【問題はそこじゃなかった】簡単な算数ができない子の“着眼点”が違った話。常識にとらわれず考える事が大切!
とっても簡単な算数の問題なのに、何度説明してもよく分からないみたい……。けっこう小学生の日常あるあるな気もしますが、もしかしたら全く違う視点から物事を見ている可能性も。まずは話をじっくり聞いて様子を見て、“理解してもらいやすい説明の仕方”を探る必要があるかもしれません。
「野島 高彦(@TakahikoNojima)」さんがツイートしたのは、以前聞いたことがあるという“簡単な算数の問題がすぐに解けなかった”子の話。
子育て中の親としては、非常に興味深い内容です……!
その子にとっての問題は“そこ”じゃなかった
「赤いお花2本と黄色いお花3本を合わせて何本?」みたいな算数が全然できない児童からよーーく話を聞いてみたところ,「その花が何の花なのかが分からない」と返事されて,チューリップだと答えたら直ちに計算ができた,教員の想定していないところで引っかかっていた,みたいな話を聞いたことがある.
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2019年6月12日
どうやら花の種類が引っかかってしまい、答えを出すところまでたどり着けなかったよう。多くの人は「えぇぇ!? ほんとに!?」と思うかもしれませんが、世の中にはいろんな人がいます。人の数だけ考え方もあるので、“花の種類が気になる”人がいても不思議ではありません。
このツイートで感じたのは、やはり小さな頃から一人ひとりをじっくり見て“困っている理由や解決策・考え方を一緒に探し、生きやすさを身に付けてもらう”のが大切なのかなぁということ。引っかかりが取れれば問題の答えは簡単に出たんだから、“算数ができない”わけじゃないんですよねぇ……。
“脱線”するのには“特性”が関係するのかも

「こんな簡単な問題、すぐ答えが出るのに」と思うようなものでも全然解けない場合、リプライでいわれているように「特性」と呼ばれる“行動や認知の特徴”により、頭の中で全然違うことを考えている場合もあります。
こうやって文章を書いている私ですが、その子の気持ちが少し分かる気がしないでもない……。実は私、あまり人の話をしっかりと理解するのが得意ではありません。ツイートのようなタイプの子とは違うかもしれませんが、昔は人と対面で話すときは顔の中のどこを見て話を聞けば良いか分からなくて、話の内容がしっかり理解できないことも多かったです(理由はたぶんそれだけではなかったと思いますが)。
成長するにつれ“左目”を見つめていればわりと話が頭に入ることに気づきましたが、あまり見ていると「目の形」や「瞳の色」が気になり、下手するとうっかり聞き逃します……( ˘ω˘ ) 算数と数学は全然ダメで、何ができなくてダメなのかすらいまだによく分かりません。
今までの人生、なんかすごく「ダメ人間感」を持って生きてきたのですが、大人になり子どもを持ち、多くの人と関わるようになって「いろんな人がいるんだなぁ」ということに気づきました。小さい頃に「こうすれば話が聞きやすくなるよ」「こういう考え方もあるよ」って言ってくれる人がいてくれたら今の自分は違ったんだろうか、なんて考えることもありますが、「もしも」の違う人生なんて体験できないので今はそれなりに満足なんですけどね~。
“差”が大きい場合は「発達障害」の可能性も

人には誰しも得意・不得意がありますが、その差が非常に大きな場合は「発達障害」に当てはまる場合も。「NHKハートネット 福祉情報総合サイト」によれば、発達障害は大きく
・ASD
・ADHD
・LD
という3つに分類されるそうですが、それを併せ持っている場合も多くあるようです。
今回の「チューリップの子」は、問題の答えよりも「花の種類」が気になって……ということ。もちろん病院できちんと診断してもらわないことには分からないことですが、発達障害がある可能性もゼロではないかもしれません。
もしそれがその子の“特性”だったなら、みんなと同じように教えても全く理解ができないまま成長する可能性も。自分自身の「生きづらさ」に気づき自分で解決できれば良いのですが、それができずに大人になっても苦しんだり悩んだりしている人はたくさんいます。
困ったとき、悩んだとき、生きづらさを感じたときの、セーフティネットを目指して。NHK福祉番組から、誰もが自分らしく生きるためのヒントや支援につながる情報をお届けします。
その子の“特性”を理解した「伸ばし方」を

言葉を話す年齢になっても言葉が全然出てこない、会話のキャッチボールが全くできないなど「あれ?」と感じやすい場合は気付かれやすくサポートも受けやすいのですが、物忘れがあまりにもひどかったり、字が読めるのに書けなかったりなどは周囲に“努力不足”と思われてしまうこともあります。
本人は頑張っているのに親や周りから「なんでできないの?」なんていわれたり、実際に他の子との差を目にして自己嫌悪に陥ったり。自分を大切に思うための“自己肯定感”はダダ下がり、ますますいろんなことが嫌になっていく可能性も。
親や周りの人ができることは、やっぱり「その子をしっかりと見て対応する」ことかなぁと思います。また「自分が思っていることを言葉で表す」ことを身に付けてもらえれば、親が周りにいない時でも、的確なサポートも受けやすくなるかも。
我が子もそのお友達も含め、みんな大切な子どもたちだからこそ幸せに成長していってほしいですよね。何か気になることがあればただ「叱る・注意する」だけではなく、まずはいろんな視点から見て、考えることが大切なのかもしれません。
……子育てって、難しいなぁ~~~!!!(´;ω;`)
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