令和パパは「家事メン&育メン」志向?でも現状は…。家事・育児に参加しにくい、その理由とは
家事・育児へ積極的に参加する「家事メン&育メン」はじわじわ増加傾向にあるものの、世の中的にはまだまだ難しい現状がたくさんあります。そんな微妙な立場にいる「令和パパ」たちの心の内を、アンケート調査が浮き彫りにしてくれましたよ~! チェケラ!
20代~40代の既婚男女に聞きました!
1月18日(土)は「いいパパの日」! それにちなんで「家men総合研究所」は、20~40代の配偶者を持つ男女1,063名に対し「令和元年のパパに関する意識調査」をおこないました。
“ワンオペ”や“共働き”など、ママの負担激増が注目されている今の世の中。令和時代のパパたちは、子育てに関してどう思っているのでしょうか?
令和のパパたちは「男性の家事・育児」は当然?
令和時代の男性に関して「家事・育児を積極的に行うことは当然であるか」と聞いたところ、「とてもそう思う」(34.7%)、「そう思う」(49.4%)が合わせて8割(84.1%)という結果となりました。
そして「実際に令和元年に家事・育児を積極的に行ったか」と男性に聞いたところ、「積極的に行った」(20.6%)、「まあ積極的に行った」(45.1%)が合わせて6割を超える(65.7%)という結果に!
……ムムム? 「思ったより多いな」という印象を受けたのは私だけかな……? もちろん家事・育児に積極的に参加してくれてるというのは嬉しいこと! ぜひぜひママと意見をすり合わせつつ、今後も「名もなき家事」を含め上手に分担していってほしいですね!
令和パパたちの「家事・育児参加」を阻む“壁”は?
いくら令和パパが「積極的に家事・育児をしたい」と思っても、仕事上の人間関係も含め、なかなかうまくはいかないのが現状ですよね。「男は外で働いて稼ぎ、女は家事・育児をしながら家を守る」のが当然だろ! という上司もまだまだたくさん。
「平成や昭和の考え方が根付いていて、家事・育児を男性が積極的に行うことを当然だと考えている人は未だに少ないか」と聞いたところ、「とても少ない」(17.7%)と「少ない」(44.2%)を合わせて6割(61.9%)という結果になりました。
また「令和時代において、男性が家事育児を行うことに対する世の中の意識はどのようなものだと思うか」と聞いたところ、多い順に
・「社会・企業の制度、仕組みが整っていない」(51.2%)
・「育休の取得への理解がない」(41.1%)
・「男性が家事育児を行うことへの偏見がある」(28.9%)
という結果に。
積極的に家事・育児に参加したいけれど、周囲の理解が少なく偏見もあると感じているパパが多いようです。たしかに会社は多くの人々が協力して働いている場所だからこそ、自分の希望ばかりで動いてしまうとまわりの人に迷惑がかかってしまう……という難しい部分がありますよね。
だからこそやっぱり「令和時代の子育て」に必要なのは「企業・社会の協力」。子育て家庭のパパが気兼ねなく家事・育児参加できるよう、世の中全体がもっともっと子育て家庭のライフスタイルに合わせた働き方・システムを整えていく必要があるのではないでしょうか。
令和元年のパパたちの「キーワード」は?
まだまだ厳しい環境のなか、仕事と子育てに追われる令和時代のパパやママたち。やっぱり気になるのは、これからの「家庭&仕事」を上手に乗り越えていくための話題です。
令和元年のパパにまつわるキーワードを聞いたところ、
・1位「家事シェア」(36.9%)
・2位「真のワークライフバランス」(29.3%)
・3位「チーム育児」(29.2%)
という結果に。
家族みんなで協力して家事・育児をすることで上手に「ゆとりの時間」を生み出し、仕事も家事も育児もしない本当の意味で自由な時間を得たい……と思っている方は多いよう。
■「家事シェア」って?
