【理学療法士監修】ベビースイミングで塩素は心配無い?プールに通わせる前のママ・パパ必見!|⑦
お子様にスイミングスクールに通わせようか検討している親御様必見!塩素による赤ちゃんへの影響や注意点などをご紹介していきます。
目次
①プールの塩素濃度は水道水と変わらない?
②気になる赤ちゃんへの影響は?
・肌への影響
・髪の毛へ影響
③ママ・パパが気をつけたいこと
・シャワーでしっかり塩素を流す
・シャワー後の保湿を心がける
④塩素を使わないプールが増えています
この記事をざっくり要約すると!
・プールの塩素濃度は水道水と変わらない
・レッスン後のケアは必ず必須
・塩素を控えたプールもある
ベビースイミングに通わせようか検討している人は多いのではないでしょうか。
しかしプールは塩素が入っていて、赤ちゃんに悪影響を及ばさないか心配という方は多いですよね。
今回は、なぜプールには塩素が必要なのか、塩素による赤ちゃんへの影響、そして気をつけたいことなどをご紹介していきます。
プールの塩素濃度は水道水と変わらない?
塩素はホコリや汚れ、細菌やウイルスの繁殖を抑えてくれる役割があるため、基本的には必要不可欠となります。
つまり衛生的で安全にプールに入るためにも塩素は必要なのです。
しかし「プールはかなりの塩素が含まれていて、人体に有害なのではないか」と思われる方も多いと思います。
プールに含まれている塩素は「遊泳用プールの衛生基準」として、厚生労働省によって「遊離残留塩素濃度」が0.4~1.0(mg/L)と定められています。
ちなみに、水道水の「遊離残留塩素濃度」の規定が0.1~1.0(mg/L)の範囲になるように調整されています。
つまり、プールの水も水道水もさほど塩素濃度は変わりません。
では、あのプールの独特な臭いは一体何なのか?と思われる方も多いかと思います。
実はあのニオイの原因は、塩素だけではありません。
人の汗や体の汚れが水中に溶けて生じた「アンモニア性窒素」と塩素が反応し「結合塩素(クロラミン)」という物質が生まれます。その「クロラミン」があの臭いの原因となっているのです。
気になる赤ちゃんへの影響は?
プールの塩素濃度が水道水と大して変わらないということはお分かりいただけましたか。
しかし、塩素が完全に人体に無害かというと、そういうわけでもありません。
プールは室内の場合が多いため、塩素が蒸発し空気中に滞在します。室温を適切に保つためにも、常に換気することは難しいです。
そこで、塩素による赤ちゃんへの影響があるのか見ていきましょう。
① 肌への影響
塩素は、肌のたんぱく質を溶かしてしまう作用があると言われています。
つまり、潤いが損なわれ、肌荒れに繋がりやすくなります。
しかし塩素は水で洗い流すことができるため、プールに入った後、放置せずにシャワーなどで洗い流せば、肌荒れは起こりにくいのでご安心ください。
② 髪の毛へ影響
プールに入ると、髪の毛がバサバサになったり、枝毛ができたりとダメージを受ける可能性があります。
よく水泳選手の髪の毛が茶髪になっていることもありますよね。
これは塩素により、髪のキューティクルが破壊されてしまっているからです。
神へのダメージもしっかりと塩素を洗い流すことで、最小限に抑えることはできます。
ママ・パパが気をつけたいこと
塩素の影響を最小限に抑えるために、親御様に気をつけてもらいたいことを2点ご紹介していきます。
しっかり対策して、快適なプールライフを送りましょう!
① シャワーでしっかり塩素を流す
シャワーでやさしくこすりながら塩素を落としましょう。
肌荒れや髪の毛が痛む一番の原因は、人体に塩素が残ってしまうことです。
シャワーの水圧を強めに設定しすぎると逆に肌を痛めてしまうので、水圧は弱めに設定し、親御様の手で優しく落としてあげましょう。
基本的に水だけでも十分です。
② シャワー後は保湿を心がける
シャワー後は、保湿を心がけましょう。
水で洗い流すことにより塩素を落とすことはできますが、少なからずレッスン中に肌や髪の毛に影響は受けています。
そこで、しっかりクリームなどで保湿ケアをしてあげることで乾燥を防ぐことができます。赤ちゃんにはワセリンがおすすめです。
塩素を使わないプールが増えています
いかがでしたでしょうか。今回覚えて頂きたいのは、
・プールの塩素は、水道水とさほど変わらない。
・プール後のケアをしっかりすることで人体への影響は心配ない。
この2点です。
それでも塩素の影響が心配な方はいらっしゃると思います。
そんな方におすすめなのが、塩素を使わないプールです。
光触媒殺菌やトルマリン活水装置などを使って、塩素を使わないスイミングスクールも増えているので、気になる方はそういったプールを探してみるといいですね!
とはいっても赤ちゃんを通わせるのに距離が遠いのは大変ですので、まずは近所のプールから探してみましょう!
本記事の監修メンバー
・水泳歴20年のアドバイザー「渡邉氏」
・「愛知県水泳連盟医科学委員」の理学療法士「川本氏」
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