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あなたはどう思う?静岡県の小学校が決断した『夏休み10日』問題

あなたはどう思う?静岡県の小学校が決断した『夏休み10日』問題
参照 : www.photo-ac.com
一般的に40日程度ある、小中学校の夏休み。友人と遊んだり家族で出かけたり、ゆっくりしてみたりと過ごし方はそれぞれです。子どもたちからすればとても楽しくて、あっという間に過ぎてしまう夏休みですが、静岡県では来年度から、夏休みがなんと「最短で10日」になるそう…!
あなたはどう思う?静岡県の小学校が決断した『夏休み10日』問題
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主な理由は、教員の負担軽減

静岡県吉田町の小中学校が、来年度から夏休みを「最短で10日」にするとの衝撃的な発表が! その主な理由は、労働時間が長くブラック化してしまっている教員の、労働環境の改善だそう。 平日の授業時間を減らし本来夏休みになる部分を授業に充てることで、教員の既定の就業時間内に授業内容の準備や雑務などを済ませることができ、結果的に子どもの学力の向上なども狙える、という事ですが…。

ツイッターでの反応は

「夏休み」という特別な時間に、その時期やその期間にしかできない貴重な経験をしてきた人も少なくないはず。 毎日学校に通わなければならない子ども達にとって、長い夏休みはとても待ち遠しくて楽しみなもの。まずは「夏休みを減らす前にやるべき事がある」という意見も。
夏休みが減る事によって夏休みの宿題も減り、平日の授業が短くなる分、宿題にじっくり取り組む時間や放課後の自由時間が増えるかもしれません。 「長い夏休み」という既存の概念を取り払い、状況改善のために新しい取り組みを試みるという事に納得・賛成だという意見も。

”学校・家庭・仕事”のバランス

教員の仕事量の多さ、労働内容のハードさ

以前から言われている「教員のブラック労働」問題。 子どもへの対応は難しくとても判断力が重要になるうえに、授業中はもちろん給食中や休憩時間、放課後やクラブ活動の時間など、子どもに向き合う時間が長いのでとても労力が必要となります。 もちろん教師もサラリーマンであり、1人の人間。時間内に終わらなかった仕事を家に持ち帰ることもあるそう。 小さな子どもを持つ世代の教員なら、なおさら大変な状況が想像できます。

共働きのパパやママ、祖父母の負担が増える可能性も

パパやママが共働きの場合、特に低学年の子どもがいれば、毎日の授業時間が減ることによって、放課後に子どもを見てくれる人が必要になるかもしれません。 それは放課後児童クラブだったり、祖父母であったり、パパやママの友人知人や公共サービスであったり。 祖父母やまわりの人に頼れる環境ではない家庭の場合、放課後児童クラブに必ず入れるなら良いのですが、もし定員オーバーなどがあれば大変な事になってしまいます。 そのため、まずは教育側・公共側のきちんとした整備が必要かもしれません。

大きな休みを子どもと合わせることができない

今回の静岡県の場合は、夏休みが「最短で、お盆前後の10日」になるそう。もちろん多くの親がお盆あたりで連休を取れる訳ではないので、子どもと親の連休の日にちを合わせられず、連休を活用できないということも起こりうるかもしれません。 働き方が多様化した現在「休みの日が合わず、出かけるのが大変」という家庭はとても多くあります。

他人事ではない「夏休み」問題

出典:pixabay.com
賛否両論あり、多くの可能性や疑問、課題などもある夏休み短縮問題。 教員の負担を減らすなら、まずは人員の増加や雑務の削減・効率化など、やるべき事があるのでは…という意見はもちろん、夏休みが短いなんて子どもがかわいそう、という意見もあります。 静岡県吉田町は、エアコンの設置や授業環境の改善などを進めつつ放課後児童クラブの拡充も検討、夏休み短縮への準備をしてきたそう。 そして吉田町の小中学校は、今年度すでに「夏休みは24日」なのだとか。 この取り組みで教員や親の負担が軽減し、子どもの学力が向上することになれば、もちろん素晴らしい取り組みであったと言えるでしょう。 子ども時代に長い夏休みを過ごした世代として、あなたはこの「夏休み短縮」問題、どう考えますか?