【マタニティマーク】つける?つけない?嫌がらせやサポート・メリットデメリットの理由は「認識の差」にあった?
「マタニティマーク」をつけている方をみかけたら、どう思いますか? 現在子育て中のママ&パパなら「できるサポートをする」かもしれませんが、子育て経験のない or 育児はもうはるか昔…の方は、個人差はあれどもしかしたら「なんでつけてるんだろう」と感じるのかも。
「つけてる理由」が分かれば、もっと優しい社会になるかも?
「マタニティマーク」みんなどう思ってる?
お腹に赤ちゃんがいることを、分かりやすく周りに伝えられる「マタニティマーク」。メリットばかりかと思いきや、最近ではマタニティマークをつけているがゆえに「嫌がらせ」を受けたり、つらい思いをすることもあるようです。
なぜそんなことが起きてしまうのか? ベビー用品を取り扱う企業「ピジョン株式会社」が運営する『妊婦フレンズwithパパ』がおこなった「マタニティマークに関する調査」からは、さまざまな理由が見えてきました。
■そもそも「マタニティマーク」って?
「マタニティマーク」とは、厚生労働省が掲げる「健やか親子21」という取り組みのひとつとして生まれたものです。そのサイトによれば、
妊娠初期は、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんの健康を維持するためにもとても大切な時期です。しかし、外見からは見分けがつかないため、「電車で席に座れない」、「たばこの煙が気になる」など妊婦さんにはさまざまな苦労があります。
出典:www.mhlw.go.jp
国民運動計画「健やか親子21」推進検討会において、妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保を目指し、「マタニティマーク」を発表しました。マークは、妊婦さんが交通機関等を利用する際に身につけ、周囲に妊婦であることを示しやすくするものです。また、交通機関、職場、飲食店等が、呼びかけ文を添えてポスターなどとして掲示し、妊産婦さんにやさしい環境づくりを推進するものです。
との記載が。お腹の中で大切な命を育てていくために「無理はしない」「悪影響なものは避ける」のが必須の妊婦さん。そんな妊婦さんに「やさしい環境づくりを」という目的でつくられたものなんですね。
「マタニティマーク」つける?つけない?その理由
とはいえ、その意味よりも「マタニティマーク」のデザインだけが広まってしまっている、という印象も。みなさんは「マタニティマーク」についてどう思っているのか? 調査によって“驚きの実態”が明らかになりました!
■外出時にマタニティマークをつけていますか?
妊婦さん・1才未満の子どもをもつ女性に『外出時にマタニティマークをつけていますか』と尋ねたところ、
・「必ずつけている[つけていた](54.5%)」
・「日によってつけている[つけていた](28.0%)」
・「あまりつけていない[つけていなかった](7.5%)」
・「全くつけていない[つけていなかった](10.0%)」
という結果に。
■「マタニティマーク」をつける理由は?
「マタニティマーク」というデザイン自体は知名度が上がってきているものの、やはりその「意味」に関してはそれぞれの人が、いろんな解釈をしているようです。
一般の方に『妊産婦がマタニティマークをつける理由』を尋ねたところ、
・1位「周囲の人にサポートしてほしいから(80.0%)」
・2位「緊急のときに、妊婦だということが周囲にわかるから(74.0%)」
・3位「妊婦さん本人が、周囲の人に妊婦であることを知って欲しいから(63.5%)」
という結果になりました。
それに対し、妊婦さん・1才未満の子どもをもつ女性の中でマタニティマークをつけている人を対象に『つけている理由』を尋ねたところ、
・1位「緊急のときに、自分が妊婦だということが周囲にわかるから(83.1%)」
・2位「自分が妊婦になった(ママになった)ことを意識し、伝えられるから(39.2%)」
・3位「周囲の人に妊婦であることを認識してほしいから(32.8%)」
という結果に!
基本的に「自分の体調は自分で管理する大人」である妊婦さんだからこそ、「マタニティマーク」をつける目的としては「周囲にサポートしてもらいたい」よりも「もしもの時のため」という思いがメインのよう。
たしかに妊婦さんは「使ってはいけない薬」「お腹への衝撃を避ける」など気をつけるべきことがたくさんあります。一歩間違えば取り返しがつかないからこそ、「赤ちゃんを守りたい」という責任感を強く持っているのではないでしょうか。
■「マタニティマーク」をつけない理由は?
妊婦さん・1才未満の子どもをもつ女性の中でマタニティマークをつけていない人を対象に『つけない理由』を尋ねたところ、
・1位「嫌な目にあうというニュース・情報を見た(57.5%)」
・2位「つける必要がある場面がない(37.5%)」
・3位「何のためにつけるか理由がわからない(20.0%)」
という結果に。
3位、2位は「ならばヨシ!」な感じですが、1位はかなり恐ろしい理由。しかも残念なことに、“幅広い年齢・男女問わずいろんな属性の人”が相手となるようです。
「マタニティマーク」をつけると逆に不安?
■「マタニティマーク」をつけていたことで不安に思ったことはある?
