができますね。
毎年「針供養」の季節には、梅の見頃なので針を供養してから堂内を散歩するのもよさそうです!
浅草観音 浅草寺の公式サイトはこちらから
②寶珠院満足山 成就寺(千葉県)
JR内房線木更津駅から徒歩5分にある成就寺では、2月8日に「針供養」を行っています。
こちらも豆腐やこんにゃくに針を刺していく形のようです。
針を模した、供養塔もあり安心して「針供養」をお願いできます。
日蓮宗千葉県西部宗務所のサイトはこちらから
③岡村天満宮(横浜市)
こちらは横浜市磯子区にある「学問の神さま」、「文化・芸能の神さま」で有名な岡村天満宮。
ここでも毎年2月8日に、針祭(針供養)が行われます。
境内にはとても有名な“針塚”もあり、横浜近辺で「針供養」といえばここ!といったイメージ。
横浜松坂屋から移築された、シンガーの“ゆずの壁画”もあったりと岡村天満宮ならではの見所もたくさん。
供養が終わった後にぜひぜひ壁画も見てくださいね!
岡村天満宮の公式サイトはこちらから
④龍城神社(愛知県)
岡崎城の本丸すぐ横にある龍城神社にも、針のお墓“針塚”がありますよ!
こちらでの「針供養」は、毎年2月8日に行われています。
もともと和裁や着物の文化が盛んだった、城下町岡崎らしく「針供養」も毎年けっこうな人手だそう。
岡崎城に出向くついでに足を運んでみてください!
龍城神社の公式サイトはこちらから
⑤大阪天満宮(大阪市)
天満橋駅 、なにわ橋駅からほど近い大阪天満宮では毎年2月8日に“お針まつり(針供養)”が行われます。
「てんまのてんじんさん」と呼ばれ親しまれているこちらの天満宮は、学問・芸能の神様として有名です。
活気のある街にあるので、毎年“お針まつり(針供養)”も盛況だとか。
たくさんの人に見送られる針も、きっと成仏してくれるでしょう!
大阪天満宮の公式サイトはこちらから
お世話になった針には、しっかり感謝をして「針供養」で見送ろう
子どもがいると、意外と使う機会が多い縫い針。
もし古くなったり折れたり錆びたり…使えなくなってしまったら、そのまま放っておかずに「針供養」で感謝を伝えてみてはどうでしょうか。
また新しい針を出す時にも、心機一転すっきりとした気持ちで裁縫に向き合えそう。
今回ご紹介した各地域のお寺や神社にも、ぜひ出向いてみてください!
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