★女性に動物学者の道をひらいたのはこの人★知られざる偉大な女性の伝記絵本『ドラゴンのお医者さん』発売!
無名だけれど世界の発展に寄与した女性たちの姿を描く、新しい伝記絵本シリーズ第1弾!『ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクターは虫類を愛した女性』が発売されました♬
爬虫類好きの少女が、ロンドン動物園初の女性学芸員になるまで
ジョーンは、お人形遊びより、トカゲたちとすごすほうが好きな女の子でした。ジョーンが読むのは、お姫さまが出てくるおはなしではなく、トカゲやワニの本ばかり。
16歳になったジョーンは、とびきりすてきなプレゼントをもらいました。なんと、ワニの赤ちゃんです!ジョーンは赤ちゃんワニをおさんぽにつれて行ったり、学校にもつれて行って驚かれたりもしました。
爬虫類への情熱は、成長したジョーンを自然史博物館へ、そしてロンドン動物園へとみちびきました。
そして、権威ある爬虫類初の女性学芸員が誕生したのです。
爬虫類の世話だけでなく、飼育環境づくりから、健康チェック、難しい手術まで、なんでもござれの活躍をしたジョーンは、当時まだめずらしかったコモドドラゴンの研究と展示で、世間の注目を大いに集めました。
ジョーン・プロクターはこんな人物!
ジョーン・ビーチャム・プロクター(イギリス、1897〜1931年)
イギリスに生まれたジョーンは、幼い頃から動物、とりわけ爬虫類が大好きでした。成績優秀ながらも病弱だったため、大学進学をあきらめましたが、生物に対する深い知識と情熱、芸術的センスを買われ、自然史博物館やロンドン動物園で働くようになります。
論文が評価されたジョーンは、若くしてロンドン動物学協会の研究員となり、やがて由緒あるロンドン動物園で、初の女性学芸員に!
そして、インドネシアから初めてヨーロッパにやって来た2頭のコモドドラゴンの飼育と研究を任されることになります。コモドドラゴンと散歩をしたり、お茶会を開くジョーンの姿は、新聞でも大きく報じられ、世間の注目を浴びました。
そんなジョーンが持病の悪化のため亡くなったのは34歳のとき。亡くなる直前まで、コモドドラゴンを連れて、車椅子で動物園を回っていたといいます。
ロンドン動物園の爬虫類館では、今も、ジョーンの大理石の胸像が、館内の生き物たちを見守っています。
当時、まだ男性社会だった動物学者の世界に、誰にも負けない学識と情熱で進出したジョーン。世界中の女性に「動物学者」という道をひらいた女性といえるでしょう。
読むと生き方を考えるきっかけになる伝記絵本。将来の夢を描きはじめる若い世代に、ぜひ読んでほしい1冊です。
書籍情報
書名:ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性
シリーズ名:世界をみちびいた知られざる女性たち
文:パトリシア・バルデス/絵:フェリシタ・サラ/訳:服部理佳
定価:本体1,600円+税
判型:A4変型判/33頁/ハードカバー
ISBN:978-4-265-85130-0
対象年齢:小学校低学年〜中学年
発売日:2019年5月18日
関連記事はこちらから
名作児童書・絵本で算数の面白さを実感して、子供の苦手意識をなくそう!
イラストレーター・死後くんの原画展も決定!
6歳と2歳の姉妹の育児真っ最中のimo-nakです!育児を通して経験したことや感じたことを漫画にしています。