学童保育・放課後児童クラブの料金はいくらかかる?公立・民間の違い、利用料、特徴など。
共働きなどで親が働いている家庭では、学童保育の利用を考えている方も多いですよね。
その学童保育、実は公立と民間によってかなり料金や特徴が違うんです!
どちらの学童も平均してどのくらいの料金がかかるのか、どんな特徴があるのか?についてお話していきます!
公立の学童保育について
放課後の子どもの居場所として、共働きや事情があって子どもをみられない家庭などが利用する学童保育ですが、実はいわゆる「学童」には公立と民間の2種類があります。
もっと詳しく説明すると、公立の中でも「公設民営学童」というものもあり、こちらは自治体から委託料を受け取って「公立学童保育」として運営を行っている学童保育です。
公立と公立民営学童はだいたい同じようなシステムで、料金も大差ない事が多いです。
公立学童の料金
厚生労働省の資料、『令和3年(2021 年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況 (令和3年(2021 年)5 月 1 日現在)』によると、月額料金は2000円未満のところから20000円以上のところもあり、自治体によりかなり差があります。
また、おやつ代だけというところもあります。
このように自治体によって差がありますが、月額料金はおおむね4000円〜6000円、6000円〜8000円というところが多いです。
我が家も子どもが学童保育を利用していますが、月額料金は5000円、おやつ代が1500円といった感じ。
だいたい平均値はそれくらいのようですね。
公立の学童保育には入会金などはなく、先ほどもお話したように月額料金の他には“おやつ代”がかかります。
“おやつ代”は1500円〜2500円程度が一般的で、「公設民営学童」では2000円〜2500円くらいかかると考えるといいようです。
夏休みなどの長期休みには、月額料金が変わらないところもありますが、別途2000円前後の利用料がかかる学童保育も。
毎週土曜日の利用や延長保育にも料金がかかり、それぞれ別途2000円前後プラスされるのが一般的です。
厚労省の参考ページはこちらから
公立の学童保育の特徴
設置されている場所
公立の学童保育は、学校の敷地内・児童館の敷地内・公民館の敷地内など、公的機関の敷地に設置されています。
多くは学校の敷地内にあり、移動も簡単です。
公立の学童保育の利用時間
平日の放課後から18:00、もしくは18:30まで利用でき、自治体によっては19:00まで延長保育を実施しているところもあります。
19:00までの実施の自治体はまだあまり多くなく、一般的には18:30までの利用がほとんどです。
土曜日や振替休日など、祝日以外に学校が休みの場合は朝8:00前後〜18:00、もしくは18:30までの利用ができます。
夏休みなどの長期休みも同じく、朝8:00前後から18:00、もしくは18:30までの利用が可能です。
公立の学童保育のメリット
メリットとしては、月額料金が安いという事が一番ですね。
また学校の敷地内に設置してある場合が多いので、校内から出る事なくそのまま学童に移動できるため、移動中の事故・事件などの心配が少ないです。
学校内にある学童なら保育園・幼稚園から一緒だった地域の友達や、学校の友達がたくさんいるので子どもも早く環境になじめるところも大きなメリットですね!
費用に関しても公立の学童保育は約80%の割合で、一定の条件に当てはまった場合は利用料の減免が行われています。
生活保護受給世帯・ひとり親世帯・兄弟姉妹利用世帯などが減免に該当します。
その場合、利用料の半額〜全額が免除されるケースが多いようです。
公立の学童保育のデメリット
入所基準が設けられているので、希望すれば全世帯が利用できるというわけではないところがひとつ目のデメリットです。
共働きの世帯や、病気、介護、障害などで条件を満たしていないと利用できません。
勤務時間や日数なども関わってくるので、現在の勤務形態や生活の状況で学童保育を利用できるかは、お住まいの自治体で相談してみるとわかると思います。
また待機児童が多い地域では、希望した学童保育を利用できない事もあります。
もうふたつ目のデメリットとしてあげられるのが、勉強のフォローです。
多くの公立の学童保育では、少数の指導員で見ているので宿題などを個別指導はできません。
勉強の時間が設けられている学童が多いと思いますが、丸つけや指導までやってくれるわけではないので、帰宅後保護者が宿題などを確認してフォローする必要があります。
学童以外にも「放課後子供教室」を利用する方法も
公立・民間の学童保育以外にも、「放課後子供教室」を利用して子どもの放課後の居場所を作る事もできます。
「放課後子供教室」はボランティアの方が参加して指導にあたり、月額料などはかからず無料で利用できます。
登録時の保険料やおやつ代がかかる事もありますが、基本的には無料で利用できるというメリットがあります。
さらに親が就業していなくても、誰でも利用できるのでとてもありがたいシステムですよね!
