【1】なぜ誰も教えてくれないの?育児のタブーを本音で語ろう
実際に子育てを体験し、理想と現実のギャップに悩んだ経験は誰しもありますね。将来親になる人に知って欲しい事実、またそれらを認めるべき理由をバブルドットコムの設立者であるラファス・グリスコムとアリサ・ヴォルクマンはこう語るのです。
◎育児にまつわる4つのタブー:
①わが子を愛せなかったと言ってはいけない
②子育てが孤独なものだと言えない
③流産経験について語ってはいけない
④子どもができたら幸せの水準がさがったといってはいけない
子どもが愛おしい、かけがえのない存在である肯定感、相反する「子どもが疎ましい」「愛おしくない」という否定的感情…「無条件に愛するべき存在のわが子」が社会的通念である状況下で、子供への否定的感情を吐き出し、共感を求められるシェルターが今まで存在したのでしょうか?2人プレゼンは核心へと迫ります。
育児タブー①:わが子を愛せなかったと言ってはいけない
初年で低下してしまった父親の愛情…情緒的不十分さを後ろめたく感じるのでしょう。新米パパの多くが共感しているようで、ネット上でも多数の反響が。
特に父親はそうではないのかな?
出典:d.hatena.ne.jp
お腹の中で十ヶ月子供を育てる母親と違って、父親は子供が生まれたからといって
いきなり父親になれるわけではないのは実感として分かる。
ムスコが生まれたときと今で、どちらがムスコを愛しているかといえば
絶対に今のほうが愛していると自分は断言できる。
世の母親の人は、新米パパを責めないで欲しい。
育児タブー②:子育てが孤独なものだと言えない
妊娠中の幸福感を覚えていますか?周囲が妊娠を共感してくれる「至福の期間」。一方、産後マタニティーブルーが象徴するように、24時間絶え間ない育児で多くのママ達は孤独や寂しさを経験しています。そして「どうして誰も教えてくれなかったの?」という子育ての現実を知るのです。
▼半数以上の女性が孤独感を経験、その67%が5歳までの育児中に実感
▼南インドのジョラビハリという慣習(=産後の孤独感ケア)
産後の孤独感をケアするため、インド女性は、妊娠7~8か月を迎えると母親の元へ里帰りし生後数か月経過してから核家族へ戻る事例を紹介。育児書や学校でも習わない「産後のメンタルケア」、社会や地域ぐるみでのサポート体制も課題の一つ。
育児のタブー③:流産経験について語ってはいけない
妊娠5か月で流産をした経験を話すアリサさん。女性の流産には一般的に儀式や典礼はなく、精神的ダメージも大きいもの。「出産に失敗した」「目に見えない喪失」をやっとの思いで乗り越えると、同様の経験を過去にしていたという周囲の告白に驚愕したそう。
▼妊娠の約15%は流産に至る…74%の女性が自責に苦しんでいた
「22%の女性がパートナーへ流産を告げない」というデータ事実も。タブーは信頼できる夫婦間であっても存在するもの…
育児のタブー④:子どもができたら幸せの水準がさがったといってはいけない
最後に語られたのは、「子育て最中は、幸福度の振れ幅が大きく揺らぐという」というタブー。「高揚と落胆の連続」それこそが育児の本来の姿なのだと力説するのです。
”子育ての日の当たらない事実” ”親として直面するだろう苦悩” 育児期間を楽しく過ごしたいからこそ、知っておくべき禁断の扉が存在します。誰が啓蒙すべき?という論点もありますが、娘にはいずれ自分の言葉で語りたい…筆者自身にそんな想いが芽生えました。
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