妊婦さん・1才未満の子どもをもつ女性の中でマタニティマークをつけていない人に『マタニティマークをつけていたことで不安に思ったことはありますか』と尋ねたところ、
・「よくある(6.9%)」
・「たまにある(25.0%)」
・「あまりない(22.5%)」
・「ない(45.6%)」という結果に。
約3人に1人(31.9%)がマタニティマークをつける不安を感じているんですね……!
【先輩妊婦さんの不安の対策方法】としては、
・自分も周りの助けに気を配る
・出来るだけ目立たないようにする
・人混みではつけないようにしている
忍者かよ!!!
普通の人よりも体調が悪く、急変しやすい「妊婦」さんがこんなに気を使って行動しなければいけない日本。ムムム……!!!
■「マタニティマーク」をつけていたことで、よかったこと・嬉しかったことはある?
逆に『マタニティマークをつけていたことで、よかったこと、嬉しかったことがありますか?』と尋ねたところ、
・「よくある(16.4%)」
・「たまにある(46.7%)」
・「あまりない(22.5%)」
・「ない(14.4%)」
と回答。「ある」と感じている人が6割以上(63.1%)いるという結果に!
【声の多かった「よかった・嬉しかったエピソード」】
・悪阻(つわり)がきつい時に電車で席を譲ってもらった
・スーパーでレジの店員さんが重い荷物を運んでくれた
・おめでとうや頑張ってね等の励ましの言葉をもらった
・分煙されていない飲食店で気遣ってもらった
「あまりない・ない」の多さも気になりますが、「ある」が半数以上なことにちょっと安心。もちろん「妊婦なんだからね!」という気持ちでマークをつけるのはよくありませんが、ちょっとした優しさや声掛けをしてもらえると嬉しいですよね♪
スタンバイOKな「サポーター」の方々も!
■妊産婦の人に「マタニティマーク」どう使ってほしい?
一般の方に『妊産婦の方のマタニティマーク利用についての要望』を尋ねたところ、
・1位「目立つところにつけてほしい(50.0%)」
・2位「ちゃんと身に着けてほしい(33.0%)」
・3位「必要な時だけつけてほしい(16.5%)」
という回答が上位に。
■「マタニティマーク」を見かけたらサポートしたい?
また、『マタニティマークをつけている人を見かけた時に、サポートしてあげたいと感じますか?』と尋ねたところ、
・「そう思う(42.5%)」
・「ややそう思う(47.0%)」
・「あまりそう思わない(6.5%)」
・「まったくそう思わない(4%)」
で、「そう思う」という回答が約90%(89.5%)という結果となりました。
「そう思わない」人が約10%……う~ん、なんとも!!!(´;ω;`)
■実際にサポートしたことはある?
また、「サポートしたい」と回答をした一般の方を対象に『マタニティマークをつけている人を見かけた時に、サポートしてあげたことがありますか?』と尋ねると、
・「ある(41.9%)」
・「ない(58.1%)」
となり、サポートしてあげたい気持ちはありつつ、実際にサポートしたことはない、ということが分かりました。
なお、最もサポートしていた年代は「20代」で、2人に1人(50.0%)が「サポートしてあげたことがある」と回答したそう! これはステキな結果ですね~!
■サポートできなかった理由は?
さらに、同対象者に『マタニティマークをつけている人を見かけた時に、サポートしてあげなかった理由は何ですか?』と聞いたところ、
・「サポートしてあげたいが、勇気が出ないから(47.2%)」
・「自分には関係ないことだから(9.8%)」
・「自分のことは自分でやるべきだから(8.1%)」
・「妊娠できない人などに嫌な気持ちをさせるものだから(4.9%)」
と回答。※その他(37.4%)を除く
やっぱりイチバンの理由は「勇気が出ないから」。分かります分かります、分かりますよぉ……! 「あっ、大丈夫です」って言われたらどうしよ、なんて思っちゃいますよね!
でも相手にもその時によって、いろんな理由があるかもしれません。「サポートしたい」気持ちがあるなら、何度でもいろんな方に声をかけてあげてほしいもの。数人に一人くらいは「本当に助かった!」と感じる人がきっといます。
たいへんな妊婦さんを、みんなで片っ端からサポートしていけたらいいですね!
「マタニティライフ」を、もっとポジティブに楽しみたいですね!
今回の調査で「妊婦さん」と「一般の方」の“認識の差”が明らかになりましたが、「妊婦さんが堂々と正しくマークをつける」だけではその“差”は埋まらないもの。解決していくためには、一般の方に「妊婦さん・マタニティマーク」を正しく知ってもらう必要があります。
妊婦さんがどういう思いで「マタニティマーク」をつけているか広く知られれば「嫌がらせ」などは減るかもしれないし、さらに「嫌がらせ」をしている人に注意できる・止めさせられるかもしれません。
「正しい情報を知る」のも、サポーターとしての立派な役割のひとつ! 「マタニティマーク」と「その意味」が世の中に浸透するよう、積極的に活動していきたいですね!
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