「家事シェア」…家事のタスク(作業)を夫婦で分担して行うこと。「食器洗い」や「洗濯」など大きな家事は分担しやすいのですが、「シャンプーを詰め替える」「足りない調味料などに気づいて買い足す」「ゴミ出しをするために家中のゴミ箱からゴミを集める」などの“名もなき家事”はママの作業となりがちです。ここもしっかり気づいて分担を!
■「真のワークライフバランス」って?
「真のワークライフバランス」…形だけのワークライフバランス(仕事とプライベートの両立)ではなく、名実ともに両立すること。仕事も家事も育児もしない、本当の意味での自由な時間も得られてようやくワークライフバランスを実現したと言えます。
京都府京都市では「真のワークライフバランス」実現のため、
・取り組みに積極的な企業の表彰
・さまざまな環境の方々に対する就労支援
などに取り組んでいます。
個人の意思だけでは難しいからこそ、市や企業などが積極的に取り組んでくれればもっと実現しやすくなりますよね!
京都市では,ワーク・ライフ・バランスの考えをさらに一歩推し進め,新しい京都発の「真のワーク・ライフ・バランス」の実現を目指しています。人生を豊かに,充実した毎日を過ごすための「真のワーク・ライフ・バランス」をより多くの方に知っていただき、応援するためのウェブサイトです。
■「チーム育児」って?
「チーム育児」…夫婦でお互いのやりたいことやキャリアを共有・尊重しあい、家事・育児の分担を公平に行うこと。誰かができなければ誰かがカバーするという「チーム」的行動をすれば、だれかひとりばかりに大きな負担がかかってしまうことを防げます。「チームメンバー」に入るのはママ・パパはもちろん、祖父母や頼れる知人などでも。
令和元年、パパが「家事・育児」において最も大切にしていたことは?
令和のパパたちが「家事・育児」をやるにあたり、最も大切にしていたことは「自分らしく」「自ら進んで楽しむ」などだったよう! たしかに、「やらされてる家事・育児」だと本人も周りもストレスになっちゃいますよね。
やらないといけないからこそ、いかにして“楽しむ”か。自分のペースを作る、チャレンジしてみる……などなど、家族をもっと大切にするための令和パパたちの“努力”がうかがえます。
そして令和時代の「パパ像」は、子どもの予定優先&妻への優しさも忘れない「スマートなパパ」のよう!
・「妻を『母親』としてではなく、『女性』として大切にする」(36.5%)
・「仕事の予定と同じくらい家族や子どもの予定を優先する」(35.0%)
・「地域の行事や学校の行事に積極的に参加する」(32.8%)
などなど、ママや子どもにとっても嬉しいことばかり……! 今後のパパたちに期待したいですね~!
令和時代の「理想のパパ」な有名人といえば?
「令和時代の理想のパパ像」に最も近いイメージの方(子どもがいない方も含む)を聞いたところ、
・1位「つるの剛士さん」(30.6%)
・2位「中尾明慶さん」(14.4%)
・3位「杉浦太陽さん」(12.3%)
・4位「小泉進次郎環境大臣」(8.9%)
という結果となりました!
つるの剛士さんは5人のお子さんを育てるパパであり、「保育士」への思いも話題になったばかり。また、4位の小泉進次郎さんはまだお子さんが生まれたばかりですが「育休取得」の意向を示して話題となっています。
影響力のあるパパたちが積極的に活動をしてくれることで、社会の風潮もグッと変わりやすくなるかもしれません。今後も注目です!
令和らしく、新しい子育て環境へ!
環境ってなかなか変わりにくいものですが、時代が「令和」へと変わったこともあり、なんだか今は“変化のキッカケ”が生まれている雰囲気も。社会が変わるのを待つのも一つの手ですが、パパたち一人ひとりが「自分はこうしたい」という意思を主張するのも大事なキッカケになるはずです。
子どもが小さいときだからこそ、ママに負担がのしかかってしまっている今だからこそ。パパじゃないとできないことがたくさんあります。ぜひぜひ「自分らしく」生きるために、家事・育児についてしっかり家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
「男の育児・夫婦の暮らし・家族のライフスタイル・男の趣味」など“なるほど”な情報が盛りだくさん! 今回のアンケート詳細もこちらからチェック!
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