【昔話・童話】結末が”マイルドで平和な物語に変化した”って本当?『かちかち山』や『赤ずきん』などのラストはこんな形に!
ママやパパ世代が慣れ親しんでいた昔話や童話は、今世代の子供向けではかなりマイルドで平和な結末を迎えていることをご存じでしたか?
改編された理由や、あらすじなどもご紹介します。
昔話・童話、今と昔ではどう違う?
いつの時代も昔話や童話は子どもたちにとって身近な存在であり、多くのことを学ぶ機会にもなっていますよね。
実は、そんなママやパパ世代が慣れ親しんでいた昔話や童話の結末が、今世代の子供向けではかなりマイルドで平和な結末を迎えていることが多いそうです。
そう言われてみると、自分が子どもの頃には昔話や童話の中に残酷な表現や痛々しいものが数多くあったように思います。
それがなぜ最近の絵本はマイルドに描かれるようになったのでしょうか?
気になるその理由や、結末が改編されている昔話や童話をいくつか紹介していきます。
最近の絵本がマイルドに描かれる理由
最近の昔話や童話の絵本では、暴力的な描写や差別・死に関わる演出は、改編される傾向があります。
時代に合っていないという意見や、教育によくないと感じる人が多いことがその理由なようです。
実は…我々のような親世代が知っている昔話や童話も、そのまた昔に比べてマイルドに改編されているものが多いのだそう!
昔話や童話というものは、その時代にあった内容に変化していくものだということかもしれませんね。
ママ世代とは結末が違う!代表的な作品をいくつかご紹介
実際にママ世代とは結末が異なっている作品をいくつかご紹介します。
絵本の出版社により表現など多少異なりますが、一例として御覧ください!
・かちかち山
現在のかちかち山のおおまかなあらすじは、悪いことをしたたぬきをおじいさんに変わってうさぎが成敗するといった内容です。
しかし、民話として伝えられている内容は非常に残酷で、とても子どもに読み聞かせできるような内容ではありません。
例えば、たぬきはおばあさんを撲殺しおばあさんの皮を剥いでかぶる。
また、死なせたおばあさんで婆汁というものを作り、おじいさんに食べさせるなどです。
さらには、うさぎに復讐されたたぬきもまた、たぬき汁にされるという結末になっています。
・桃太郎
現在の桃太郎のおおまかなあらすじは、桃から生まれた桃太郎が、犬・猿・きじと鬼退治に行くという内容です。
昔と大きな違いはないように感じますが、犬・猿・きじは家来ではなく仲間であるといった表現や、宝物を持ち主に返すなど細かい部分が変更になっています。
また、鬼を退治するのではなく話し合いに行くという表現に変わっている作品もあるそうです。
・さるかに合戦
さるかに合戦は”合戦”という言葉が良くないと理由から、タイトル自体が「さるかにばなし」に変更になっています。
現在のおおまかなあらすじは、サルがおにぎりと柿の種を交換しようとカニに持ち掛け騙すものの、仕返しに合い反省しいじわるをしなくなるというお話です。
この仕返しの部分が民話として伝えられているものでは非常に残酷で、臼が屋根から落下しサルは圧死することになっています。
また、子蟹が死にかけたサルの頸動脈をハサミで切り落とし失血死させるというパターンもあります。
・赤ずきん
現在の赤ずきんは、病気で元気のないおばあさんに会いに行くものの、オオカミに捕まりクローゼットに閉じ込められてしまうというお話です。
気になる結末は、オオカミが謝ったのでみんな許してあげるという平和なもの。
おおかみに丸飲みされ、狩人がおおかみのお腹を裂いて救出してくれるという昔の展開からは大きく変更になっていますよね。
実は、この丸飲みにされるバージョンもかなりマイルドになっているほうで、実際はもっと残酷な描写がある作品だったと言われています。
年齢に応じて様々な作品を楽しみましょう
多くの昔話や童話の結末が改編されていることに、戸惑いを感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
もちろんすべての作品が改編されているわけではありませんので、年齢に応じて読み比べをしてみるのもおすすめです。
子どもたちには様々な作品に触れて心豊かに成長していってほしいですね。
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