どうしてもズル休みしたい…！30年前、私がどうしても幼稚園を休みたかった理由。【連載漫画】｜mostin

皆さんは、幼稚園や学校をズル休みした思い出はありますか？ ３月に長男の卒園を控え、園生活を思い返すシーンが増えてきました。 長男は今のところ、これといった行き渋りもなく、 「幼稚園を休みたい」と駄々をこねたことはありません。 かくいう私自身はというと…。 一度だけ猛烈に、行きたくないと駄々をこね倒したことがありました。 今回はその思い出を振り返ってみたいと思います。

やよい先生は、確か私が年中のときの担任の先生でした。 いつもニコニコ笑顔で優しくて、パステルカラーの服をよく着てました。 私が、花壇の土が粒上に固まっているのを見て「ドッグフードみたーい」と言ったのを 「面白いことに気が付くね」と笑ってくれました。 今でもはっきり顔が思い出せる、大好きな先生でした。 そんなやよい先生が、休んでいたお友達をハグしているシーンを見て、 「私もああやって喜んでほしい！！」という… ほんとにアホみたいな理由で、ズル休みを決行したのです。 今から思えばホントに呆れるような話なのですが、 当時の私は真剣でした。笑 先生とのハグを夢みて、怒りまくる母に「幼稚園行かない！」とごね倒し、３日も休んだのです。 私をかばってくれた叔母は母の妹で、滅多に会えない人だったので きっと母は、姉妹水入らずでの時間を楽しみにしていたのだろうと思います…。(ほんとゴメン。) しかし、３日ぶりに会った先生の反応はイマイチでした。 母から、「体調は悪くないが何故か行きたがらない」という話を聞いていたのでしょう。 漫画の中では笑顔一コマで描いていますが、 笑顔のなかに若干、困ったような表情が滲んでいたのです。 「え、なんで休んだん？」という心の声が聞こえてくるようでした。 そっか、ズル休みだってバレてんだぁ…そら無理だわなぁ… と思いながら、 恥ずかしいような、申し訳ないような気持になって、 期待に膨らんだ胸がシュシュシューンとしぼんだのでした。 当時は、その先生の反応がショックでしたが、 今から思うと、 あの時先生がハグをしてくれていたら、 完全に味をしめて、繰り返していただろうなと思います。 やはり先生は、ただただ優しいだけではなくて、 全て理解した上でリアクションしてくれていたんだなぁ。。 さすが保育のプロ、全部お見通しだったんでしょうね。 おかげ様で完全に納得し、一切そういうことは止めました。笑 もし今後、息子が「行きたくない！」とごね倒すことがあったら、 自分のことを振り返って、「きっと、何か本人にとって大事な理由があるのかも？」と思えたらいいな…。 大人にとっては、それこそ「しょうもな！」ということかもしれませんけどね。