赤ちゃんが5分でおやすみ!息子が0歳から一人寝出来た理由
寝かしつけは母親の永遠のテーマ。父親にはできないし、時間もかかるし、寝落ちしてしまうことも多々。そんな寝かしつけを「しない」ことで、0歳から一人で寝ることができるようになったメソッドをイギリス・ロンドンよりご紹介。授乳中でも、同じ寝室でも出来ます。ひとつのサンプルとしてどうぞ。
現在1歳7か月の息子は、夜19時になると寝室のベッドへ。「おやすみ」とベビーベッドに置くと泣きますが、5分以内には寝ます。
その後は、親の自由時間。このスタイルが1年続いています。
抱っこ大好きな息子の「ネントレ」をロンドンで始めた理由
きっかけはスーパーでの涙
息子が7か月の時は、ベビーカーが嫌いで号泣し、日中も後追いが激しく出かけるのが億劫。
とは言え2人で家にいたら機嫌がいいし、ベビーカーで外出すると泣いてしまうなら息子も私も楽しくない。周りの人は迷惑。(もっとも、行き交う人々は優しいけれど)
なら何の為に?出かけず家にいればいい。抱っこ供給過多でも息子が楽しいのであれば。
こんなことを考え密室育児をしていました。
そんな中、号泣する息子を乗せベビーカーを押しスーパーへ行くと、
「こんなに泣いているなんて迷惑だから買い物は控えて頂戴」と買い物中のご婦人に言われてしまうという事件が。
今思えば大したことではないのですが、悩んでいた最中だったので泣きながら違うスーパーで買い物をして帰宅しました。
夫の提案
泣きながら顛末を夫に話しました。すると、
「ねえこう書いてあるよ」
親には分離不安に応えて分離を制限または先送りしないよう指導すべきである;分離の制限や先送りにより,児の成熟および発達が損なわれる可能性がある。
出典:merckmanual.jp
親は外出するとき(または児を託児所に預けるとき),預ける相手に児の注意を他に向けてもらうよう依頼する必要がある。児が泣いても長いことそれにかかわらずに出かけるべきである。親は冷静なまま児を安心させる態度を保ち,小児と離れる際の一定の状況を確立して,児の不安を和らげるべきである。親が家で一時的に別の部屋に行かなければならない場合は,別の部屋から小児に呼びかけて安心させる。こうすることで小児は,姿が見えなくても親はまだ存在するのだということが次第に分かるようになる。
出典:merckmanual.jp
私はつきっきりで、離れないようにしつつ、部屋を出る時は息を潜めていました。。。
「週末からこれやってみようよ」
夫の提案は cry it outという寝かしつけでした。
一人寝ネントレ「Cry it out」とは?
「添い寝」はしない、けれど「大丈夫」だと伝える
「Cry it out」とは、アメリカの乳幼児の睡眠障害が専門のファーバー博士が提唱する「ファーバーメソッド」という手法。
よく海外で言われている「泣いても放置」ではなく、ゆっくり一人で寝ても大丈夫だよと学習させるというやり方です。
小さい子供は何が自分に対してベストなのかまだ分からないもの。赤ちゃん鋭利なナイフで遊ぼうとした場合、どんなに激しく泣いたとしても、あなた(親)はナイフを赤ちゃんにあげないでしょう。そして、その赤ちゃんが泣くということに対して罪悪感も感じないし、泣かせることによる心理的影響も心配しないでしょう。良くない睡眠習慣も同じように赤ちゃんにとって危険なものなのです。そして、それを直してあげるのがあなたの(親)の仕事なのです。(筆者訳)
出典:www.babycenter.com
現メソッドのエンドレス抱っこ、添い寝→寝たらベビーベッドへ運搬、夜中泣いたら授乳(深夜2、3回)は逆に分離不安を助長させていた可能性があると私は考えました。
そこで昼間ベビーカーで楽しくお出かけする為、逆説的に夜中頻繁に起きる眠りの浅い息子にこのCry it outを試してみることになったのです。
Cry it outのやり方
暗いベッドルームに起きているうちに寝かせ、おやすみとドアを閉め1人にします。
最初は3分後に見に行き、抱っこはせずに声をかけ軽めのスキンシップをとり部屋を去ります(1分以内くらいで)。
次は5分後、その次からは10分毎に寝るまで繰り返すというもの。
泣かせっぱなしではなく、大丈夫だよと繰り返し教えるのです。
クチコミを見ると皆3日ほどで定着したとありましたが、後追いMAXな息子はまず2週間やって、ダメならまた考えようということに。
やってみたら、、、驚きの結果が!!
息子、母、号泣
そもそも夜きちんと眠くなるように生活リズムを下準備として整えつつ、いざ実践初日。
息子は果たして90分泣き続け、母も泣き、疲れ果てた息子はボロボロになり泣き疲れて寝たのでありました。夜中はいつもどおりの頻回授乳。
しかし心折れてはならない!!!
2日目
15分で就寝。 そして4時まで起きず。
3日目
10分で就寝。
すごい!!!
こんな魔法のようなことがあっていいのでしょうか。
4日目で心折れる
4日目
まさかの1時間号泣。
15分を目論んでいた私と夫は期待値調整ミスも合わさり心がバキバキに折れました。
夜中の授乳後もいつもはすっと寝るのに大泣きで3時に仕切り直し。
うまくいってない??と取り乱す私に、1週間やってみようとなだめる夫。
確かに、大抵は3、4日で長くて1週間。1週間以上かかる場合はまだその時期ではないとありました。
5日目
20分で寝る。
見にいく時間は7分、12分、15分のばしていましたが12分の段階で就寝。0時に起きて、次は朝まで起きず。
そして本来の目的であったベビーカーに大人しく乗れる時間が増えてきました!
6日目
25分で寝る。4時半まで起きず。
ベビーカーはお利口に!買い物やお散歩が出来ました。
ちなみに、夫がオランダ人同僚に聞いたところによるとオランダでは途中で見に行ったりせずに1人にしたままとのこと。それは無理です。。。
7日目
30分かかりましたが翌日のベビーカーもお利口、ランチに出かけお散歩もこなせました!
8日目
8分で寝る。
当たり前ではありますが、定時に眠くなるような過ごし方をするのが大事ですね。
ネントレ「Cry it out」のメリット
同室、授乳中でも出来る
「一人寝」と聞くと、海外のようなベビー用の寝室が必要な上に授乳中はもってのほかというイメージがありますが、このやり方は適度に母の声掛けをしながら時間をかけて慣れていくやり方なので同室でもできます。
また、授乳中はどうしても夜中は起きてしまいますが、卒乳したら朝まで起きないようになりますし、何より寝かしつけの時間がとられません。
大人の時間がまとまってとれる
ベビーカータイム充実の為始めたcry it outでしたが、添い寝の寝かしつけに時間を取られ、その後自分も寝落ちしたりしてしまい時間がなかった夜に夫とゆっくり話をしたり、副次的に大人の自由時間が発生しました。
夫とドラマを見たり、お菓子を焼いたり夜の時間を有効に使えています。
寝かしつけを含む育児には実に様々な考えややり方があり、一概にこれがベスト!とは言えないものですが、こんなやりかたもあるよ、という私の体験談でした。
どこかのママと赤ちゃんの夜が良いものになることを願って。
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