ただこちらは、毎日開催されておらず週に1〜2回程度で、時間も夏なら17:00まで、冬は16:00〜16:00までと学童保育よりもいられる時間が短いので、フルタイムの仕事をもっている家庭だとその時間までに戻れないなど「放課後子供教室」だけに頼るのは難しいかもしれません。
宿題なども自主的にやるようになっているので、やはり家庭でのフォローが必要です。
地域によっては土日の子どもの居場所として、いろんなイベントを開催したりしているところもありますが、まだそこまで浸透しているシステムではないのが現状です。
厚労省の参考ページはこちらから
民間の学童保育について
「民間学童保育」は、学校法人や民間企業が経営している、民設民営の学童保育。
年齢の制限もなく、親の就業の有無も問わないため条件に満たなければ利用できないという事がありません。
月額料金は公立に比べ高い傾向ですが、民間企業が管理しているのでサービスには力を入れているところが多く、夜遅くまでの預かりや手作りの食事サービスなども実施しているところがほとんどです。
また、学習やスポーツに関するクラブ活動もさかんに行われているので、居場所を作るプラス学習や習い事の面もカバーできます。
民間学童の料金
民間の学童保育は月額料金は利用する日数にもよりますが、だいたい30,000円~50,000円以上。
例として民間学童保育の『リックキッズ』の、レギュラー会員の料金を見てみましょう!
入会費・年間費
入会金(初回のみ):14500円(税込15950円)入会時に支払い
年会費(年1回):14500円(税込15950円)
セキュリティカード発行(初回のみ):980円(税込1078円)入会時に支払い
メッシュビブス代金(初回のみ):1980円(税込2178円)入会時に支払い
平日レギュラーの月額料金(平日13:00~19:00 / 長期休暇期間8:00〜19:00)
1・2・5・6・9・10・11・12月の週5日の料金:42840円(税込47124円)
3・4・7月の週5日の料金:51390円(税込56529円)
8月(夏休み)の週5日の料金:56980円(税込62678円)
土曜レギュラー(8:00〜19:00)
土曜日月2回利用:9380円(税込10318円)
追加1日利用につき2857円(税込3143円)
オプション代金
延長:275円(税込303円)15分ごと
おやつ・軽食:238円(税込262円)1食ごと
食事:598円(税込658円)1食ごと
リックカレッジ(学習講座):月額5980円(税込6578円)別途教材費がかかります
リックスポーツ:月額5980円(税込6578円)
詳細はこちらから
こうして細かく料金を見てみると、ちょっと高いかな?と思いますが、送迎サービスは無料ですし、ひとり親世帯・きょうだい2人目以降の利用・双子での利用の場合は割引がついたり、送迎が不要であればその分割引されます。
上記の料金は『リックキッズ』のものですが、民間の学童保育はだいたいこのくらいの価格帯のところが多いですね!
民間の学童保育の特徴
設置されている場所
場所については、民間の学童保育が“送迎対象校”としている範囲で通いたいところを中心に、選択していくといいと思います。
民間の学童保育の中には、“送迎対象校”以外の範囲でも別料金でオプション送迎を行っている事もありますので、お住まいの場所が対象になるかどうかだけでも問い合わせてみるといいかも!
民間の学童保育の利用時間
8:00〜19:00までと設定している学童保育が多いです。
19:00までとなると、公立の学童保育よりは長く利用できますね。
また、延長は22:00まで行っているところも多く、かなり遅くまで預かってもらえるのは魅力ですよね。
民間の学童保育のメリット
手厚いサービスと、きめ細かい指導が大きなメリットです。
勉強の時間も個別に指導をしてくれたり、学校から学童→学童から自宅までの送迎サーピスがあるので親の負担も少ないですね。
オプションで、プログラミング教室・理科実験教室・絵画教室・ピアノ教室など、学童保育にいながらにして習い事までカバーできるのでそこに通っていればいろんな事が身に付く!というのも嬉しいポイント。
英語の勉強に力を入れているところも多いので、小学校で英語の授業が始まる前に英語に慣れる事もできそうです。
クッキングや手芸などを取り入れている学童保育もあり、放課後に勉強や習い事にも力を入れたいご家庭は民間の学童保育をうまく利用するといいかもしれません。
民間の学童保育のデメリット
デメリットとして一番大きいのは、やはり利用料金です。
公立よりもかなり高いので、継続して通うと年間でかなりの額になります。
さらにいろんなオプションをつけていくと、大きな出費に。
そして運営元によっても、サービス内容に差があるのでどこを選ぶのかも難しいですね。
通える範囲の近くの施設には子どもがやりたい習い事がない、遅くまでの預かりがない、などの問題も出てくるかもしれません。
また、大きな都市部では民間の学童保育の校舎がたくさんあるのですが、お住まいの地域によっては自宅や通っている学校の近くに施設がない事も。
それらのデメリットをクリアできれば、公立よりも充実したサービスが受けられると言えるのではないでしょうか。
公立・民間の学童保育の特徴をよく見極めて安心できる居場所を作ってあげよう!
子どもの放課後の居場所として、共働きなどの事情があるご家庭にはなくてはならない学童保育ですが、公立と民間ではいろいろと利用の内容が異なるようです。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、どこを選んでも親も子どもも納得して安全に過ごせる場所になるのが一番ですよね。
料金や特徴などを見比べて、我が家はどのポイントを重視していくかをしっかり考えて、楽しい学童ライフを送れるよう今回解説した内容を参考にしてもらえたら嬉しいです!
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