性差別や、世の「当たり前」な風潮に“NO”を。『#ツイッターでウィメンズマーチ』が話題に。
「お母さんなんだから」「女性なんだから」「男らしく」「女らしく」。
世の中には性別により、知らず知らずのうちに“役割”を与えられていることが多くあります。
そんな「当たり前のように思われてきた風潮」にハッキリと“NO”を示していく流れ、それが今話題になっている『#ツイッターでウィメンズマーチ』です。
「ウィメンズマーチ」って?
「ウィメンズマーチ」とはそもそも、アメリカ・トランプ政権の誕生後に“女性軽視”の発言が目立ったトランプ氏に対し、抗議する意味でデモが起こったことが始まりです。
たくさんの女性がプラカードを持ち、自分たちの意見を世界に向けてハッキリと主張したこと。
それは今まで当たり前のように思われてきた“性別による差別や役割の押しつけ”などに対し、多くの人が疑問を持ち、考えるきっかけとなりました。
『#ツイッターでウィメンズマーチ』とは
誰もが気軽に“つぶやける”場として多くの人に楽しまれている「Twitter」。
自分の気持ちを素直に表現しやすく、ときとして自分の発言に共感・理解を示してくれる多くの共感者・理解者を得られることもあります。
Twitterは世界中で利用されているツールであり、自分の発信が多種多様な人々の目に触れるもの。
そんな「ネット上での独特な世界を持つTwitter」で今、ハッシュタグ『#ツイッターでウィメンズマーチ』を使い、「性差により起こるさまざまな不平・不満や差別」などに対して声を上げていく動きが広まっています。
ハッシュタグを追うと、さまざまな問題が見えてきます
「女の子でしょ?」
— えに (@enicat10) 2018年3月17日
「女性従業員は」
「妻なんだから」
「お母さんでしょ?」
「嫁なんだから」
いつになったら性別に関係ない
「1人の人間」として
見てもらえるの?#ツイッターでウィメンズマーチ
「これくらい笑って流すのがいい女だよ」許すか許さないかは私が決める #ツイッターでウィメンズマーチ
— 柳川 (@87g0841) 2018年3月16日
女は仕事をしながら妻や母親でいなければならないのに、男は仕事をしていることで夫や父親であることを免除されるというのは不思議でならない。#ツイッターでウィメンズマーチ
— 原田あおい (@bxv7c) 2018年3月18日
#ツイッターでメンズマーチ
— 關(guan)@我討厭偏見和歧視 (@svale88m) 2018年3月19日
男だからって宴会で脱がせるのやめろ!
男だからって「育児に参加して偉いね~」とか言ってくるのやめろ!父親が育児するの当たり前だろ!
男だからって「女性に性的興味を持つのが当然」とか言うのやめろ!
男性もこれ位は言っていいよ#ツイッターでウィメンズマーチ
#ツイッターでメンズマーチ
— 潤 (@jun_trans) 2018年3月19日
女児より力が弱い男児にお前それでも男か◯ちゃんに負けてるぞw とからかうのやめて。セクハラされてお笑いかご褒美になるの嫌。見ず知らずの人と顔を合わせて小便するのも嫌。身長というどうにもならない所で性的魅力が決まるの辛い。女性的な一面は努力していない決めつけ
#ツイッターでメンズマーチ
— あく (@yuukunn5210) 2018年3月20日
僕は中学生の頃、女の子たちからいじめを受けていました。精神的、暴力的、性的なものもありました。「男だから」我慢しなければと思っていましたが限度があり、僕は彼女たちに仕返しをしました。するとたちまち僕が加害者に。こんな時でも女は男より弱いんですか?
女性目線からの発言が多い「#ツイッターでウィメンズマーチ」のほかにも、男性目線からの発言が多い「#ツイッターでメンズマーチ」などもつくられ、多くの人がそれぞれ抱える差別や不平・不満を問題提起していくという流れが起こっています。
他にもセクシャルマイノリティの「#ツイッターでレインボーマーチ」、性別などを超え、生き方そのものに対する「#ツイッターでヒューマンマーチ」なども生まれ、多様化する現代の問題点を浮き彫りにしています。
社会はもちろん、一人ひとりが行動を変えていくことがカギ
「女性は会社でお茶出し・男性のサポートが当たり前。セクハラだって減るもんじゃないんだから我慢すれば済むこと」
「男性は高身長・高収入で男らしさが大事。家族を養うのが当たり前で、頼りがいのない男性なんて男じゃない」
そんな漠然としたイメージが当たり前になってしまっていた世の中で、
「私はこう思う」
「自分はこうしたい」
という発言をするのは本当に勇気が要ること。
しかしひとりでは簡単に押しつぶされてしまう発言や問題提起も、多くの人と一緒に声を上げることで世界中に認知され、改善されていく可能性もあります。
世界はほんの数年の間にめまぐるしく変化しており、社会の常識やあり方もすぐに変わっていきます。
“数十年前のやり方”では通用しなくなった今の時代。
「誰もが生きやすい社会」を作っていくのは、あなたの願いを込めた発言なのかもしれません。
まずは自分自身やパートナー、身近な人が笑顔でいられるためにはどうすれば良いのか?
これからの未来をつくっていく子どもたちを育てる親として、伝えていけることは何なのか?
『#ツイッターでウィメンズマーチ』をもとに、生き方や考え方、価値観についてなど家族で話をしてみてはいかがでしょうか。