面倒なPTA活動
子どもが小学生になると、ワーキングママにはある悩みが発生します。それは「PTA」。仕事と育児だけでもいっぱいいっぱいなのに、PTAの会合に出席したり、ましてや役員になって余分な仕事を抱え込むなんてツラい!……そう考えているママも多いと思います。
それは私も同じでした。しかし、どこかのタイミングではやらなければなりません。私の場合、長男が小学4年生のとき、「安全対策」に関する委員を務めました。
実はメリットがいっぱい!
PTA活動に携わってみての感想は「もっと早いうちからやっておけばよかった!」でした。実はいろいろなメリットがあることに気付いたのです!
例えば次のようなことです。
●学校の「日常の風景」「子どもたちの素の姿」に触れられる
PTAの用事で学校に行くと、「日常」の様子に触れられます。そこで目にするのは、運動会や授業参観など特別なイベントのときに見る学校、子どもたちとはまた違った姿。子どもが1日の大半をどんな環境で過ごし、どんな感じで友達と遊んだりコミュニケーションを取ったりしているのか、垣間見ることができるのです。
あるとき、私がPTAの用事で学校に行くと、うちの子のクラスが運動会に向けてダンスの練習をしていたことがありました。息子が熱心に、夢中で練習している姿を偶然にも見ることになり、胸が熱くなったものです。会社と家を往復するだけでは見られなかった場面に遭遇することができ、貴重な思い出となりました。
●担任の先生とのコミュニケーションを深め、子どもの情報をキャッチできる
平日、担任の先生はママより長い時間を子どもと一緒に過ごしています。子どもが家庭内で、親の前では見せないような姿や言動を、先生は見ているわけです。PTA会合は、そうした情報を先生から受け取るチャンスです。実際、先生から聞いた話で「うちの子はそういう一面があったんだ!」と驚いたことがありました。
学芸会で発表する劇の配役を決めるとき、人気の役に何人もの子が「やりたい!」と手を挙げたため、全員が演技を見せて、誰が適役かを投票で決めることになったそうです。そのとき、うちの息子も立候補していて、一番多くの票を集めて選ばれたのだとか。当の息子は「○○の役をすることになった」としか言っていなかったので、先生からそんな裏話を聞いてビックリ。「この子は演技派だったのか!(笑)」と意外な発見ができました。
保護者面談のように改まった場では、こうした「ちょっとしたエピソード」はなかなか聞く機会がありません。PTA会合前後の雑談タイムこそ、情報収集にはうってつけだと思います。
●子どもに「ママが自分のためにがんばっている姿」を見せられる
学校の行事に取り組むママが「あーあ、面倒くさーい」なんて態度をとっていると、子どもは口に出さなくても、後ろめたく悲しい気持ちになるかもしれません。でも、張り切っている姿を見せれば、子どもは「ママが自分のためにわざわざ学校に行って、一生懸命にやってくれている」と思って、うれしくなるのではないでしょうか。
普段、仕事で忙しくてなかなか構ってあげられないママにとって、子どもの信頼を得るチャンスともいえるかもしれません。
――せっかくやるなら、メリットを最大限に活かし、楽しんで取り組んではいかがでしょうか。
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■森本千賀子 (株式会社リクルートエグゼクティブエージェント)
1993年、リクルート人材センター(現:リクルートキャリア)に入社。法人向け営業として新規顧客開拓を行い、入社1年目から営業成績1位、全社MVPを受賞。以来20年以上、トップクラスの業績。現在はリクルートエグゼクティブエージェントに在籍し、経営幹部層の採用支援、転職支援を手がける。12歳6歳の2児の母でもある。
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