「テレビ・ゲーム・スマホ」は教育に悪い?研究結果に驚きの事実が・・・!
親として育児に携わっている以上、ある一定年齢になると必ず悩む「テレビやゲーム、スマホを見せるのは悪いこと?」というテーマ。しつけの仕方や教育論は人それぞれですが、最近では実証実験や統計学などを用いた研究結果が明らかになってきました。子ども向け教育事業に取り組む株式会社ハグカム代表・道村弥生がわかりやすく解説します。
ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんが約束を破った長男のしつけのためにゲーム機を壊したことに対して、ネット上では「やりすぎだ」などと大騒動になっていました。
“大炎上中”高嶋ちさ子が初めて明かす「ゲーム機バキバキ事件」の真相
出典:news.nicovideo.jp
これについては、賛否両論ではありましたが、真相を読むと考えたうえでのしつけであることが分かります。
テレビやゲームは教育にいいの?
そもそも、子育てをする上で親ならみんなが気にする「テレビやゲームは教育によくないのでは?」というテーマがありますね。
最近ではスマホやタブレット利用も気にしている方も多いようです。
そんな疑問を明らかにした実験結果があるのはご存じですか?
昨年発売されてから教育業界で話題となっている中室牧子先生による『「学力」の経済学』にその結果が明らかになっているんです!
テレビやゲームの時間と学力には相関関係がない
著書によると、テレビやゲームの時間を制限しても、子どもの学習時間はほんの少ししか増加しなかったというのです!
実際に、テレビやゲームの時間が減ったとしても、勉強する習慣がない子どもは他の遊びに時間を費やすだけで、勉強時間が増えることへの直接的な方法ではないですよね。
テレビやゲームをしている子どもの方が学力が高い!?
それどころか、シカゴ大学の研究結果では、幼少期にテレビを観ていた子どもは学力が高いと結論づけていたり、米国で行われた別の研究では、幼少期に教育番組を見て育った子どもたちは、就学後の学力が高かったことを示すデータもあるようです。
また、ゲームについても同じく、ロールプレイングゲームなどは、子どものストレス発散につながり、創造性や忍耐力を培うのに良い影響があるともされています。確かに、私自身も漫画やテレビの中で雑学や歴史に興味を持ったり、ゲームなどで好奇心を刺激されたという仕事仲間もたくさんいます。
しかし、だからといって「テレビやゲームを無制限に観せても問題ない」ということにはなりません。
1日1時間程度ならテレビもゲームも問題ない
中室牧子さんと学習院大学の教授らによる推計では、1日に1時間程度をテレビやゲームの時間にしても、全くテレビを観ない・ゲームをしないのと変わらないことが示されているとしています。一方で、2時間を超えてしまうと、発育や学習時間への影響が大きくなるようです。
確かに、「テレビやゲームの時間が長いから学力が上がらない」というわけではなく、テレビやゲームの時間が長い」という状況は、家の中でのしつけをしっかりできていなかったり、勉強する環境でなかったり(騒がしい、整理されていないなど)、別の学力に影響する原因があるのかもしれません。
まずは子どもたちと一緒に、「どうすれば、1日1時間のルールを守れるのか」という話し合いをする時間を作ってみてはいかがでしょうか?
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■道村弥生(株式会社ハグカム代表取締役)
1984年生まれ。明治大学商学部卒。2007年に株式会社サイバーエージェント入社後、広告営業、子会社経営、プロデューサー、新卒採用・組織活性化など幅広く事業に従事。
幼少期の好奇心育成がその後の人間形成や人生に大きな影響を与えていると感じ、子供向けの教育サービス事業としてハグカムを設立し、2015年にサイバーエージェントより独立。
2020年に向けた英語教育改革を考慮し、子供のためのマンツーマン英会話「GLOBAL CROWN」を運営。日本人バイリンガル講師と毎日20分間おうちでレッスンができるため、英会話スキルだけでなくコミュニケーション力の向上にも効果が期待できる。
ハグカムが提供する「GLOBAL CROWN(グローバルクラウン)」は毎日20分間、自宅で英会話レッスンを受けられるマンツーマン英会話サービスです。
子供のころの「できた!」という体験はかけがえのないものになります。送り迎えがなく、家族の愛情を感じられるおうち英会話は頑張るパパママの味方です。