公立の認可保育所は安心安全?これからは保育サービスが「選べる」時代へ
いきなり7歳のパパになった毎日は、驚きの連続…?職業は政治家、プライベートでは7歳の子どもを持つシングルマザーと昨年末に結婚した1児の父、東京都議会議員・おときた駿が独自の視点から子育て・保育・家族政策を語ります。
こんにちは、都議会議員のおときた駿です。「保育園落ちた、日本死ね!!!」ブログの反響は4月に入っても続き、国会で取り上げられるなど大きな世論のうねりを見せています。私は本件についていち早く取り上げ、「保育サービスを拡充することは重要だけれど、ハコモノである保育所に限らずベビーシッターなど多様なサービスを展開していくべき。そしてそのためには保育バウチャーを導入すべし」という政策提言を行いました。
おときた峻 ブログ 2016・02・16
やはり根強い「公立認可保育園神話」
この提言には非常に多くの反響をいただきましたが、「あの内容の理屈はわかるけど…やっぱり、認可保育園じゃないと安心できないんです!」という方が、想像以上に多かった印象があります。私も逆に、その「気持ち」はわかります。
ですがまず、公立と私立の保育園で、安全性の違いを示すデータは特に存在しません。そして保育分野以外に目を向けてみれば、「公立じゃない病院は怖くていけない」ということがあるでしょうか?町医者のほとんどは公立ではありませんし、国立や都立の病院より私大が経営している大学病院への信頼度が高い方も多いと思います。交通機関でも、公立じゃないと怖くて乗れないでしょうか?かつては国鉄であった電車は民営化されましたが、不安で乗れなくなったという方はいないと思います。
当然のことながら、公立保育園も私立保育園もピンキリです。ですが、「公立>>私立」というのは少なくとも、データで見る限りは偏見だと言えます。
ベビーシッターだって選択肢のひとつ
また「より危険!」というイメージがつきまとうベビーシッターについても、保育園との対比で事故率が高いという有意な調査結果は見当たりません。センセーショナルなニュースが報道されやすいため、ますますここにバイアスが生じている可能性が高いのです。(余談ですが、こうした実態を正確に把握するためにも、税金を投入して行政がある程度管理すべきだと思います)
「私は公立保育園じゃなければ、安心できない!」
という方の価値観は否定できませんし、それはそれで良いと思います。やはり大切なのは「選択肢があること」で、それぞれのニーズに合った保育サービスを拡充していくことが一番です。
ちなみに私自身はベビーシッターへの偏見は一切なく、7歳の娘の保育には積極的に使っていますし、次の子が生まれても柔軟性の高いシッターが主力になると考えています。
公立保育園安全神話を超えたその先に、真の子育て支援がある…私はそんな風に思います。それでは、また次回。
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■おときた 駿
1983年9月21日生まれの32歳。
東京都北区出身。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、
LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループに新卒採用され、
化粧品ブランド「ゲラン」で営業・マーケティングに従事する。
現在、東京都議会議員一期目。
主な政策として「社会的養護・児童養護」「子育て支援」「聴覚障害を中心とする障がい者支援政策」
「情報公開によるオープンガバメントの促進」に取り組む。
【著者メディア】
日本一のブロガー議員「音喜多駿」のブログです。政策やお知らせ、日々の活動についてお伝えしていきます!