仕事をしながら家事もこなしていると、子どもとじっくり向き合う時間はどうしても限られてしまいます。
けれど、子どもと過ごす時間は、長さだけでなく「密度」が大切だと思います。
そこで、子どもたちがまだ幼いうち、私がどんなコミュニケーションをとっていたかをお話しします。
寝る前に「ストレッチタイム」
親子の触れ合いの中で、肌のぬくもりを感じることはとても大切。そこで、普段から息子たちをぎゅっと抱きしめるほか、寝る前に「ストレッチタイム」を設けていました。
私は、22時頃に子どもたちと一緒に就寝し、朝3時に起きて家事や仕事をするのが習慣。
21時30分頃に子どもたちと寝室に入り、一緒にストレッチ、腹筋、前屈などをします。足を押さえ合って腹筋を20回ほど。手や足を引っ張り合いっこして、筋を伸ばします。
スキンシップだけでなく、身体がほぐれてぐっすり眠れるし、筋力も鍛えられるという、3重のメリットがあります。
絵本を読み聞かせて、ワクワクさせる
短い時間でも、親子一緒に過ごす時間を子どもが「楽しい!」と感じられるようにしたいものです。
私は就寝前、ストレッチの後に、「絵本の読み聞かせ」も習慣にしていました。平日は20~30分、休日は1時間ほど。「楽しい時間」として演出するために、登場するキャラクターになりきって読みます。しっかり抑揚をつけ、臨場感たっぷりに演じるのです。こうして、子どもにワクワクする時間を過ごさせてあげます。
上の子が大きくなってからは、私と上の子で役を分担し、お芝居をするように下の子に読み聞かせをしました。
ただ、注意点があります。子どものテンションが上がって、なかなか寝ついてくれなくなることがあるのです(笑)。
はじめの2冊で思い切り楽しませた後、3冊目はゆっくりと、落ち着いたトーンで読む物語を選ぶのもいいでしょう。
「ちゃんと見ているよ」を伝える
「ママはいつも忙しくしているけど、ちゃんとぼく(わたし)のことを見てくれているんだ!」と、子どもが思えるようにすることも大切だと思います。
私の息子たちは、フラッグフットボール、空手、水泳などいくつかの習い事をしています。レッスンに付き添ったり試合を見た後には「○○ができるようになったね!」「○○がとても上手になったね!」など、必ず言葉に出してほめてあげます。
もちろん、習い事でなくてもOK。日々の生活の中で、以前と比べて「成長した」と気付いたら、ママパパだけで喜びをかみしめるのではなく、子ども本人にちゃんと伝えてあげてください。「○○のお片付けがちゃんとできていたね、えらいね」「○○が書けるようになったんだね、すごいね」というように。
「ママはちゃんと見ていてくれる」と感じることで子どもは安心できますし、「もっとがんばろう」と、やる気もぐんとアップするでしょう。
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■森本千賀子 (株式会社リクルートエグゼクティブエージェント)
1993年、リクルート人材センター(現:リクルートキャリア)に入社。法人向け営業として新規顧客開拓を行い、入社1年目から営業成績1位、全社MVPを受賞。以来20年以上、トップクラスの業績。現在はリクルートエグゼクティブエージェントに在籍し、経営幹部層の採用支援、転職支援を手がける。12歳6歳の2児の母でもある。
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